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巨人の星が圧巻V! スラダン、キャプ翼、あしたのジョー、エースをねらえ、タッチが大接戦《「自分史上最高のスポーツ漫画」トップ10発表》

文春オンライン / 2021年4月11日 11時0分

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10位「タイガーマスク」(原作・梶原一騎、作画・辻なおき、1968~1971)

テニプリ、黒バス、ハイキュー!!、空手バカ一代が“強豪野球勢”あぶさん、MAJOR、ROOKIESに挑む《「自分史上最高のスポーツ漫画」ベスト30発表》 から続く

 人生でもっとも夢中で読んだ「自分史上最高のスポーツ漫画」はどの作品か――。文春オンラインのメルマガ会員を対象に募集したスポーツ漫画アンケートには、19歳から86歳までの幅広い読者から1966票もの熱い声が集まりました(男女比5:3)。

 アンケートは、1月25日までの40日間実施、1人3作品から7作品投稿でき、1位=8点、2位=7点、3位=6点、4位=5点、5位=4点、6位=3点、7位=2点として集計しました。

 いよいよ、ベスト10をカウントダウン形式で紹介していきます。(全2回の2回目/ ベスト30 を読む)

(タイトルのカッコ内は、作者名と連載期間)

◆ ◆ ◆

10位「タイガーマスク」(原作・梶原一騎、作画・辻なおき、1968~1971)

 アニメ化され社会現象となった大人気プロレス漫画がベストテン入りです。孤児だった伊達直人が覆面プロレスラー・タイガーマスクとなって、悪役レスラー養成組織「虎の穴」からの刺客と戦う作品。漫画連載当時のプロレスは、ゴールデンタイムにテレビで放送される人気コンテンツで、作中にジャイアント馬場、アントニオ猪木など実在する人気レスラーが登場したことも子供たちを狂喜乱舞させました。アニメは日本テレビ系列で1969年から放送開始。視聴率30%を超える怪物番組でした。

「伊達直人の死闘がちびっこハウスを支えるためというベースにいつも涙していました。漫画はもちろんアニメのビデオも全部持っています。大好きです」(女性・64)

「小さい頃、野球の次に好きなスポーツはプロレスだった。タイガーマスクの人形で遊んだのを思い出します。私は馬場と猪木が好きだったので、実際のプロレスと並行しながら見てた」(男性・57)

「正義と強さと優しさを教えてくれた名作です」(男性・62)

「敵キャラはもちろん、タイガーマスクこと伊達直人の孤児院出身という出自がスパイスになっていていい。『虎の穴』という組織も、今思うとなんだか微笑ましい。ラストが暗いのも好み。アニメのエンディングの歌がサイコー」(男性・54)

「覆面ワールド・リーグ戦が終わって、『金持ちの道楽』と言うインタビュアーに、少女がキッパリと否定する。この一文を書くだけで、涙が……」(男性・62)

「本当にどこかに『虎の穴』があると信じていました」(女性・60)

「プロレスファンなので、佐山聡の初代タイガーマスクが出てきた時の衝撃とだぶる」(男性・55)

「とにもかくにもラストに涙。そりゃないでしょう、という伊達直人の交通事故死」(女性・49)

9位「キャプテン」(ちばあきお、1972~1979)

 イチロー、新庄剛志など本作のファンと公言するプロ野球選手も多い、野球漫画の名作。名門野球部の2軍で補欠だった谷口タカオが、転校先の墨谷二中野球部で努力して信頼を勝ち取っていく姿に共感した読者が多かったようです。そんな谷口の姿勢は歴代キャプテンへと受け継がれ、同部を強豪チームに成長させます。スピンオフの「プレイボール」(本アンケート18位)とともに愛されたこの作品は、1980年にアニメ化もされています。

「いわゆるイケメンとかスター選手が出てくるわけではないところにリアリティーがある。スポーツ漫画で初めてマジ泣きした作品」(女性・49)

