《写真多数》訪れたホテルは3000軒以上! 評論家が勧める全国各地の“驚愕”ラブホテル

文春オンライン / 2020年12月24日 17時0分

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一周回ってサイバーパンクな感すらあるネオン管 ©日向琴子

 コロナによる新しい生活様式の中、カラオケ店や居酒屋代わりにラブホテル(レジャーホテル)を利用するケースが増えています。ビジネスプランがあったり、女子会プランやパーティープランがあったり、おひとり様での利用もOKだったりと、もはやカップル利用だけにとどまらない、ラブホテルの多様化が進んでいるというのは、皆様すでにご存知の通り。

 最近のラブホテルは予約もできて、途中外出もOK、Wi-Fiもサクサク繋がって、VODも無料で見放題。美味しいルームサービスや無料レンタル品も種類豊富。手ぶらで出かけて「非日常」が楽しめる、まさに「大人の遊園地」!

 これまで3000軒超のラブホテルを訪問した私が、コロナ禍の今だからこそオススメしたいホテルをご紹介します。

後世に残したい“昭和遺産ラブホ”

 オシャレでスタイリッシュなデザインのレジャーホテルが増えていくなか、頑なに創業当初からの客室クオリティを保ち続け、昭和の息吹を今なおそのままに営業しているホテルがあります。

 1977年創業の「 ホテル富貴 」は、大阪・京橋駅から徒歩5分ほどの繁華街の路地裏にあり、日本に現存する“昭和遺産ラブホ”の中でも最も古い部類に入ります。夜ともなれば、今となっては珍しいネオン管が妖しく灯り、独特の気品と雰囲気を醸し出します。

 外観から内装、照明、家具、小物、壁紙、タイルまで、すべてのデザインに古き良き時代のラブホテルのエッセンスがギュッと詰まっていて、2代目である現在の女性社長が大切に引き継いで今に至ります。

 映画監督や写真家、地元アーティストのMVなど、プロの撮影にも活用されており、写真・映像映えすることから、ここ数年SNSを中心に若い女子や外国人に特に人気があります。

 必ずと言っていいほどアップされているのがこちらの「神殿風の高床式ベッド」があるお部屋で、御簾の向こうにダブルベッドが設置され、天井には春画が描かれています。

 お部屋ごとにまったく違うつくりになっているのも「ホテル富貴」の大きな特徴の一つ。「ローマ」と名付けられた202号室には、前方後円墳型のタイル浴槽があり、貝殻のシャワーカーテンのビニールが可愛らしいのです。102号室「舟」は、ベッドの形が舟のかたちをしていて、創業時は、船の下に水が張ってあり、魚も泳いでいたとかいないとか…。

現代の施工業者では再現不可能なデザイン

 昭和レトロな空間が楽しめる「ホテル富貴」では、アート系のイベントが行われたり、地元学生の卒業制作に使われたり、阿波踊りの会場として開放されたり、と、従来のラブホテルの概念を覆す企画も数々行われています。

 客室ごとに趣向を凝らしたデザインは、現代の施工業者では再現が難しく、オープン当時からの素材や装飾を最大限に活かす為に、日々の修繕やメンテナンスは職人さんを集めて作られた改装チームで行なっているとのこと。

 ラブホテルを“昭和レトロなアート空間” として、世に知らしめたとも言える「ホテル富貴」、ノスタルジックで幻想的な、美しい光景は、一見の価値ありです!

400万円の窯で焼かれた本格ピザが食べられるラブホテル

 ラブホテルには地域ごとに特徴があり、例えば北海道は白を基調にした広々としたお部屋が多く、東北には、温泉や村の言い伝えをうまく活かしたホテルがあったり、関西は電車やテニスコートなど一風変わったコンセプトの客室が豊富だったり、九州は性的におおらかなのか、アダルトグッズが充実しているホテルが多かったりします。

 あくまで、いち評論家としての肌感覚ではありますが、次に紹介するホテルが位置する“名古屋”には、ギラギラとしたゴージャスなホテルが多い印象です。そんな中でも群を抜いてラグジュアリーなホテルが、この「 ミラージュ 」。

 名古屋駅からも近く、新栄のボウリングアミューズメント「スポルト」の隣にある「ミラージュ」には、プールや岩盤浴、サウナがついているお部屋、ダブルベッドルーム、キッチン付きのお部屋、さらに会議用テーブル&椅子まで揃っているスイートルームまであったり……。とにかく、どのお部屋も広いのです。

 温水プール付きの部屋は全部で4つもあり、写真は901号室。合コンや女子会でも人気のお部屋です。水着の貸し出しもあるので、手ぶらでいっても大丈夫。

 フラミンゴの浮き輪や可愛いビーチボールなどもあり、どこからともなく、ほのかにココナツの香りまで漂って来て、室内にもかかわらず、ここだけ常夏ビーチのよう。

400万円かけてつくった窯で焼かれた絶品ピザ

 そして、特筆すべきはホテル自慢のピザ窯で焼くピザ!

