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テニプリ、黒バス、ハイキュー!!、空手バカ一代が“強豪野球勢”あぶさん、MAJOR、ROOKIESに挑む《「自分史上最高のスポーツ漫画」ベスト30発表》

文春オンライン / 2021年4月11日 11時0分

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28位「リングにかけろ」(車田正美、1977~1981)

 人生でもっとも夢中で読んだ「自分史上最高のスポーツ漫画」はどの作品か――。文春オンラインのメルマガ会員を対象に募集したスポーツ漫画アンケートには、1966票もの声が集まりました。

 スポーツ漫画の世界では、昨年12月に「ドカベン」で知られる水島新司さんが漫画家引退を宣言。昨年7月には数々の名作が生んできた「週刊少年ジャンプ」から一時、スポーツ漫画の連載が消えました。そんなニュースがある中、今回のアンケートには19歳から86歳までの幅広い読者からの熱い声が集まりました(男女比5:3)。

 アンケートは、1月25日までの40日間実施、1人3作品から7作品投稿でき、1位=8点、2位=7点、3位=6点、4位=5点、5位=4点、6位=3点、7位=2点として集計しました。

 さっそく、上位30作品をカウントダウン形式で紹介していきます。(全2回の1回目/ トップ10 に続く)

(タイトル横のカッコ内は、作者名と連載期間)

◆ ◆ ◆

28位「リングにかけろ」(車田正美、1977~1981)

 同票で3作が並んだ28位。まず、「聖闘士星矢」の車田正美が描いたボクシング漫画「リングにかけろ」です。主人公・高嶺竜児がプロボクサーだった父の遺志を継いで、世界チャンピオンを目指すストーリー。作品途中から現実離れした技を持つ超人的なボクサーの試合が描かれるようになって人気が沸騰。2000年には続編の連載が始まりました。2004年になって、アニメ化もされました。

「途中からはスポーツと呼べない格闘アクション漫画へと変化したが、少年時代に最も熱くなって毎週興奮しながら読んでいた」(男性・53)

「父の愛読書でした。薄幸の子供達が中心の、昭和テイストが濃いしんみりスポ根漫画から、世界を巻き込むトンデモ超人試合漫画に変わったあの衝撃は、後にも先にもないと思う」(女性・35)

「毎週楽しみにジャンプ買ってみていたがコマ割りが大きくてすぐ読み終わってしまうという」(男性・52)

「単なるボクシングなのに流星が飛んだり、火山が爆発したりする。『アストロ球団』とならぶ少年ジャンプらしいぶっ飛び漫画」(男性・59)

28位「空手バカ一代」(原作・梶原一騎、作画・つのだじろう、影丸譲也、1971~1977)

 伝説の空手家・大山倍達の半生を描いた本作が同票28位。虚実交えた作風ですが、作中には「大山倍達(談)」というネームが多数登場し、すべてを事実と信じた読者も多かったようです。子供にも人気で、1973年にはアニメ化、千葉真一主演の映画『けんか空手』シリーズの原作でもあります。

「この漫画で空手を始めた」(男性・60)

「実話を基にした物語で現実味があり引き込まれていった」(男性・66)

「厳密に言えばスポーツではなく『武道』かも。その後『うしろの百太郎』でブレイクするつのだじろう氏の独特な濃い絵面が、ストーリーの濃さと一体となって、そこがクセになる」(男性・54)

「ただひたすら強さに憧れました」(男性・62)

「極真空手ブームを作った漫画。実在の人物がアニメとなり、修行する姿を子供に見せて人間も練習すれば熊とも格闘ができると思わせた。当時、友人も沢山空手教室に通い始めた」(男性・57)

28位「柔道部物語」(小林まこと、1985~1991)

 柔道経験のある作者、小林まことの体験が生かされた代表作です。岬商業高校に入学した三五十五(さんごじゅうご)が柔道部に入部し、持ち前の負けん気と運動能力の高さで、日本一を目指します。

「作者の柔道に対する心意気が伝わる」(男性・63)

「当時柔道をやっていて自分のバイブル的存在になりました。笑いの中にも柔道への熱い思いがあり最高傑作」(男性・54)

