ディープな恋愛事情が……R18指定「オトナプラネタリウム」を体験してみた

文春オンライン / 2020年10月17日 11時0分

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「吉田さん、オトナプラネタリウムを取材してみませんか?」

 担当編集からの突然の依頼。話によると、古代ギリシャ・ギリシャ神話研究家として活動している 藤村シシンさん のツイートで、『R18オトナ♡プラネタリウム-古代ギリシャの恋愛博物館-』を知ったらしい。

 気にはなったものの、私の知識は20年以上前の小学4年生で行ったプラネタリウム館への校外学習で止まっている。

 事前学習として ホームページ をチェック。そこには出演者3名によるメッセージが動画で掲載されており、シシンさんの堅苦しさを感じない作品紹介、YOUさんとバイきんぐ 小峠英二さんの「ゼウスが今、芸能界いたら即行干されますよ」という素直な感想が伝わってきた。そして、動画内のところどころに入るピー音。この正解を知るには、足を運ぶしかないと思い始めた。

有楽町の「コニカミノルタプラネタリア TOKYO」へ

 会場は、有楽町駅すぐにあるコニカミノルタプラネタリア TOKYO。本作品は20時スタートの1日1上映のみ。時間帯もオトナ仕様になっていた。

 プラネタリウムといえばカップルばかりかと思ったが、友人同士やお一人様の姿も多く、年齢層も幅広かった。

 ご時世的に気になるのは、新型コロナウイルス対策。鑑賞中のマスク着用や検温はもちろんのこと、座席に抗ウイルス・抗菌効果のあるコーティングを施したり、ドームの扉を開放するなど密な空間を作らない取り組みが行われていたので、安心して楽しむことができた。

カフェには映えるコラボレーションメニューが

 作品を楽しむ前に、館内のカフェでコラボレーションメニューを食べることに。展開されているのは2種類。『ゼウスの媚薬』と『オリュンポスの花園』である。

 ゼウスの媚薬はウォッカベースのカクテル。すみれ色のシロップを自分で入れてシェイクすると完成。味は比較的さっぱりとしており、口当たりも良い。ボトルの底にはライトの演出もあり、非常に目をひくドリンクだ。中にはゼリーがはいっており、食感が面白かった。

 オリュンポスの花園は、ベリー系とチョコレートのスイーツである。熱々の赤い果実のソースをチョコレートにかけると、きれいに溶けていく。中にはブラウニーがはいっているのだが、味が濃厚でとてもおいしかった。写真に収めても映える見た目となっているため、是非チェックしてほしい。

 本作品のコラボレーションメニュー以外にも、様々なカフェメニューが展開されている。特に気になったのが『ギャラクシードーナツ』。銀河の様子を再現したデザインは本格的。あまりの美しさにうっとりしてしまうほど。ふわふわとした食感とやみつきになる甘さを楽しんでほしい。

上映会場はDOME2 「プラネタリウムドームシアター」

 カフェでの食事を楽しんでいると、上映時間が近づいてきた。通されたのは、DOME2 プラネタリウムドームシアター。このシアターには『銀河シート』と呼ばれる特別なシートが用意されている。ペアシートも全て満席となっていた。今回は一般シートで鑑賞。リクライニングができるので、無理な姿勢にならず作品を楽しむことができた。

 20時となり上映スタート。『おうし座』『みずがめ座』『おとめ座』のギリシャ神話にまつわる、ディープな恋愛事情の解説が始まった。

ギリシャ神話の主神・ゼウスは美少年や若い女性好き

 ギリシャ神話の主神・ゼウスは「全知全能の神」として知られる。このゼウスは、ヘラやテミスといった妻がいながら、気に入った美少年や若い女性をことごとく連れ去るのだ。なんと、プレアデス星団はゼウスの浮気相手たちの集まりといわれているそう。

 その中でも特に印象に残っているのが、みずがめ座のエピソード。ゼウスが大鷲の姿に変身し、美少年と評判であったガニュメデスを連れ去ってしまうというもの。その後、お酌係と愛人としてゼウスに仕えたのだ。そばに置きたいと思うほどのガニュメデスとはどんな人物なのか、そしてゼウスのガニュメデスに対する愛情はどれくらい深かったのか、是非ご自身で確認してほしい。

 予備知識がほとんどない私であったが、藤村シシン先生が専門用語ばかりではなくかみ砕いて分かりやすく解説していたこともあり、置いて行かれることなく最後まで楽しむことができた。むしろ、ゼウスのエピソードをもっと知りたくなったくらいである。

 ナレーションを担当されている有名声優・森川智之さんのささやき声も、プラネタリウムの雰囲気とマッチしていた。出演者3名も絶賛の心地の良い語りは、作品への興味関心も上がっていくこと間違いなし。是非実際に体験していただきたい。

R18だけど知的なエロス

 また、R18要素についてだが、下品なエロさはないので安心してほしい。説明の必要に応じて性的要素を含むワードや写真が出てくる程度なので、変な印象を持つことなく作品を楽しめる。大人の知的なエロスと言った感じだろうか。

 印象に残ったのは、ギリシャの「恋愛・結婚観」と「性行為事情」である。

 古代ギリシャでは男尊女卑が激しかったこともあり、同性愛のほうが一般的だったそうだ。すると、気になるのが性行為事情。同性同士のセックスの方法というと様々なイメージがあるかと思うが、当時では素股で愛し合っていたそうだ。そして、局部が小さいほうが男らしいとされ、太ももにセックスアピールを感じていたらしい。そう聞くと確かに、画像で出るギリシャ彫刻の太ももが、たくましくセクシーに見えてくる。この話を聞いたYOUさんと小峠さんの率直な感想もとても面白かったので、是非会場でチェックしてほしい。

 約40分間の上映時間はあっという間に終了。最後に3人が話していた印象的な言葉がある。それは『夜空は終わらない』だ。本作品では紹介しきれなかったエピソードがあることはもちろんのこと、調べていけばいくほど古代ギリシャの魅力を知れることが、この言葉から伝わってきた。大げさに聞こえるかもしれないが、一生楽しめるテーマなのかもしれない。

古代ギリシャ+プラネタリウムの魅力

 今まであまり興味のなかった古代ギリシャの世界。本作品と出会ったことがきっかけで、より深く古代ギリシャを知ってみようと思い始めた。臨場感あふれるプラネタリウムの魅力にもはまってしまいそうである。

 新型コロナウイルスの影響で座席数を減らして営業していることもあり、気になったら早めの座席予約をおすすめしたい。上映終了後には、有楽町の飲食店でオトナ♡プラネタリウムを思い出しながら一杯というのも良いかもしれない。今回は紹介しきれなかったが、『オトナ♡スクラッチポストカード』というものもあるそうだ。併設ショップにて販売されているので、上映前にチェックしてみてはいかがだろうか。

 2021年3月31日まで有楽町、池袋、押上の都内3館にて上映予定。是非スケジュールを調整して、足を運んでみてほしい。

(吉田 みく)

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