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「鳥の糞が室内に…」妻殺害の44歳会社員に“家庭内トラブル” 母親を直撃《国立市・自殺偽装転落死》

文春オンライン / 2021年3月1日 21時0分

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逮捕され自宅アパートを出る高張潤容疑者 Ⓒ文藝春秋 撮影/細田忠

「奥さんが亡くなってから、警察はずっと夫を疑っているようでした。鑑識がいろんなところを採取して、マネキンを使った検証も何回も見かけた。写真を持っての聞き込みも連日だったし、張り込みらしき人影も。アパートの住民もほとんどは『あれは事故や自殺ではなくて殺人なのでは……』って思っていました」(都営アパート住民)

 2月28日、警視庁に殺人容疑で逮捕されたのは国立市に住む建築会社社員の高張潤容疑者(44)。高張容疑者は、昨年11月29日に妻の麻夏さん(41)を飛び降り自殺に見せかけて都営アパート9階から転落させ、殺害した疑いが持たれている。

落下する麻夏さんの背後に不審な人影

「遺体のまぶたに、窒息した際に出来たとみられる出血痕があった、高張容疑者は麻夏さんの首を絞めて朦朧とさせた後、9階のベランダから突き落とした疑いが濃厚。ベランダの手すりには麻夏さんが触れた痕跡もなく、自分で飛び降りたとは考えづらい。ちょうどベランダが映っていた防犯カメラには、人が落下する様子や、落下する直前、麻夏さんの背後に不審な影も映っていた」(捜査関係者)

 高張容疑者は事件翌日の30日早朝、自ら110番通報をして次のように供述している。

「タバコを吸いにベランダに出たら、下に妻が倒れていた」

「前日の夜に喧嘩をした。その後子どもを寝かしつけていたら、気づいたら妻がいなくなっていた」

「育児に悩んでおり、自殺だったと思う」

 高張容疑者と麻夏さんが結婚したのは、約2年前のこと。2人の間には1歳の長女がいた。

「2人は随分前に1度交際していたが破局したという経緯があり、“元カレ元カノ”の関係だった。数年前にヨリを戻し、2年ほど前に長女を授かったことで結婚。長女が生まれてしばらくは潤の実家で同居していたが、2019年の夏ごろに今のアパートに引っ越した。潤は叔父が経営する建築会社で働いており勤務態度はいたって真面目。見た目は怖いけど昔から物静かな子で、今回のことを聞いて驚いている」(高張容疑者の親族)

 出産後、高張容疑者は麻夏さんと喧嘩が絶えず、昨年4月と10月には自ら110番通報する事態になっている。

「何かされるかもしれない、怖い」

 2人の関係がうまくいっていなかったのを知っていた麻夏さんの母親は、事件直後から娘の死に違和感をもっていた。

「遺体が発見された日、旦那さんから『仕事をしていて転落に気づかなかった』と説明されたそうですが、その時点で麻夏さんの親族は疑っていました。(麻夏さんから)離婚について相談もあったし、これからの予定も話していたところだった。麻夏さんは勝ち気な性格で、自殺をするようなタイプだとは思えない。それもあって母親は『絶対におかしい』と怒っていました」(母親の知人)

 高張容疑者が逮捕された2月28日、麻夏さんの母親は報道陣に対して「娘は育児を楽しんでいた」と話し、高張容疑者の「育児に悩んでいた」という主張を真っ向から否定した。麻夏さんから離婚の相談をうけた際に「何かされるかもしれない。怖い」というメールが来ていたことを語った。

「夫婦喧嘩がエスカレートすると、夫を恐れてアパートの住人に助けを求めることもあったそうです。麻夏さんの親によれば、喧嘩の理由は高張容疑者が家に給料を入れずに貯金を使い込んだこと。他にも高張容疑者はペットの鳥を室内で放し飼いにしていて羽や糞が散らばり、赤ちゃんの健康への影響を心配して喧嘩になったこともあったそう。困りかねて高張容疑者の母親に相談しても『鳥なんかのことで』と一蹴されて傷ついていたようです」(社会部記者)

 

「亡くなった方のことを悪く言いたくないのですが…」

 警察の取り調べに対し高張容疑者は今も容疑を否認している。

 高張容疑者の母親は「文春オンライン」特集班の取材に応え、現在の苦しい心境を吐露した。

「亡くなった方のことを悪く言いたくないのですが、確かに夫婦仲はあまりよくなかったようです。息子も『別れたい』と以前から話していて、アパートに帰るのも嫌がっていました。

『鳥を放し飼いにしていた』というのは完全に誤解です。手乗りインコを飼っていたのは私たちの家で、2人が一緒に暮らすようになってからは飼っていません。家でも籠の中に入れて、飛ばないように羽の処理もしていました。役所の人に見てもらったときも、『この飼い方なら問題ない』と言われています。

 貯金を使い込んだという報道も、少し違うように感じます。息子は長らく体調を崩し心の病気を患ってまともに仕事ができない状態でした。今週からやっと本格的に仕事に復帰することが決まって、孫娘の世話をどうするかについても相談もしていたのに、逮捕だなんて……。警察に連れていかれる時に、私たちには『心配ないから』と言っていましたが本当に不安。母の日に毎回プレゼントをくれる優しい子で、まさかそんなことはしていないと信じたいです」

 高張容疑者側と麻夏さん側の言い分は、大きく食い違っている。高張容疑者は3日、送検される予定だという。一刻も早い真実の究明が待たれる。

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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