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“最強の2番手”麒麟・川島 なぜ『ラヴィット!』は芸人がボケを連発できるのか――てれびのスキマ「テレビ健康診断」

文春オンライン / 2021年7月6日 6時0分

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司会を務める麒麟・川島明 ©アフロ

「にぎやかな大喜利番組と捉えております」

 6月17日のゲストにやってきたすゑひろがりず三島は、どんな番組か知っているかと聞かれ、そう答えた。司会を務める麒麟川島はそれに対して「違います、違います。情報番組でがんばってますから」と笑って訂正しつつ、「ちなみに今日はいつもより大喜利多いんで」と付け加えた。

 その番組こそ、今年春から始まった朝の帯番組『ラヴィット!』(TBS系)だ。視聴率が芳しくないなど、始まったばかりの番組なのだからやむを得ない雑音も聞こえてくるが、いまや情報番組を装った「大喜利番組」として、お笑い好きの間で注目の的になっている。その予兆は番組開始前からあった。何しろ、レギュラー陣に、野性爆弾くっきー!、EXIT、ニューヨーク、NON STYLE石田、見取り図、アンタッチャブル柴田といった多くの芸人が起用されていたからだ。ゲストも芸人の割合が多い。オードリー春日は、それほど深く関わっていない番組の「番宣ゲスト」として6月16日時点で既に4回も出演。もはや準レギュラー並。彼らを仕切るのが麒麟川島。これまでMCのサポート役として絶大の信頼を寄せられ、最強の「2番手」ともいえる存在だ。その唯一無二なポジションから『万年2番手だった麒麟川島が転生したら千鳥おぎやはぎ山里を従えるメインMCだった件』(テレビ東京)という特番が『ラヴィット!』開始直前の時期に放送されたほど。現実に“転生”したかのように手練の芸人を従える「メインMC」となるばかりか「朝の顔」になった。

 扱っている「情報」は、正直言って特別目新しいものではない。「最新 掃除・洗濯家電TOP7」といった定番のものだ。しかし、そのVTR中に「どんな便利な機能が付いているのか?」といったクイズがひとたび出題されると、芸人を中心にボケ回答を連発する大喜利大会が始まる。思い切りボケられるのは、川島がそれをすべて拾ってツッコんでくれるという安心感があるからだろう。もちろん、川島自身もスキあらばボケていく。そうしてできた雰囲気が朝の穏やかな情報番組を「にぎやかな大喜利番組」へと変えていく。川島の“豪腕”っぷりは芸人相手だけにとどまらない。問題の「便利機能」の正解を知識として知っていたゲストの白洲迅に対して「知ってた上で、なにかボケれることあります?」とまさかのムチャ振り。すゑひろがりずが「僕らがやりますんで!」と言うも「なんか言うたら(小鼓を)ポンポンって鳴らして」と言って、なおも白洲に回答を迫る。白洲は悩み抜いた上「用務員のおじさんが出てくる」とボケると、「ポンポン!」と小鼓が鳴った。朝には似つかわしくない濃厚な光景。けれど最高な1日のスタートだ。

INFORMATION

『ラヴィット!』
TBS系 月~金 8:00~
https://www.tbs.co.jp/loveit/

(てれびのスキマ/週刊文春 2021年7月8日号)

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