「小林まこと氏のキャラクター描写、突然の変顔。主人公の柔道にかける懸命さ。明るいテイストが好きです」(男性・58)

「小林まことのリアル寄りの名作。『1・2の三四郎』の方が好きだけどスポーツマンガというジャンルならこちらが一番」(男性・52)

27位「リアル」(井上雄彦、1999~連載中)

「SLAM DUNK」の井上雄彦が描く障害者スポーツをテーマにした作品です。バイク事故で同乗者に下半身不随の障害を負わせた高校バスケットボール選手の野宮朋美、骨肉腫により右足を切断する戸川清春、交通事故で下半身不随になった高橋久信が、車椅子バスケットボールと出会って前向きに生きる決意をしていきます。不定期連載で、現在も続いています。

「タイトル通り、全ての『リアル』を感じる」(男性・56)

「車椅子バスケに着眼した作者が天才。挫折と絶望、そこから再び立ち直る人間の強さ、何度でも燃え上がる魂、その姿に圧倒されます」(女性・60)

「生の重さも感じられる素晴らしいマンガ」(男性・34)

「井上雄彦先生の作品では『SLAM DUNK』が有名ですが、私は圧倒的にこちらが好き。リアルな人間模様、心理描写で引き込まれます。正に何か壁にぶつかった時、自分も頑張ろうと思える作品です」(女性・53)

「リアルすぎてしんどいけれど、やっぱり応援したくなる。連載再開してよかった」(女性・40)

25位「GIANT KILLING」(原作・綱本将也、作画・ツジトモ、2007~連載中)

 プロサッカーチームの監督が主人公の作品です。かつての日本代表選手・達海猛が弱小プロサッカーチームの監督に就任し、チームを立て直していきます。達海のモットーは「弱いチームが強い奴らをやっつける(ジャイアント・キリング)」。その言葉通りチームは何度も逆転劇を演じてきました。2010年にNHKでアニメ化もされています。

「監督が主役という変わったストーリー。人生にも応用出来る内容は素晴らしい」(男性・54)

「話がサッカーメインで、キャラの私生活描写がほぼないところがいい」(女性・49)

「監督が主人公で、ビジネスにも通じるところがおもしろい」(男性・54)

「選手だけでなく、采配や監督の目線で見られる漫画で個性的。絵もきれいなので大好きです。キャラクターも魅力的だと思います」(女性・36)

「競技者が主人公になると、どうしても走る速さとかテクニックとかの『ナンバーワン』にならなきゃいけない物語になる。監督を主人公にして、選手の個性をつかってオリジナルな組織を創っていくことを物語にしたのは革新的だった」(男性・49)

25位「ROOKIES」(森田まさのり、1998~2003)

 佐藤隆太主演の連続ドラマも人気を博した野球漫画です。主人公は二子玉川学園高校に赴任した新人教師、川藤幸一。野球のルールを知らない川藤が野球部の顧問に就任し、不良少年の溜まり場だった同部の再生に乗り出す感動ストーリーです。登場人物の名前は阪神タイガースの選手名を参考にしています。作者は「ろくでなしBLUES」の森田まさのり。

「実写化もされた野球漫画の王道ですが、青春&不良&野球は鉄板で感動します! こんな先生と生徒に憧れました」(女性・36)

「ダメ人間が育っていく過程がいい」(男性・73)

「青春挽歌」(男性・51)

「ヤンキー高校でも一生懸命な先生によって変われるところが良かった」(女性・42)

24位「黒子のバスケ」(藤巻忠俊、2009~2014)

 高校バスケを描いた「黒子のバスケ」が24位に。誠凛高校バスケットボール部に入部した黒子テツヤは、存在感のなさを生かしたパス回しに特化したプレイで、チームを勝利へと導きます。コミックスは累計3000万部を突破し、アニメ化、映画化もされています。

「キャラクターが魅力的」(男性・36)

「とにかくカッコいい! ストーリーがハラハラドキドキ、好きすぎてアニメと映画も見ました!」(女性・31)

「チームワークの大切さや絆を見せてくれる。熱いストーリー展開も魅力」(女性・28)

