《伊藤健太郎釈放》“育ての親”マネジャーが初めて語ったやるせない思いと「憧れのキムタクへの裏切り」

文春オンライン / 2020年10月30日 20時0分

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伊藤健太郎容疑者 ©AFLO

【ひき逃げ逮捕】伊藤健太郎「現場に戻り、飄々とスマホをいじっていた」恋人・山本舞香への献身の陰で危惧されていた“マイルドヤンキーな素行” から続く

「伊藤は木村拓哉さんのことが大好きで、芸能界に入ったのもキムタクへの憧れがきっかけです。子どもの頃から木村さんの出演するドラマはすべて見ていて、木村さんのファッションや何気ない仕草もついつい真似してしまうほどです。2018年の『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)に次いで、今春放送された木村さん主演のドラマ『教場』(フジテレビ系)で、再び木村さんとの共演も実現した。来春放送予定の『教場2』にも出演が決まり、既に自身の出演シーンは撮り終えていたというのに……」(テレビ局関係者)

 若手人気俳優の伊藤健太郎容疑者(23)が、ひき逃げの疑いで逮捕されたという一報が10月29日午前に報道されると、テレビ業界には激震が走った。

現場ではスマホをいじるなど飄々とした様子だった

 伊藤容疑者は10月28日午後5時45分頃、東京・千駄ヶ谷で国産の高級SUVを運転中に交差点で車をUターン。直進してきた男女2人乗りのバイクと衝突事故をおこしたが、伊藤容疑者はそのまま現場を立ち去ってしまった。バイクを運転していた男性は左腕打撲の軽傷、同乗していた女性は左足骨折の重傷を負った。

「逃走した伊藤の後ろを走る車がクラクションを鳴らしながら追いかけ、伊藤に事故現場に戻るよう諭したそうです。説得に応じ、事故現場に戻った伊藤でしたが、現場ではスマホをいじるなど飄々とした様子だった」(捜査関係者)

 伊藤は取り調べに対し、「気が動転し、パニックになった」などと供述していた。そして10月30日午後8時過ぎに警視庁東京湾岸署から釈放された。黒のスーツとネクタイを着て、湾岸署から出てくると頭を下げ、「このたびは、自分が起こしてしまった事故のせいで、たくさんの方々にご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。申し訳ありませんでした」と語った。

 自らハンドルを握り、事故を起こした伊藤容疑者だが、以前までは「運転が禁止されていた」と証言するのは、芸能プロ関係者だ。

自分で運転を始めたのは“育ての親”が担当を離れてから

「高校を卒業して18歳になった時に『芝居で運転するシーンがあるかもしれない』という理由で車の免許を取得した。本人は事務所スタッフに『仕事以外でも自分で車を運転したい』と訴えたが、事故を起こした時のリスクを考えて、車の運転をずっと禁止されていた。免許を取得した後も、現場への移動は電車やマネジャーが運転する事務所の車を使っていました。しかし一昨年、二人三脚でやってきた彼の“育ての親”だった女性マネジャーが担当を離れた頃から、愛車である高級SUVの運転を始めたようだ」

 伊藤容疑者は無類の車好きとして知られる。幼い頃から車好きだった理由をファッション誌のインタビューでこう語っている。

《昔から、車が大好きで。こどもの頃の写真を見返しても、手にしているおもちゃがほぼ車なんですよ。その理由は、どうやら爺ちゃんにあるらしい。僕がまだ幼い頃、爺ちゃんは『ジェンセン・ヒーレー』という真っ赤なオープンカーに乗っていて。なかなか寝つかない僕をその車に乗せてドライブに行ったり、エンジン音を聞かせて寝かしつけていたらしいんです。その記憶が潜在的に残っているのか、今も車に乗るとソッコー寝れるんですよ(笑)。エンジン音とか気にならないし、むしろ心地よくて爆睡!》(「non-no」2020年7-8月合併号より)

伊藤容疑者の素行が悪化したきっかけ

 14歳でモデルデビューした伊藤容疑者は、2014年に「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」(フジテレビ系)で俳優デビュー。2018年に「今日から俺は!!」(日本テレビ系)、2019年にはNHK連続テレビ小説「スカーレット」でヒロインの息子役を演じた。オーディション&エンタメ情報サイト「デビュー」が主催する「2019年ネクストブレイクランキング」では1位に輝き、18年に公開された映画「コーヒーが冷めないうちに」などにも出演。第42回日本アカデミー賞新人俳優賞も受賞している。

 しかし、今年9月には3年間所属した事務所「aoao」を退社。デビュー時に所属していた「イマージュエンターテインメント」に戻った。その裏で伊藤容疑者の素行が悪化していったのは、 公開した記事 で報じた通りだ。きっかけは前述した育ての親だった女性マネジャーとの決別だ。

