親友との北海道旅行がしたい…香港の女子高生が手を出した外交的にヤバすぎる旅費稼ぎ方法 「THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~」を採点!

文春オンライン / 2020年12月1日 17時0分

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〈あらすじ〉

16歳のペイ(ホアン・ヤオ)は、中国大陸出身の母親と深圳に暮らし、香港出身の父が別の家庭を持つ香港の高校に越境通学している。親友のジョー(カルメル・タン)との北海道旅行の旅費を手っ取り早く稼ぐために、ジョーの彼氏のハオ(スン・ヤン)が関わる、香港から大陸にスマートフォンを密輸する仕事を引き受ける。制服姿で毎日国境を行き来するペイは密輸団にとって貴重な戦力となり、ペイとハオは親密な関係になっていく。ハオが密輸団に極秘で企てた大仕事を、ペイは手伝うことを決意するが……。

〈解説〉

中国大陸と香港の、一国二制度による税金差が生んだ、密輸問題を背景にした青春映画。脚本・監督のバイ・シュエにとって、本作が初長編作品となる。99分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆2つの世界を行き来する少女の話だが、母親役の下世話な迫力が強すぎて(演技も巧すぎて)げんなり。麻雀場面に注目。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆住まいは深圳、学校とIDは香港、と聞けば、着想が読める。前のめりだがみずみずしい映像と演技が、詰めの甘さを補う。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆始まりはどうという事もない生活困窮の少女の話かと思ったが、気軽なバイトから闇に転落。宅配のバイトとは違います。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆中国映画のニューウェイヴか。iPhoneの密輸という裏稼業が孕む特異なリアル。地政学と青春の葛藤が鮮烈に交差する。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★深圳と香港を行き交う浮き草のような女子高生に終始向けられたカメラ。映画として物語が誕生する美しい瞬間を目撃。

『THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~』(中)
TOHOシネマズシャンテほか全国順次公開中
https://www.thecrossing-movie.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年12月3日号)

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