「『SLAM DUNK』は自分が投影できるキャラのいる漫画。一方、『黒バス』は真逆。才能に恵まれた人って、こんな体験をしてるのかもなぁと思って見ている。異次元過ぎて面白いし、恵まれたなりに葛藤があるから引き込まれる」(女性・40)

「仲間の大切さを教えてくれました」(男性・57)

23位「がんばれ元気」(小山ゆう、1976~1981)

 23位は、ボクシングをテーマにした感動青春物語です。ボクサーだった父の死で祖父母に育てられることになった堀口元気が、プロボクサーを目指します。最終話で因縁の宿敵・関拳児に勝利した元気ですが、何の未練もなくあっさりと引退を決意したところに、当時の読者は新鮮味を感じました。1980年にはフジテレビ系でアニメ版が放送されました。

「最初から最終回まで元気の生きざまに感動しました」(男性・54)

「若い頃、入院中に差し入れで読んだ。ずいぶん励まされた記憶がある」(男性・72)

「努力は必ず報われるということを体現している作品。人生の要所要所で戒めてくれた作品です」(男性・56)

「ボクシング漫画の最高峰は、多くの人が『あしたのジョー』と言うだろうが、わたし的には絶対にこちら。純粋な少年がボクシングを通じて人間的にも大きく成長する、その過程が素晴らしい」(男性・62)

「今もワイド版が全12巻、本棚にあります。ボロボロですが何度読んでも感動し、涙が出てくるときもあります。小山ゆう氏のファンで、人生節目の時に励まされてきました」(女性・65)

「最終回には元気の思いに涙してしまいました」(男性・54)

「父子の絆が切ない」(男性・54)

「青春群像ボクシング大河漫画。元気君の爽やかさに胸を打たれる」(男性・55)

22位「シュート!」(大島司、1990~2003)

 田仲俊彦、平松和広、白井健二の「掛西中トリオ」が、創部2年目の高校サッカー部でインターハイに向けて活躍する作品です。1993年から『蒼き伝説シュート!』のタイトルでアニメ化。1994年に公開された実写版映画は、森且行を含むSMAPのメンバー6人が主演したことで話題となりました。

「ちょうど高校1年生になった同じ頃はJリーグが流行して、周りの同級生もサッカー部に入っていた。SMAP主演映画の印象が強かった」(男性・44)

「これがスパイクを買った原点」(男性・37)

「『トシ、サッカー好きか』と主人公が問われるシーンが印象的。プレーも精神性も魅力的な久保、声をかけられたトシ、純粋にサッカーが好きだ、という気持ちが自分自身の立ち位置にしっかり存在していて、物語の基礎になっている事がとても心地よい流れでした」(男性・61)

「息子がサッカーをやっていたので読んでいた」(女性・66)

21位「アイシールド21」(原作・稲垣理一郎、作画・村田雄介、2002~2009)

 21位は、日本では珍しいアメリカンフットボール漫画。アメフトのルールをこの作品で知った読者も多かったようです。気弱な高校生・小早川瀬那が私立泥門高校のアメフト部で、その俊足を生かしランニングバックとして活躍します。タイトルの「アイシールド」とは、眼を保護するプラスチックシートのこと。2005年からテレビ東京系でアニメも放送されました。

「アメフトのルールや作戦をわかりやすく、個性的なキャラクターにより周知した」(男性・48)

「絵が綺麗だし、構図もカッコいいし、知らない競技でも分かりやすい内容だから」(女性・36)

「この作品は絵もきれいで試合進行も分かりやすかったので、ルールもすんなり覚えることが出来ました。中学生の『テニスの王子様』が皆キラキラしたアイドルな感じだとすると、高校生の『アイシールド21』は妙に色気のある人物が何人かいてドキドキしていました」(女性・36)

「アメフト経験者ですが、全てのポジションをあんなにきちんと描いてくれた漫画は他にない。特にラインマンのことをきちんと掘り下げてくれているあたりも泣けます」(男性・58)