「谷口、丸井、五十嵐と個性の違う3人のキャプテンが引き継いでいくところは現在の漫画を先取りしていると思う」(男性・28)

「『月刊少年ジャンプ』の連載時、キャラクターたちと同世代の野球少年だった。等身大の少年たちに素直に感情移入できた」(男性・60)

「TV放送当時、学生で野球部に所属しており、今でも見ると当時を思い出して懐かしい」(男性・55)

「ちばあきお畢生の名作。われわれ運動神経が今一つの人間に寄り添うストーリーで『ひょっとしたら俺も野球ができるようになるのでは?』と思わせてくれた作品。できなかったけど……」(男性・53)

「頑張りが好き」(女性・40)

「登場のキャラクターたち、みな親しみが持てる。皆で力を合わせやり遂げる野球の楽しさが伝わってくる」(女性・48)

「スポーツ漫画としては異質な、ごく普通の少年が野球に打ち込む姿に感動した」(男性・65)

8位「アタックNo.1」(浦野千賀子、1968~1970)

「スポ根」漫画の代表選手が8位にランクイン。1964年の東京五輪で“東洋の魔女”と呼ばれた女子バレーボール日本代表が金メダルを獲得。空前のバレーボールブームが起こりました。その時代に生まれたのが本作です。富士見学園への転校生、鮎原こずえが様々な試練を乗り越えて日本代表として活躍し、五輪を目指します。竜巻落としなどの魔球も人気になりました。1969年にはフジテレビ系列でアニメが放送。連載終了から35年後の2005年に上戸彩主演でテレビドラマになるなど、長年愛され続ける作品です。

「特訓ごっこを、至って真面目にやっていました。もし当時小学生向けのチームがあれば、入っていたと思います」(女性・55)

「女性がメインで、バレーボール部入部への道しるべになっていた」(女性・55)

「主人公の鮎原こずえが自分と同年代だったことや、東京オリンピックで東洋の魔女が金メダルをとったこともあり、親しみや興味がわいた」(女性・66)

「鮎原こずえが泣きながら成長していく姿に夢中になり、いつも遊びはバレーボールでした。学校帰りはみんなで主題歌を歌っていました(もちろんセリフ込みで)」(女性・60)

「鮎原こずえに憧れてました」(女性・58)

「木の葉おとし、一人時間差、三位一体のスパイクなど、漫画に登場した技がいま実際に使われています」(男性・64)

「いろいろな魔球が出て来て面白い」(男性・56)

7位「エースをねらえ!」(山本鈴美香、1973~1975)

 伝説のテニス漫画が7位にランクインです。県立西高テニス部に入部した岡ひろみが、同部コーチ・宗方仁に見出され、トッププレイヤーとして成長する作品です。当時「ベルサイユのばら」とともに、少女マンガブームを牽引しました。宗方の死で一旦連載は終了しますが、3年後に第2部がスタート。1973年には「あしたのジョー」を手掛けた出崎統が演出したアニメも始まります。1979年に公開された出崎による新作映画は、押井守や庵野秀明などアニメ界の大物に影響を与えたと言われています。

「心に残る言葉が多く、この本を読み終えることで仏門の修行の一つを学んだ感じになる。特に、宗方仁が死んだ後の2部以降は哲学的。テニスプレーヤーの松岡修造もバイブルとして海外で戦った話も、この作品がテニス漫画としても素晴らしいことを示している」(女性・59)

「スポーツと純愛を描いた少女漫画史上初のテニス漫画。岡の成長も楽しみだった。宗方コーチの運命を思うと今でも胸が熱くなる」(女性・62)

「高校入学後テニスを始めた私は、岡ひろみに自分を重ねて練習に励みました。『この一球は絶対無二の一球なり。されば身心を挙げて一打すべし』という福田雅之助さんの言葉も、この漫画で知りました。後日、松岡修造さんがこの言葉を引用しているのを聞いて、『松岡さんも見ていたのかなあ』と思いました」(女性・62)