 お客様に美味しいご飯を食べてもらいたい気持ちが強過ぎて、400万円もかけてホテルの中にピザ窯作っちゃったんです! 確かに、「焼きたてのピザほど美味しいものはないんじゃないか」というくらい、「焼きたて」には魔力が潜んでいますが、だからって、ホテルの中にピザ窯を作ってしまうとは……。ホスピタリティマインドに脱帽です。

 カップルでの利用から大人数での利用を想定したパーティールームまで様々なお部屋があり、全室VOD1200タイトル以上無料で見放題! Wi-Fiもサクサク繋がって、途中外出も可能と、観光にも便利なホテルです。

裸で滑れるウォータースライダー

 ゴージャスなラブホが多い名古屋の中でも変わり種と言えるのが、大高インターを降りてすぐにあるホテル「 リージェント 」。

 全長21mのウォータースライダーがある1003号室は、女子会でも人気の広いお部屋。2ベッドルームで、4~8名までの女子会利用が可能です。

 バスルーム奥の扉を開けると、どどーん! とピンクのウォータースライダーが螺旋を描いております。階段を上がり、壁のスイッチを押すと温水が流れ出ます。

 結構なスピードで滑りますが、勢いよく滑っても、水深4mのプールがあるので、勢い余ってどこかをぶつける心配もありません。

 カップルなら一緒に滑ったり、女子会なら撮影したりと楽しみ方は色々。裸で滑っても誰からも怒られる心配がないので、この機会にぜひ! 昼間は太陽光が優しく入るので開放的な気分になれます。

 他に、メリーゴーランドがあるお部屋、檻があるお部屋もあります。

 そして、ホテルリージェントといえば、アミューズメント施設感満載のロビーも忘れてはなりません。ロビー天井には空が描かれ、小川が流れ、象もいて、まるでジャングルのようです。ホテルの扉を開けた瞬間から一気に非日常空間に連れて行ってくれます。

 奥のウェイティングブースには噴水があり、座って待っている間に、水が織りなす優美なショーを鑑賞できます。

 ロビーには品揃え豊富なシャンプーバーにウェルカムドリンクバーもあるので、チェックインの際にお好きなものをピックアップしてくださいね。

 お部屋も綺麗でウェルカムサービスもあり、ルームサービスやアメニティも豊富、美容関連の無料貸し出しもあり、学割やお得なプランもいろいろあります。

 セクシーランジェリーの販売やアダルトトイの販売、コスプレレンタルも20種類あるので、カップルで行っても楽しめます。予約もできて、ハイルーフ車OKの広い駐車場もあるので、旅行やドライブデートにも最適です。

岩手県最大のラブホ地帯「子作り村」

 続いて紹介するのは、岩手県雫石にあるホテル「 星星星(キラキラ星) 」。外観の看板もキュートなメルヘンちっくホテル。ミントグリーンのお城っぽい外観で、客室はコテージのような造りになっています。

 ガレージタイプなので、気に入ったお部屋があったらそのまま駐車場にとめてチェックイン。プライバシーもバッチリ保てます。

「星星星(キラキラ星)」は国道46号線沿いの盛岡市・滝沢市・雫石町の3市町の境にある岩手県内最大のラブホ街に位置し、そのラブホ街は近くにある観光スポット「盛岡手づくり村」にちなんで「子作り村」という別名を持っています。一聴するに子宝のご利益がありそうな異名です。

新婚ごっこが楽しめるお部屋で二人の愛を育んでみては?

