小太りの娘には現実的な目標を。「磯山さやかさんくらいの体型なら……」

文春オンライン / 2017年4月19日 7時0分

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Q 娘のダイエットに悩んでいます

 小学生の娘が小太りです。本人も最近やっと気にし始めたようですが、朝20秒だけのダイエットやバランスボールに座るだけなど、楽な方法で痩せられると思っているのが心配です。私も夫も痩せているので、どうしていいのかわかりません。(40歳・女性)

A 「これくらいならなれそう」というお手本が見つかれば安心

 思春期の女の子の最大の興味の一つにダイエットがあります。私も中学・高校の頃は休み時間にお菓子を食べながら、お昼に学食で大盛りのカレーを食べながら、学校帰りにマクドナルドのセットを食べながら、カラオケでポテトを食べながら、ラクして痩せられるらしい漢方薬やテレビで話題のダイエットなどについてよく友達と盛り上がって情報交換していました。どの方法も特に実行にはうつしませんでしたけれど。

 まず、娘さんがどれくらいの体型かは私にはわかりかねますし、小学生児童の場合にどれくらいの体重が健康面で深刻な問題につながるかについても専門外ですので、もし保険医さんらから指導がある場合にはある程度それに従うしかないと思います。ただ、小太りとおっしゃるくらいですから、それほど深刻ではないように私の方では受け止めました。もちろん、健康面で理想とされる体型というのはあると思いますが、若い人の場合、そこからかなり離れていてもそんなに問題がないと私は思っています。若い女の子は標準体型からすれば明らかに痩せすぎの人が多いですがみんな元気に生きていますし、私は生まれてこのかたずっとムッチリポッチャリ体型ですけど特に命の危険を感じたこともありません。小学生でしたら今後10年で何もしなくとも体型が変わりますし、今深刻視する必要はそれほどない気がします。

現実と理想の間の妥協を把握できるように

 体型の面白いのは、周囲から見た印象と当人の自己評価に大きなギャップがあることです。全く太っていないというかむしろ痩せ型なのに、深刻なコンプレックスを抱えている人もいれば、周囲からもうちょっと痩せればいいのにと思われながら当人全く気にしていない人というのもいます。別に標準体型より太っていても本人が自分を醜いと思っておらず、楽しく生きられれば周囲がどうのこうの言っても無駄という感じがします。渡辺直美さんなんて今やファッションリーダーですし、ポッチャリ体型限定のアイドルグループまで存在するわけですから。

 注意すべきことは「自分にとっての標準体型」を見誤らないことです。人それぞれ骨格も違いますし、顔の大きさも違います。私は別に太っているから安室奈美恵になれないわけではなく、そもそもなれない、目指すべきところにいないんです。これを見誤ると、自分のことを美しいと思えず、これから駆け抜ける人生で一番楽しいことが多い20代30代の楽しみの半分くらいを奪われてしまいます。「まだ安室ちゃんよりデブでブスだから」という理由で、化粧も楽しくない、おしゃれも買い物も飲み会も楽しくない。自分が普通に生活しているとどんな体型なのか、3日くらい食べないとどれくらい痩せられるのかなどを経験から知っていって、最終的には22歳くらいまでに、現実と理想とその間の妥協というのを把握できればいいと思います。

「磯山さやかさんくらいの体型なら目指せるかも」

 一番手っ取り早いのは、割と若い段階であまり非現実的ではないロールモデルを見つけることですかね。「これくらいならなれそう」というちょうどいいラインにいる芸能人なんかが見つかれば、体型維持の指標にもファッションのお手本にもなります。中学生くらいになって「磯山さやかさんくらいの体型なら目指せるかも」と思えば、親の心配をよそにそれなりに若さを楽しみながら勝手にダイエットも化粧も着こなせる服選びも自分でしだすと思いますよ。25歳くらいになって、やっぱりどうしても妥協ができない! という箇所が見つかれば、お金と現代の美容整形の技術で自分で何とかするでしょうから、それは本人の勝手です。

(鈴木 涼美)

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