「本当に好き。めちゃくちゃ面白い。スポーツ漫画はそんなに好きじゃなくて、『タッチ』みたいな恋愛やストーリーを読ませる系の作品でないと飽きちゃうのですが、この作品は一度も飽きずに最後まで読んだ。今もしっかり本棚に収められています」(女性・41)

20位「アストロ球団」(原作・遠藤史朗、作画・中島徳博、1972~1976)

『南総里見八犬伝』をモチーフにした奇想天外な野球譚がベスト20入りです。戦死した実在の名投手、沢村栄治の遺志を受け継いだ「アストロ球団」の9人の超人が、一試合完全燃焼で試合に臨みます。「少年ジャンプ」のバトルマンガの基礎を築いたとも言われています。2005年にテレビ朝日系でテレビドラマが放送され、長嶋一茂が沢村栄治役で出演しました。


「沢村栄治の生まれ変わり9人が野球チームを作るって……屋久杉のバットとか、新しい変化球を覚えるのにドリルを握って手の平に溝を刻むとかまさに破天荒!」(男性・59)

「野球ブームを追い風に、少しSFチックに登場人物が描かれ、夢を持たせてくれた」(男性・55)

「1試合に連載が1年以上かかったものすごさ。死人も出た、野球版デスマッチ」(男性・60)

「いわゆる『スポ根』ものを過激化すれば殺人試合へと発展し、ブラックユーモアになることを示した」(男性・58)

「自分の興味と合いました」(女性・43)

「本当に馬鹿馬鹿しいまでのとてつもない技の応酬が現実離れしてかえって良かったと思います」(男性・65)

「かなり無茶苦茶な超人漫画!」(男性・55)

19位「MAJOR」(満田拓也、1994~2010)

 連載当時は珍しかった「日本人メジャーリーガー」の夢をマンガにした作品です。元大リーガーの速球投手のビーンボールで父を亡くした茂野吾郎は、大リーグのマウンドに立つことを夢見て、アメリカへ渡ります。2015年に始まった「MAJOR 2nd」(連載中)では、吾郎の息子・大吾が主人公。2004年から2010年までNHKでアニメ化され、2018年からは続編アニメも放送が開始しています。

「漫画はもちろん、アニメでも再放送を何回も見るぐらいおもしろい」(男性・42)

「子供が野球をはじめるきっかけになったから」(女性・36)

「野球に興味がない自分でも楽しめた。父親を亡くし、主人公が病院で泣きじゃくるシーンは思わずもらい泣きした」(男性・37)

「『MAJOR』も良かったですが、『2nd』になって、より緻密に計算された展開が面白い」(男性・53)

「おとうさんを失った吾郎の頑張り。メジャーで100マイルを武器に活躍する姿。大谷にも共通する天才。見ていて清々しい」(男性・59)

「子供の頃から大好きでした。ずっと小学生編が一番面白いと思っていましたが、最近全巻読みまして、最後まで読み切ったときには感動の嵐でした。久しぶりに最高のスポーツ漫画に出会えました。最初と最後がリンクしているところが何とも言えず最高です。茂野吾郎よ、永遠なれ」(女性・41)

「父の死を乗り越えて、たくさんの人に支えられながら、メジャーに挑戦し因縁の対決もありと、ただ面白い」(男性・51)

18位「プレイボール」(ちばあきお、1973~1978)

 ちばあきおの代表作「キャプテン」のスピンオフ。中学野球を描いた「キャプテン」に対して、本作は主人公だった谷口タカオの墨谷高校野球部での活躍を描いています。本作は谷口の高校2年の夏で連載終了。当時のコミックスの後書きには、さらに続編としてプロ野球選手になった谷口を描いた作品も構想されていたと書かれています。作者の急逝で実現はしませんでしたが、現在、コージィ城倉による続編が「グランドジャンプ」で連載中です。

「ちばあきおさんの傑作」(男性・71)

「圧倒的な力を持つ主人公が努力をして駆け上がっていくストーリーがほとんどのスポーツ漫画のなかで、『プレイボール』の主人公・谷口君は普通の高校生ながら努力を続けて、強い相手に挑んでいく。その姿に大きな影響を受けた」(男性・60)