 室内(127号室)は、キッチン付きでカラオケも楽しめるお部屋。木をふんだんに使用していて、ほっこりと癒やされる居心地良い空間になっています。

 キッチンには電気プレートが設置してあり、お鍋やフライパンもあるので、簡単な調理も可能。白いソファーにガラスのテーブル、そしてキッチン、と、まるで新婚さんごっこができそうなお部屋です。

 リビング奥の階段を上がるとベッドルームになっていて、大きなベッドとマッサージチェアがある部屋も。127号室は天井が高くて、ちょっと神聖な感じ。

 大阪の「ホテル富貴」もそうでしたが、“階段の先にあるベッドルーム”というのは、評論家としても大好きな動線。リビングから一歩離れて、特別なアプローチを経て、ベッドに至る時の胸のドキドキったら! 最高に盛り上がる瞬間ですよね。

 ベッドサイドには電気マッサージャー、大人のおもちゃのカタログや、『Hの教科書』なる本もあり、自然とH系のきっかけづくりができるようになっています。

 メンバーになると、ウェルカムサービス、ウェルカムドリンク、ランチ&ディナーサービス、お夜食サービス、レンタルサービス、そしてなんとマムシドリンクまで!

 入室からの滞在時間で料金が決まるシステムなので、自分たちのスケジュールで気軽に利用できるのも嬉しいですね。

 ちなみに「子作り村」はラブホ激戦区なので、ホテル同士が切磋琢磨しており、どのホテルを選んでもサービスが充実しています。

 自然も多く、空気が美味しいので、かなりリフレッシュできると思いますよ!

ところで海外のラブホ事情は?

「ラブホテルは日本の文化!」ということで、これまで15年近く、色々な場所でラブホテルの魅力をお伝えしてきた私ですが、「海外にはラブホテルは無いのか?」という質問を受けることもあります。

 NY在住の義理の弟の話によれば「アメリカ圏ではモーテルを利用している」ということですし、フランスのTV局「カナルプラス」のスタッフさんに聞いたところによると「フランスではプチホテルを利用する人もいるけど一般的ではない」ということですし、イタリア出身の某タレントさんと番組でご一緒した際に伺った話だと「イタリアでは駐車場に車を停めて車内で楽しむ」……といった感じで、私がラブホテル評論家と呼ばれるようになった15年ほど前は、海外には、いわゆるエッチなことをするためだけの「ラブホテル」というのは、基本的に存在していなかったようです。

 韓国やタイなどでは、比較的早い段階から日本の真似をして(?)ラブホテルが存在していたようですが、それでも中身は、薄い壁にベッドが一台あるだけの質素なものがほとんどだった様子。

 そんな中で、私が今、個人的に注目しているのが台湾です。

 実はここ10年ほどで、台湾にラブホテルが急増中。ハイクオリティでリーズナブルなホテルが沢山あるのです!

 海外の高級リゾートのようなヴィラルームがあったり、個室で温泉が楽しめたり、昭和の日本ラブホのようなアミューズメント感が満載のホテルがあったり、レストランが併設されていたり……さまざまな特徴を持ったホテルが林立しています。

やりすぎ感すらある台湾ラブホの世界

 なかでも、松山空港から車で10分の場所にある『 莎多堡奇幻旅館(サトーキャッスルホテル) 』は、今や日本でも珍しくなった『昭和遺産』系のラブホテルで、日本以上にアミューズメント感が凄くてオススメ!

 51の客室は全てデザインが異なり、実物大の馬が引くかぼちゃの馬車(中に入って乗ることも可能)があったり、ラスベガス仕様のお部屋があったり、アラビアンナイト風のお部屋があったりします。

 写真の「海賊ルーム」は、海から踊り出る巨大タコの足がリアルすぎ! 台湾のラブホテルの部屋は、映画のセット並みに本格的すぎて、サイズ感も大きいのです。

 最上階にはレストランがあり、宿泊すると無料の朝食がいただけます。華やかな台湾フルーツや美味しいパン、サラダに肉まん、小籠包、チャーハンといったローカルフードやデザートがブッフェスタイルでずらりと並んでいるので、見ているだけでも楽しいです。

 元々、台湾には、「ラブホテル」「ビジネスホテル」「シティホテル」といった明確なカテゴリ分けが存在しておらず、ホテルは全部「ホテル」という認識なので、家族連れでもカップルでも同性同士でも、内装やサービスを見て、好きなホテルを利用します。

 台湾のホテルは基本的にリーズナブルなので、日本の高級ラブホ顔負けの豪華ホテルでも、1万円程度で宿泊可能なホテルも多数。

 気になる方は、「台湾」「ラブホ」で検索してみてくださいね!

(日向 琴子)

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