“虹プロ”J・Y・パークの言葉になぜ心を掴まれる?「重視するのは歌やダンスより“人柄”」

文春オンライン / 2020年8月30日 11時0分

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ウィル・スミスやSMAPにも楽曲提供 ©共同通信社

“虹プロ”の略称で、韓流アイドルオーディション番組「Nizi Project」(日本テレビ傘下のHuluなどで配信)が若者を中心に大ヒットしている。

「オーディションには約1万人が参加し、最終的に日本の女子9人が『NiziU』に選ばれた。『メイク・ユー・ハッピー』のミュージックビデオはYouTubeで9300万回再生を記録し、今年11月にメジャーデビューする予定。彼女たちより注目の的なのが、総合プロデューサーのJ・Y・パーク氏(48)。“理想の上司”と評判なのです」(芸能記者)

 どこが理想なのか?

「人と比べて叱ることをしません。経験が乏しい参加者にも歌やダンスを細かくアドバイスして、どれだけ成長したかを評価する。選ばれなかった人にも『一人一人が特別じゃなかったら生まれて来なかったはず』などフォローを欠かさないのです」(韓国エンタメライターのK-POPゆりこ氏)

 なぜ、パークの言葉は人の心を掴むのか。その理由は、過去の挫折にあった。歌手志望だったパークは、日本の早慶にあたる延世大学で政治学を学びながら、仲間とバンドを組んだ。

「学生時代にグループのボーカルとして活動したが、容貌に重点が置かれていた当時は受け入れられず、オーディションに落ち続けた。そんな彼に人気作曲家のキム・ヒョンソク氏が救いの手を差し伸べ、2年間自宅に住まわせ、作曲に必要な技術を教えたのです。キム氏が演奏する様子をパーク氏は後ろから眺めてメモした。そのノートは100冊以上に上ったそうです」(オペラ歌手の田月仙(チョンウォルソン)氏)

重視するのは歌やダンスの実力より「人柄」

 修行ののち、1994年に黒い下着の上に透明のビニールパンツ姿でソロデビューし、奇抜な衣装とダンスが注目され、トップスターに。97年に独立し事務所(現在のJYPエンターテインメント)を設立。だが、順風満帆ではなかった。

「所属アイドルのアメリカ進出に注力しすぎてメンバーが離脱するなど内紛が起き、ファンから批判された。もともと勉強家のパークは『なぜ生きるのか』を悩み、儒教や量子力学を独学で学んだ。そういった経験から、言葉力を磨いていったのです」(前出・芸能記者)

 そんなパークが最重視するのは“人格”だという。

「『歌やダンスの実力より立派な人柄を持っていて欲しい』と話している。事務所では倫理の授業や性教育の時間もあり、社員に夜の接待を禁止しているそうです」(前出・K-POPゆりこ氏)

 虹プロ効果で、今年8月、事務所の時価総額は1兆ウォンを超え、韓国エンタメ業界で1位に。一番ハッピーなのはパークのようだ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年9月3日号)

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