「自分が絶対」「嫌なことから逃げるタイプ」

「彼はもともと調子に乗りやすいタイプ。今の彼の回りには、ちやほやしてくれる人しかいない。以前の女性マネジャーのように厳しく苦言を呈してくれる人がいなくなってしまったんです。日頃から口うるさく指摘していたマネジャーが担当から外れると、撮影現場に顔を腫らせて酒の匂いをプンプンさせて来たり、寝坊で遅刻することもあった。目上の人にタメ口で話して反感を買うことも多々あり、タバコも1日2箱を吸うほどヘビースモーカーで、このご時世でも現場で周囲を気にせず吸っていた。

『プロ意識が足りないので、ちゃんとしてください』と事務所スタッフに注意されていましたが、本人は『そうですね』『はい』としか言わない。『自分が絶対』と思っていて、基本的に嫌なことから逃げるタイプ。口うるさく煙たかったマネジャーを自ら社長に直談判して担当を外させたこともあった。今回の事故も同じように逃げたい一心で起こしたものだと思います」(前出・芸能プロ関係者)

“育ての親”は多くを語らず「ただ、申し訳ない気持ち」

 取材班は“育ての親”である元マネジャーに伊藤容疑者のひき逃げ事件について聞いた。すると、

「今は関係ない立場ですけど、以前担当していたので、事故に遭われた相手の方が心配です。ただ、申し訳ない気持ちでいっぱいです」

 こう答えたものの、多くを語らなかった。

 有望株だった伊藤容疑者がひき逃げ事件で負う代償はあまりにも大きい。

「出演映画『とんかつDJアゲ太郎』は予定通り10月30日に公開されたが、これから公開予定の主演映画『十二単衣を着た悪魔』や、主演舞台『両国花錦闘志』は対応協議中です。夜の連続テレビ小説『うっちゃん』(NHK)は降板、レギュラー番組『ZIP!』(日本テレビ系)の映画コーナーは休止に。フジテレビはバラエティー番組については、収録済みだった伊藤容疑者の出演シーンを差し替えて放送する予定です。CMなども含め、すべての違約金を合わせると億単位になるとも言われています」(スポーツ紙記者)

 一方で「芝居の評判はよかった」と語るのは、ある映画関係者だ。

「彼は自分の立ち位置をよく理解している」

「彼は主役ではなく脇の芝居ができる役者。今の若手は自分が売れたいからと主役を食うくらいガツガツした演技をするが、今年8月に公開された映画『弱虫ペダル』でも主役の永瀬廉を伊藤が最高に引き立たせていた。自分の立ち位置をよく理解しているんです。もちろん、自分が主役の映画では座長としてみんなを引っ張る頑張り屋でもあります」

 だが、伊藤容疑者はその「芝居の分野」で、崇拝する木村拓哉の顔に泥を塗ってしまった。今年1月に放送された木村主演のスペシャルドラマ「教場」は、キムタク演じる警察学校の教官・風間公親と生徒たちの人間ドラマを描いた作品だ。伊藤容疑者はそのラストシーンにセリフなしで登場していた。続編への布石として視聴者をザワつかせていたが、実際に続編に出演し、撮影も終えていた。

『教場2』は撮り直しせざるを得ない状況に

「伊藤は木村が主演したドラマ『BG~身辺警護人~』にも最終回に新人ボディーガード役で1シーンだけ出演している。制作関係者が『伊藤さんがやるほどの役ではないです』と話しても、『木村さんと共演できるんでしょ。絶対にやらせてください!』と直談判した。それまでは伊藤は自身が持つキムタク愛を隠していたが、共演したときは自然と涙したそう。昨年9月にTBSの『櫻井・有吉THE夜会』に出演したときは、木村拓哉にまつわるクイズに全問正解するなど、木村愛を爆発させていました。その番組を見ていた木村が同年10月17日に同番組に出演した際に、『伊藤健太郎君、出てるよ~』と手を振って呼びかけた。この時の感動を伊藤は自身がパーソナリティを務めるラジオ番組で熱く語っていました。

『教場2』は9月にクランクインして、今も撮影が続いています。今回の速報が現場に入ったとき、スタッフや共演者は絶句したそう。伊藤のシーンは作品の中でも重要なシーンだったようで、撮り直しになる見込みです。仮に事故を起こしても、逮捕されていなければ、撮り直しはしない可能性もあったが、こうなっては撮り直しせざるを得ない。ひき逃げで相手の被害者に重傷を負わせてしまっているので、伊藤は1年以上は謹慎になるのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)

 若手俳優として、順調な道を歩んできた伊藤だったが、もうUターンしても戻れない過ちを犯してしまった。

 10月30日(金)21時から放送の「 文春オンラインTV 」では、担当記者が本件について詳しく解説する。

伊藤健太郎はなぜひき逃げ現場から逃げたのか?「彼は『快感原則』に支配されたまま大人に」《精神科医が分析》 へ続く

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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