「高校生だというのにお蝶夫人というあだ名はどうなのと、今なら突っ込みどころ。でも上品なキャラクターでした」(女性・49)

「この作品に影響されて、中学入学後、即テニス部に入部しました(笑)。テニスがやりたいというよりも、白いスコートをはいてみたかった。懐かしい~」(女性・56)

「子どもの頃に一番夢中になり、全18巻を買い集めた。キング夫人やコート夫人やロッド・レーバーの名前はこの漫画で覚えた。アニメーションで放送されたものも全部観た。漫画は大切に取ってある」(女性・48)

「アニメで感動した。劇場版は涙なしに見られない」(男性・53)

「読みたくて、初めて女性漫画雑誌を買いました」(男性・58)

「テニス描写が意外と少ないし、スポーツ漫画というより哲学漫画かもしれない」(女性・49)

6位「キャプテン翼」(高橋陽一、1981~1988)

 サッカーマンガのパイオニア的作品が6位にランクイン。当時、野球に後れをとっていたサッカー人気を一気に押し上げ、Jリーグ創設の原動力にもなったと言われています。またアニメが世界50か国以上で放映され、ジダン、デル・ピエロ、メッシなど世界のスーパースターも本作のファンと公言しています。1994年のJリーグ発足時には続編「ワールドユース編」を発表し、新シリーズが続いています。1983年にはテレビ東京系でアニメ化され、全128話が放映されました。

「サッカーの面白さ、素晴らしさを日本や世界に広めたすごい漫画だと思う」(女性・28)

「サッカーファンは日本だけでなく、ヨーロッパの有名選手も愛読していた。ちなみに長男の名前もこの漫画にあやかり『翼』にしました」(男性・73)

「大空翼という天才サッカー少年が、ワールドカップにも出場した事がなかった当時の日本代表をワールドカップで優勝させることを夢見させた。暗黒期の日本サッカー界に、夢や希望を抱かせてくれた作品」(男性・42)

「ダイナミックな描写とスカイラブハリケーン、タイガーショット、ドライブシュート等の必殺シュートに惹かれ、『週刊少年ジャンプ』での連載を毎週とても楽しみにしていた。日向、松山、三杉、立花兄弟、早田、次藤、シュナイダーなど翼のライバルたちにも惹かれました。そして私自身、影響されて小学校5年生の時にサッカーを始めました」(男性・44)

「日本のサッカー界への貢献度は計り知れない」(男性・38)

「小学生の時に流行って、クラスの女子でも女子サッカーブームとなりました! キャプテン翼を見た次の日には、クラスで番組の感想を言い合うほど盛り上がりました」(女性・45)

「みんなあこがれはしたものの、日向小次郎の袖まくりくらいしか再現はできなかったなぁ。スカイラブハリケーンとツインシュートを再現しようとして足首を捻挫した」(女性・40)

「当時女子の間でも『キャプテン翼』は人気でした。翼派、岬派、三杉淳派など、女子の間で論争が起こった。このマンガを読んでサッカーを始めた女子も多かったです」(女性・44)

5位「タッチ」(あだち充、1981~1986)

 高校野球を舞台にした80年代を代表するあだち充の作品です。上杉達也と和也という双子の兄弟とヒロイン・浅倉南のラブコメディとしても人気を集めました。1985年にはフジテレビ系列でアニメ化され、岩崎良美が歌った主題歌は、今もアニメソングランキングの上位に食い込むなど長く愛されています。1986年〜1987年には完全新作の劇場用アニメ3部作が公開。2005年には長澤まさみ主演で実写映画も公開されました。

「浅倉南が可愛かった」(男性・55)

「双子の兄弟、幼馴染みのヒロインという設定が良かった」(女性・46)

