今年日本を包んだのはどんな「笑い」だった? 2020年“ブレイク芸人10組”を振り返る

文春オンライン / 2020年12月29日 11時0分

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 新型コロナウイルス蔓延の影響を受け、日本中に大きな変化が巻き起こった2020年。

 気分も暗くなりがちな中で、長くなった「お家時間」で私たちを笑顔に変えてくれたのが多くのお笑い芸人のみなさんでした。

波乱万丈だった1年の中で、ブレイクした芸人たちを写真で振り返ります。

1、ぺこぱ

 ボケのシュウペイとツッコミの松陰寺太勇のコンビ。昨年末の『M-1グランプリ』で披露した2人の “ノリツッコまない”漫才スタイルは「人を傷つけない笑い」と言われ、一気にブレイク。これまでのお笑いで当たり前だった「イジリ」や「強いツッコミ」とは一線を画し、令和時代の寵児となりました。

 2人の温かなキャラクターも人気を集め、テレビだけでなく多くのメディアに引っ張りだことなった1年。お笑い界に新しい風を吹かせたコンビでした。 

2、3時のヒロイン

 昨年12月の「女芸人No.1決定戦 The W」で優勝して一気に“第7世代”の中核へとジャンプアップ。ボケのゆめっち、かなでとツッコミの福田麻貴のトリオ芸人。

 一度見たら忘れられないインパクトのあるポップなビジュアルに加えて、それぞれ歌やダンスなど特技があるのも強み。そんな幅の広さを活かして、お笑い以外に声優やドラマにも出演するなど、活躍の場を広げています。来年もその勢いは続いていくのでしょうか。

3、四千頭身

 センターを務めるツッコミの後藤拓実とボケの都築拓紀、石橋遼大のトリオで、後藤によるゆるさのある「脱力系ツッコミ」が特徴的。当初は後藤の人気が先行していましたが、バラエティやトーク番組への出演を経て都築、石橋も含めてトリオとしての勢いが出てきています。

 都築と石橋という2人のボケが、後藤というツッコミを介して交じり合う「化学反応」は圧倒的に新しく、芸人界での評価も高いそうです。

4、ミルクボーイ

 言わずと知れた2019年『M-1グランプリ』王者。“史上最高のハイレベル”と言われた同大会を制した、ボケの駒場孝とツッコミの内海崇のコンビ。「うちのオカンがな、好きな○○の名前を忘れたらしいねん」の漫才フレーズは今年、何度も耳にしたのではないでしょうか。

 漫才だけでなく、ミルクボーイがすごいのはその後の平場でも活躍を続けていること。バラエティ番組でも爪痕を残し続けています。

5、ティモンディ

 これまでの芸人とは違って、賞レースとは無縁ながらもブレイクを果たしたのがティモンディ。強豪・済美高校野球部出身の高岸宏行と前田裕太のコンビです。高岸がよく口にする、済美の校訓でもある「やればできる!」のフレーズに代表されるように、笑いをとるというよりむしろ、そのナチュラルな純粋キャラが視聴者の心に刺さりました。

 閉塞感が漂うコロナ禍の中での1年間ということもあり、ティモンディのポジティブな笑いは2020年のお笑い界を象徴するものだったのかもしれません。

6、ぼる塾

 昨年12月の結成からわずか7か月で売れっ子の仲間入りを果たしたのがぼる塾です。ボケのきりやはるかと田辺智加にツッコミのあんり、育休中の酒寄希望を加えた珍しいカルテット。現状、酒寄が育休中のためトリオでの出演がほとんどですが、あんりの毒舌かつ脱力系のツッコミがクセになる人もおおいのでは。

“田辺さん”のキラーフレーズである「まぁねぇ~」は今年の新語・流行語大賞にノミネートされるなど、お笑いの世界以外でも話題に。今後は4人そろっての出番にも期待したいところです。

7、EXIT

「ネオ渋谷系」というナゾのジャンルを作り出し、パリピ口調のチャラ男キャラが大ブレイクしたのがEXIT。特に若い世代を中心にその人気は絶大です。ツッコミのりんたろー。とボケの兼近大樹のコンビで、苦しいコロナ禍でファンのバイブスをあげてくれました。

 チャラさを推した風貌とは裏腹に、よく作りこまれたネタは量も質も非常に評価が高く、2人のバックボーンとも相まって芸人人気も高いそう。最近ではコメンテーターや美容のジャンルでもそれぞれが活躍し、幅の広さも見せています。

8、宮下草薙

 第7世代と呼ばれる芸人の中で珍しい“ネガティブ推し”で売れたのが宮下草薙。ボケの草薙航基とツッコミの宮下兼史鷹のコンビで、草薙が後ろ向きの妄想を膨らませてパニックに陥る…というスタイルが多いです。

 ネガティブがベースにあるにもかかわらず、草薙も宮下もテレビ番組などではいじられると先輩でも関係なく噛みついていきます。「自己評価は低いのに、妙に強気」というギャップは、特にテレビのバラエティでは重宝され活躍の場を広げていきました。

9、すゑひろがりず

 2019年の『M-1グランプリ』ファイナリストのすゑひろがりずも今年、大きく露出を増やしたコンビです。ツッコミで小鼓を持った南條庄助とボケで扇子を持った三島達矢による、着物姿の狂言師風コンビです。

『M-1』決勝は8位に終わったものの、その見た目と口調のインパクトは強烈で、その後のテレビ出演等を増やしました。また、ステイホーム中にはYouTubeのゲーム実況が絶大な人気を博すなど、今年ならではの人気の出方も。

10、アインシュタイン

 アインシュタインといえば、ボケの稲田直樹の顔面のインパクトに言及しないわけにはいかない。“容姿イジリ”がタブー化されつつある昨今のお笑い界隈にあってなお、稲田の自分の容姿をしっかりと笑いに変え、なおかつ不快感を残さない話術は本当にハイレベル。

 ツッコミの河井ゆずるもそれを分かったうえで、稲田を活かすスタイルを展開していきます。コロナ禍で仕事の減った芸人がほとんどだった中、アインシュタインは変わらぬ忙しさを維持していたとのこと。来年の更なる飛躍にも期待です。

(「文春オンライン」編集部)

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