「魔球もスーパーヒーローも出て来ない等身大の高校野球漫画」(男性・54)

「エリートではないが、知恵と努力でみんなを引っ張っていく姿に、等身大の自分を重ねている人も多いのでは」(男性・51)

「努力すれば上手くなるのかなと夢を抱かせてくれた」(男性・57)

「なかなか渋いスポーツ漫画で、普通ならば甲子園まで行くのが予選で敗退するのがリアルでよかった」(男性・55)

17位「侍ジャイアンツ」(原作・梶原一騎、作画・井上コオ、1971~1974)

「巨人の星」「あしたのジョー」の梶原一騎原作の作品です。読売ジャイアンツに入団した高知県出身の漁師の息子・番場蛮が様々な魔球を繰り出し、ライバルと対峙します。最終回で番場蛮はマウンドで絶命し、読者に大きな衝撃を与えました。1973年にはアニメ版の放送がスタート。長年にわたって再放送が繰り返され、原作を読んでいなくてもアニメなら知っているという人も多いようです。

「現実には有り得ない野球漫画というところに、魅力を感じました」(男性・57)

「主人公が最後にマウンドで死んでしまうというセンセーショナルな幕切れは当時としては斬新。魔球ブームを作った点でも評価できる」(男性・57)

「『巨人の星』と被ることが多いが、破天荒の主人公が周りに支えられて、成長していくのが面白かった」(男性・55)

「とにかく奇想天外でわくわくさせてくれました」(男性・57)

「『巨人の星』ではなく、断然こっち。ハチャメチャだが明るく楽しい主人公が好きだった。真似したな~」(男性・54)

「今も歌を歌えるくらい印象に残っている」(女性・56)

「漫画も良いですが、アニメは最高傑作!」(男性・53)

「夕方のアニメの再放送を、そろばん塾に通う前に『赤いきつね』をすすりながら見たものである。昭和の思い出」(男性・52)

15位「野球狂の詩」(水島新司、1972~1977)

 万年Bクラスのプロ野球球団、東京メッツが舞台の本作。当初は不定期連載で、50歳を超えた現役投手・岩田鉄五郎を筆頭に癖のあるメンバーが登場して人気でしたが、1976年に週刊連載が始まると女性投手・水原勇気が登場。さらに注目度がアップしました。続編として「平成編」(1997~1998)、「新・野球狂の詩」(2000年~未完)があり、こちらも多くの女性プロ野球選手の活躍が描かれています。

「必ずしも一流ではない個性的な選手にスポットライトを当ててくれた。泥臭くも懸命なプレイや日常のひとこまを見事なドラマにしてくれた。感動の連作集です。女性選手・水原勇気も魅力的でした」(男性・57)

「水原勇気という女性ピッチャーが男の世界の中で闘うという姿も面白かった。当時作者の水島新司さんと仲の良かった里中満智子さんが作画に参加しているところも見どころ」(女性・59)

「当時、水島新司先生の野球漫画が好きでした。女性の野球選手が珍しく、水原勇気が魅力的でした。実写化もされ、水原勇気を演じた木之内みどりさんも素敵でした」(男性・55)

「水原勇気が登場するまでのストーリーが特に好き。登場人物達の個性豊かなところと、その人間模様が描かれているストーリーが面白かった。東京メッツや国分寺球場の寂れた雰囲気も良かった」(男性・54)

「ギラギラした『昭和』の野球の息吹を感じる」(男性・45)

「一話完結で読みやすく、大人向けの渋いエピソードが多かった。アニメも良かった」(男性・57)

15位「ハイキュー!!」(古舘春一、2011~2020)

 いま人気のバレーボール漫画が15位にランクインしました。宮城県立烏野高校バレーボール部に入部した日向翔陽が、天才的セッター・影山飛雄と運命的な出会いを果たし、反目し合いながらも独自のコンビプレイ「変人速攻」を武器に全国大会を目指します。作者の古舘は中高でバレーボール部に所属しており、念願の企画だったそうです。「週刊少年ジャンプ」の連載は2020年7月に終了。1968年の同誌創刊以来、初めて連載陣からスポーツ漫画が一時的に消えたことで話題となりました。

「チーム・ワークが描かれ、先輩、後輩。何より主人公をはじめ登場人物が成長していく過程が心地よい」(男性・54)

「『ハイキュー!!』は登場人物の中にもルールに詳しくない人がいて、その人に向けて解説する場面があって、物語に入り込んだままルールもわかるのがいい」(女性・28)

「登場人物のキャラが立っていて、推しメンを見つけやすい。バレーボールという身近なスポーツが題材なので感情移入しやすい」(女性・28)

「選手の心情が上手に描かれていてたくさん感動できた」(女性・43)

「向上心を持てば成長できる事を教えてくれる漫画」(男性・63)

「すごく共感。夢中で読みました」(男性・81)

14位「はじめの一歩」(森川ジョージ、1989~連載中)

 14位は現在も連載中のボクシング漫画です。国内屈指のパンチ力を誇るプロボクサー・幕之内一歩の成長物語を軸に、登場人物が丁寧に描写されていることが特徴の作品。一歩はその後、パンチドランカーとなり現役を退きますが、ファンの間では再起を期待する声も。「あしたのジョー」に影響を受けた作品であることを作者の森川もインタビューで語っています。2000年から2014年まで、断続的にテレビアニメ化もされています。

「最近ありがちな超人的な登場人物ではないので、身近に感じる」(男性・45)

「ボクシングの描写が良い」(男性・34)

「主人公がいじめから立ち上がり、強くなる展開は必見。しかも、世界チャンピオンになるのですから胸アツです。彼の頑張りを心から応援したくなります」(男性・33)

「『あしたのジョー』と同じくボクシング漫画でライバル達との試合には毎回熱くさせられる。多少コミカルな場面も楽しい」(男性・50)

「内気ないじめられっ子が、強く成長していく展開が良かった。青木・木村といったサブキャラにも、熱いドラマがある点も良いですね」(男性・50)

「『まだ、僕は出し切っていない』と諦めずに立ち上がってゆくシーンには胸が熱くなりました。いじめられっ子がボクシングのチャンピオンに成長する王道の少年漫画。内藤大助がチャンピオンになった時には『リアル一歩』って呼ばれましたっけ」(女性・62)

「長寿マンガの代表」(男性・55)

13位「YAWARA!」(浦沢直樹、1986~1993)

 五輪で2度金メダルを獲得した田村亮子(現・谷亮子)選手の愛称「ヤワラちゃん」の元になった作品です。「普通の女の子になりたい」と願う柔道の天才少女・猪熊柔は、師でもある祖父・滋悟郎の策略などにより、葛藤を抱えながらも日本の柔道界を担う逸材として成長していきます。アニメ版は1989年から日本テレビ系列で放送されました。同年、浅香唯主演の劇場映画も公開されています。

「今までの柔道漫画のイメージを覆して女子にも人気になった。かわいい女の子が自分よりも強い相手や男性まで投げてしまう強さは誰でもあこがれる」(男性・44)

「恋と強さ、キュンとする要素満載の面白さがあった」(女性・41)

「柔道も恋も頑張るヤワラちゃん、周りの人との関係も見てて楽しめた。なんと言ってもイヤイヤでやってた柔道でオリンピックに行くことが素晴らしい」(女性・47)

「『柔能く剛を制す』をわかりやすく示した漫画。様々なキャラクターが懸命に奮闘する姿が面白く且つ清々しい」(女性・41)

「強くなっていく柔もカッコいいし、おじいちゃんのキャラクターがユーモアがあって面白い」(女性・36)

「田村亮子さんが本当に柔道が強くて可愛らしくて漫画とリンクしていました。アニメから入りました。声優さんの声も合ってました」(女性・50)

「スポーツ漫画ではあるので柔道の試合中は息をつかせぬ展開で迫力ある画面なんだけれども、メインは柔が松田と出会ってから両思いになるまでのラブストーリーだと思っている」(女性・49)

「言わずもがな。こんなに魅力的な女の子が主人公のスポーツ漫画は、後にも先にもありません。可愛い。とにかく柔ちゃんが可愛いのです。アニメの主題歌も最高。ありがとう浦沢直樹」(女性・49)

「亡くなった母が『この漫画大好き、すっきりする』と言っていた」(男性・62)

12位「テニスの王子様」(許斐剛、1999~2008)

 12位にランクインしたのは、女性からの支持を集めたテニスマンガです。アメリカのジュニア大会で4年連続優勝の経歴を持つ越前リョーマが、青春学園中等部に転入し、全国大会制覇を目指します。当初は正統派スポーツマンガでしたが、次第に必殺技の応酬など「少年ジャンプ」のマンガらしい方向性に。現在も掲載誌を「ジャンプスクエア」に変え、「新テニスの王子様」(2009年~)が連載中です。2001年にはテレビ東京系列でアニメ化。2003年に始まったミュージカル版は若い女性の支持を受け、現在までに様々なバージョンが披露されています。

「当時画期的だった『主人公が最初からテニスの天才』という設定が面白かった。素質があって根性で這い上がるのではなく、天才が努力してさらに上を目指していく。魅力的なライバル校がたくさんあり、それぞれ個性的なメンバーでイケメン(&金持ち)多めだったりアイドル的な要素もあった」(女性・36)

「イケメンスポーツ漫画。絵が好きでした」(女性・42)

「もはやギャグ漫画。面白くてテニスを楽しめる。キャラクターが個性的でとにかくかっこいい」(女性・32)

「男子テニスで世界一を狙える夢を見させてもらった」(男性・45)

「中学生の時、友達に借りて見始めてはまりました! 主人公がカッコ良かったのと、先輩たちのキャラが強くて好きです」(女性・31)

「テニスを始めるきっかけ」(女性・32)

「個性豊かな美形男子が勢揃いの本作は、今でも女性から圧倒的な支持を受けている。また、激しい試合場面と日常の和気あいあいとしたやり取りのギャップが面白くテニス経験を問わず男性の支持も厚かった」(男性・29)

「はちゃめちゃで好き。キャラも魅力でハマった」(女性・28)

11位「あぶさん」(水島新司、1973~2014)

 水島新司の3大野球マンガの一つがランクイン。連載期間は約40年、全107巻を数える大河作品です。それまでの人生をことごとく飲酒でしくじってきた景浦安武が1973年、ドラフト外で南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)へ入団するところから物語は始まります。作中の時間は、実際のプロ野球界と同時進行で、1989年には福岡に移転。代打専門だった景浦も強打者として覚醒し、1991年から3年連続で三冠王に輝くなど輝かしい成績を残すようになります。実在の人物との交流も魅力です。コメントの中には、今はなき南海ホークスへの郷愁を感じさせるものが多く見受けられました。

「あぶさん(景浦安武)を中心に、それを取り巻くプロ野球選手を取り上げた名作。地味な選手も取り上げつつ、当時不人気だったパ・リーグを盛り上げようとする意欲的作品だった」(男性・51)

「プロ野球人としての姿勢がかっこよかった。野球選手が職業人なのだと感じさせてくれた部分が好きだった」(男性・52)

「人間味のある漫画だと思った」(女性・49)

「メジャースポーツのプロ野球の中で弱小チーム(南海ホークス)を取り上げ架空の主人公と実在の人物背景が舞台のストーリーがおっさんにはたまりません」(男性・61)

「酒を飲みながらでも良い仕事をするあぶさんが憧れでした。おかげで会社員生活は打合せと称しては飲みに行き、リタイアした今では昼間から……」(男性・66)

「南海から発展したソフトバンクがプロ野球の盟主として存在感を増していますが、ソフトバンクが無敵な時まであぶさんがいてくれたら最高でしたね」(男性・67)

「いつまで続くかわからず主人公が40歳を超えて現役を続けるという当時としては常識外れの物語も面白かった。登場人物が実際の野球選手でリアリティがあった」(男性・57)

( 「ベスト10」に続く )

構成/矢野維之

巨人の星が圧巻V! スラダン、キャプ翼、あしたのジョー、エースをねらえ、タッチが大接戦《「自分史上最高のスポーツ漫画」トップ10発表》 へ続く

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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