「スポーツ漫画? それとも恋愛漫画? とジャンルに困りましたが、やっぱりスポーツ漫画。たっちゃんとかっちゃんとみなみの三角関係と、死んでしまったかっちゃんを思うたっちゃんとみなみの気持ち。2人の恋心がうまく進まずもどかしく、甲子園を目指すひたむきな思いにも感動。何度も泣いて笑いました。今も何度読んでも読み飽きません」(女性・44)

「何度読んでもグッとくる。野球を軸に、ラブコメ要素もヒューマン要素もある。甲子園の季節には読みたくなる。絵柄が落ち着いていて女性でもとっつきやすい。また『スポ根もの』でもないので、スポーツに興味が薄い読者でもついていける」(女性・41)

「たっちゃんとみなみの甘酸っぱい関係に夢中になりました」(女性・49)

「単行本も全巻、持ってました。アニメも良かった。主題歌も良かった。たっちゃん、ダメ人間にみえて実は格好いい。かっちゃんは切なかった……」(女性・50)

「南ちゃんは、男にとっての理想の女性。野球を好きになったきっかけの漫画」(男性・38)

「勉強にスポーツに成績優秀な弟の上杉和也と、ものぐさでいい加減な性格のダメな兄・上杉達也。対照的な性格を持つ双子だが、和也の事故死をきっかけに達也が奮起する。その不器用ながらも頑張ろうとする姿に心が打たれてしまう人も多かった」(男性・42)

4位「ドカベン」(水島新司、1972~1981)

 水島野球マンガの集大成的な作品がランクインです。続編の「大甲子園」(1983~1987)、「プロ野球編」(1995~2003)、「スーパースターズ編」(2004~2012)、「ドリームトーナメント編」(2012~2018)などを含めると、連載期間は実に半世紀、コミックの総巻数は205巻を数えます。登場人物も、山田太郎、岩鬼正美、殿馬一人などの個性豊かな明訓ナインをはじめ、真田一球(「一球さん」)、藤村甲子園(「男どアホウ甲子園」)など、水島マンガのオールスターが登場。松坂大輔、新庄剛志などの実在のプロ野球選手も登場します。1976年にはアニメ化され、その翌年には実写映画も。こちらは俳優・永島敏行のデビュー作です。

「投手や4番打者が主役の野球漫画が多いですが、捕手に光を当てたことが新鮮でした」(男性・66)

「主人公はドカベンですが、チームメイトの岩鬼の破天荒さ、殿馬の上品なユニークさに心惹かれました。ライバルの存在も魅力的。不知火や武蔵坊など、今でも忘れがたいキャラクターが大勢います。キャラはユニークですが、野球のルールに忠実なのも魅力の1つでした」(男性・51)

「野球少年だったので青春そのものでした」(男性・59)

「多種多様なキャラクターが出てくるが、山田太郎の存在感が凄い。後にパラレルワールドで水島キャラが総出演するのが楽しかった」(男性・54)

「岩鬼正美という唯一無二の人間との出会い」(男性・53)

「夕方5時半からアニメの再放送をやっていて、何故か父親も一緒に観ていた。漫画本もすべて買い集めた。あり得ないとわかっているのだが、殿馬の秘打を楽しみにしていた」(女性・48)

「山田太郎に似ていると言われる」(男性・44)

「ピアノを足で弾くとは…」(男性・72)

「小さな巨人、里中くんが素敵でした」(女性・58)

「大河ドラマみたいだった」(男性・57)

3位「SLAM DUNK」(井上雄彦、1990~1996)

 3位は、今年1月に新たなアニメ映画の制作が発表された「SLAM DUNK」。神奈川県立湘北高校に入学した桜木花道は長身と身体能力を見込まれ、バスケットボール部に入部。いち早く才能を開花して1年生ながらにレギュラーとなり、同部は快進撃を続けて県予選を突破。広島県で行われたインターハイに出場することになります。登場人物の名言が多かったのも支持された理由の一つ。特に、バスケ部監督の安西先生の言葉が今も印象に残っているというコメントも多数見受けられました。

「連載が進むにつれて、表現力がどんどん増していく感じがして夢中になりました。終わり方含めて伝説的な作品だと思います」(男性・47)

「今でも記憶に残っている鮮烈な漫画」(男性・41)

「リアルな漫画で、作者が経験者であることがよくわかる」(男性・56)

「やっぱり光ったのは脇役たち。特にずっと赤木の厳しい練習にも耐え抜いて、陵南戦で日の目を見たメガネくんこと木暮さんの描き方はよかった! 憧れたスーパースターと同じ高校になれたのにケガを理由にグレてしまった彼に対する態度から、ようやく報われた! という展開は胸熱でした。当時自分も足を怪我して、ずっとやっていたスポーツをあきらめざるを得なくなり、入院中に出会った漫画だったので、心への残り方が違いました」(女性・40)

「必殺ショットがすごくかっこいい。プレイも迫力あって惚れぼれしました」(女性・39)

「父親から話は聞かされるものの、興味を持ち切れなかったバスケット。この漫画で一気にハマった。物語の中では、半年も経っていないのが信じられないくらい濃い時間だった。当時はオリンピックでのアメリカ・ドリームチームの活躍にも度肝を抜かれた」(男性・44)

「安西先生の言葉など名言も多い」(男性・39)

「圧倒的に青春で熱くなれる」(男性・34)

「今でも何度読んでも熱くなれる青春時代の宝物です。安西先生の名言『諦めたらそこで試合終了ですよ』。この言葉に、大人になってからも何度も救われました。そして、つい先日アニメ映画化で復活とのニュース! 今の若い人達にも是非手に取ってもらいたい名作です」(男性・49)

「地元の地名や地元の人をモデルにしたキャラクターが出てきて、『あの人のモデルは、どこどこ高校の監督』といった楽しみ方もできた。個人的には地域密着型の漫画だった」(女性・34)

「ド素人なのに恵まれた体格と資質だけで高校デビューしちゃった桜木花道をはじめ、個性と才能溢れた選手たちが魅力的。劇場版の製作決定のニュースを知ってワクワクしている」(女性・49)

2位「あしたのジョー」(原作・高森朝雄(梶原一騎)、作画・ちばてつや、1968~1973)

 2位は、時代を越えて愛されるボクシング漫画「あしたのジョー」。主人公・矢吹丈の生き様は熱狂的な読者を生み出しました。物語は、トレーナー・丹下段平が不良少年・矢吹丈にボクサーの素質を見出すところから始まります。ジョーが、少年院で出会った力石徹は終生のライバルに。プロのリングでも拳を交えます。最終回でジョーが真っ白に燃え尽きるラストシーンは賛否両論。ジョーが死んだか否かも議論の的でした。アニメは1970年にフジテレビ系で始まって高視聴率を上げ、映画版も制作されました。ジョーの声はいずれも俳優・あおい輝彦で、今でもCMなどでジョーを演じています。

「スポーツ漫画として面白いのはもちろん、『生きること』についての示唆や教訓に満ちた作品。原作者の梶原一騎と作画者のちばてつやの関係性など作品の舞台裏を含め、様々な知見を与えてくれた。人生、そして創作に必要なことはすべて『あしたのジョー』から学べる」(男性・59)

「連載当時は、男子の漫画だといって避けていた。でも、大人になってから漫画を全巻一気読みして、初めて漫画で泣きました。力石徹がかっこよすぎる」(女性・57)

「小学校のとき、ちばてつや氏の下町の優しい描写にひかれました。そして対極のストイックなトレーニングシーンと対戦シーン。最終回の最後の描写は、息をのみました」(男性・58)

「ジョーも力石もカーロスも、ボクシングに命を捧げていた。最後に真っ白になって結末はわからないが、当時映画館にも観に行き、前の席では泣いている娘もいたくらいハマった漫画でした。いまでも録画した映画を見て感動している」(男性・59)

「時代にマッチしてた」(男性・62)

「不屈の精神とコーチとの関係、終生のライバルと令嬢との関係。何かを必死に続け、落ち込み、再復活する……そこから学ぶものがあった。理科系だが、新商品を開発するときの考え方にも共通している」(男性・68)

「あのテーマ曲が耳から離れない」(男性・55)

「ジョーに憧れて、プロボクサーになってしまった」(男性・55)

「矢吹丈と力石徹は最高です。私にとってこれ以上の感動的なライバルはいません」(女性・56)

「ストイックという言葉がこれほど似合う作品はない。立原正秋の小説『冬の旅』の主人公と同じハートを感じます」(男性・70)

「アニメのジョー役のあおい輝彦さん、主題歌の尾藤イサオさんの声に痺れました」(女性・86)

「力石の葬儀のころ、ちょうど新宿の3畳間の部屋で悶々としていたなあ」(男性・72)

「私の初恋の人かもしれない矢吹ジョー」(女性・63)

1位「巨人の星」(原作・梶原一騎、作画・川崎のぼる、1966~1971)

 1位は“スポ根漫画”の代表作、「巨人の星」です。連載当時の巨人は、長嶋茂雄と王貞治のON砲を擁して、9連覇の真っ最中。主人公の少年・星飛雄馬が元巨人の選手だった父・一徹から厳しい野球の英才教育を受けながら成長していく物語です。後に、巨人の左のエースとして才能を開花させる飛雄馬は、花形満、左門豊作らライバルに対抗するため、大リーグボールなど次々に魔球を開発していきます。アニメも1968年から日本テレビ系で放映され大ヒット。全182話放送され、最高視聴率は36.7%を記録しました。

「少年マガジンを毎週お小遣いで買った思い出があります。星飛雄馬になったつもりで、友達に大リーグボールの真似をして投げていた」(男性・64)

「団塊の世代にはスポーツ漫画と言えば『巨人の星』しかない。戦後の少年たちに、スポーツ根性とプロ野球への夢、大リーグへの憧れを与えてくれた」(男性・68)

「『大リーグボール養成ギプス』を自分で何とか作れないかと必死で考えたこともありました。とにかく夢中で読んでいました。しかし星飛雄馬より、花形満が好きでした。そして、星明子にも憧れていました」(女性・65)

「昭和32年生まれの私にとって、『土曜夜7時』は3日前からドキドキして待つような時間でした。ストーリーの展開はもちろん、この高揚感を共有しなければクラス仲間と顔を合わせられないし、なにより自分が納得して眠れない。まるで麻薬のようなスポ根漫画でした」(男性・63)

「このアニメを見て野球が好きになり、高校で春夏、甲子園に出場しました」(男性・61)

「壮大な物語が迎える最終話。最終巻だけ、親に頼んで買ってもらった。残していく人たちへの想い、ねじ切ってしまうような飛雄馬の決意。小学生ながら色々考え込んだものです」(男性・61)

「毎週、少年マガジンを買うのが楽しみでした。同時進行でアニメも放映されましたが、やはり週刊誌がよかったですね。原作者と作画者が別々で、当時はその役割がよく理解できませんでしたが、『巨人の星』が人気絶頂になったのは原作者の功績が大きい」(男性・67)

「大リーグボール2号を打たれた後からのストーリーの暗さに圧倒された」(男性・50)

「甲子園へ向かうホームでの星一徹の見送る姿。思い出すだけで落涙してしまう」(男性・65)

「野球への情熱に心打たれた。左手が駄目なら右手で投げて続編ができた時には嬉しかった」(男性・57)

( 「ベスト30」を見る )

構成/矢野維之

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

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