手当たり次第にやらないで! 美容師が教える「梅雨のボサボサ、本当の対処法」

文春オンライン / 2020年6月16日 11時0分

写真

©iStock.com

 光陰矢の如し、あれよあれよという間にもう梅雨ですね。突然の雨に翻弄されて、ムシムシの暑さに淡いブルーのシャツも、肌に貼り付いて汗染みが滴り落ちたり。

 この時期はなにかと不快指数が高まりやすいですが、美容師からしても湿気は大敵です。

 いったい、梅雨時のヘアスタイルはどうしたらいいのか。

 正直言うと、今の美容界の技術や科学では、湿気には抗えません。髪の毛は多湿に影響を受けやすいのです。

 なので、これから挙げるどの方法も特効薬とは言えません。ヘアセットした朝はビシッと決まっていても、夕方にはどうしても崩れてしまいやすいです。それでも、やるのとやらないのとでは大違いな対処法を2つご紹介します。

スタイリング剤なら重めのものを

 男性ならジェルで固めるのが一番手っ取り早いでしょう。パキッと固まるジェルは髪の毛をコーティングして、湿気の影響を受けにくいのでオススメです。絵のように後ろに流すスタイルであれば、ビジネスシーンもプライベートも両用できます。

 欠点は、このヘアスタイルがそもそも好きでなければ、ちょっと難しいこと。また、ワックスだけでは湿気に触れるとキープできず、よく固まるハードスプレーをプラスしても、完全にはキープできません。

 女性なら、ヘアオイルやヘアクリームを使いましょう。濡れた質感が出るくらい油分が多めのスタイリング剤を使ってコーティングし、その油分の重さで抑えるのがオススメです。

 そのときに、ヘアオイルは、髪の毛の中間から毛先に付くように注意しましょう。根元にたくさん付け過ぎると、髪を洗ってない人みたいにベタっとして見えます。

 また、ストレートアイロンでうねりを伸ばすのも効果的です。特に気になる顔周りを伸ばすだけでも、ヘアスタイルがキマらないストレスを軽減できます。

「梅雨はいつも以上にヘアケアをがんばりましょう」の真偽

 尚、女性誌などでは「梅雨時はヘアケアをいつも以上にがんばりましょう」とアドバイスが掲載されることがありますが、手当たり次第に行っていては、時間も料金もかさんでしまいます。

 髪の毛を「湿気に触れにくく、吸収しにくい」状況にするためには、髪の毛をコーティングすることが重要です。

 前述のように油分が多めのスタイリング剤やヘアオイルを使ったり、美容室でするトリートメント(システムトリートメント)のようにしっかりとコーティングされる方法を選ぶ方が良いです。

 しっとりするシャンプーや、お風呂でする(インバス)トリートメント、洗い流さない(アウトバス)トリートメントも効果はありますが、これらは髪の毛の中に浸透して修復するものなので、遠回りになります。

男性は流すスタイル、女性はロブが扱いやすい

 特に湿気に困るのは正味1ヶ月くらいなので、ボリューム感を整えるようにカットしてもらうのも効果的でしょう。男女共に強いこだわりがなければ、タイトなヘアスタイル を意識してオーダーすると良いでしょう。

 これが絶対!ということでは無いのですが、男性は耳周りと襟足をスッキリさせた後ろに流すスタイル、女性は肩にかかるくらいのロブ(ロングボブ)スタイルが扱いやすいと思います。

 パーマスタイルはどうしても湿気の影響を受けやすいので、求めている以上にボリュームが出やすく、慣れていなければヘアセットにテクニックが必要になります。

 また、美容師さんに髪質を見てもらって、あなたに合う効果的なスタイリング剤などをオススメしてもらいましょう。

 例えば髪を伸ばしている途中であっても、闇雲に伸びるのを待つのではなく、長さをキープしたまま整えてもらうだけで、段違いに扱い易くなります。

絶対ウネウネさせたくない人はストレートパーマ

 とにかくウネウネしたくない方は、ストレートパーマが一番効果的です。時間と料金はそれなりにかかりますが、一度かけた部分は通常のパーマのように戻る事がないので、切り落とすまで真っ直ぐをキープできます。

 真っ直ぐなヘアスタイルにはしたくないけど、前髪のウネウネが気になる方は、「前髪や顔周りだけをストレートパーマする」など、ポイントですることも可能です。時間も料金も少なく済みますし、毎日前髪をストレートアイロンで伸ばす手間が省けます。

そもそも髪が湿気で膨らむ理由

 そもそも、なぜ梅雨時期に髪の毛は膨らんでしまうのか。もちろん原因は湿気なのですが、髪の毛は湿気で伸び縮みする特性があります。「髪」でなく「紙」で例えると分かりやすいかもしれません。

 蒸し蒸しした日に紙が曲がって、カレンダーとかポスターがクルンとなったりする、アレです。紙が湿気を吸って伸縮して、ピンと貼ったはずのポスターがたわんでしまう。

 僕も、中学生の時に貼っていたベッカムのポスターが湿気でたわんで、強風が吹いてビリビリに破けた思い出があります。

 髪の毛にも同じ事が起きていると言えます。

 髪の毛は湿気を吸うと伸縮して、留めたはずの形が変化して細かいウェーブが出てきます。細かいウェーブが折り重なることでボリュームが出ているのです。

 また長い毛や太い毛よりも、短い毛や細い毛の方がウェーブが出やすいため、表面や顔周りの毛がモケモケしてしまいます。

 ちなみに、水気と湿気は別物です。水気は水に浸っているような状態です。シャワーを浴びた後の髪の毛が真っ直ぐなのは、水気が重りになって引っ張られているからです。乾かすとウェーブとボリュームが出るのはこのためです。

 湿気を払拭する程の科学の進歩に期待しつつ、『はじまりはいつも雨』(by ASKA)のような心地よい梅雨を過ごしてもらえればと思っています。

(操作イトウ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング