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女性初の赤坂護衛署長 夫のパワハラ疑惑も自ら“監察”

文春オンライン / 2021年7月20日 6時0分

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皇居内に本部を構える皇宮警察 ©共同通信社

〈変わりゆく皇宮警察 初の女性警視正誕生〉

 この見出しは、朝日新聞7月3日付朝刊のもの。皇宮警察初の女性警視正として、菅廣子氏(57)が今春、赤坂護衛署長に就任したことが報じられた。赤坂護衛署は、天皇陛下ご一家や秋篠宮ご一家などが住まわれている赤坂御用地を所轄する皇宮警察の警察署だ。

「1986年に護衛官となった菅さんは、現在113名いる女性護衛官の先駆けです。天理大体育学部出身で剣道の達人。99年には当時の天皇陛下とヨルダン国王の前で模範試合を披露したことも。お酒好きで豪快な人柄ですが、昇進試験は常に上位で初の女性警部となったのも、菅さんです。早くから将来を嘱望されていました」(警察関係者)

 さらに、女性護衛官ならではのこんな話もある。

「昔、当時皇后であった美智子さまのテニスのお相手をした時に菅さんが打ち込んだ球の軌道が変わり、お顔に当たってしまったことがありました。本人は冷や汗ものだったようですが、美智子さまは『手を当てていれば治るのよ』と気にするそぶりを見せず、菅さんは恐縮したそうです」(同前)

 実は、その菅氏の夫・X氏も皇宮警察で前々赤坂護衛署長だった人物だ。

「基本的に出会いが限られているため、女性護衛官には“職場結婚”も少なくありません」(同前)

 だが「週刊文春」は昨年10月8日発売号で、X氏の“パワハラ退職”を報じている。

「コロナに感染した副署長の復職の際、彼の席の周囲にパーテーションを設置したり、冠婚葬祭などで遠出を申し出た署員に対して『コロナに感染したら職を辞する』という念書を書いてから行けと迫ったりしたのです」(別の警察関係者)

廣子氏は夫のパワハラ疑惑も自ら調査

 この処置に反発の声が挙がったという。

「Xさんとしては、皇族方にコロナをうつしてはいけないとの強い思いからの行動でした。ただ、『あまりに酷い』との内部告発が寄せられ、昨年9月25日付で依願退職となった。事実上の引責辞任でした」(同前)

 折しもこの時、廣子氏は組織内の不祥事を調査する監察課長を務めていた。

「昨年から今年にかけ、警察学校の校長が未成年護衛官と繰り返し飲酒していたことや、警視正の幹部が結婚しているのにも関わらず女性2人と不適切な交際をしていたことなどが発覚して謝罪に追われた。夫のパワハラ疑惑も自ら調査したそうです」(同前)

 それでも公私の苦難を乗り越え、晴れて菅氏は赤坂護衛署長に就任した。菅氏の人事などについて皇宮警察本部に尋ねたところ、

「個別の人事やプライバシー等に関する事項についてはお答えを差し控える」

 この先は、女性初の護衛部長も取り沙汰されている菅氏。その手腕に期待だ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年7月22日号)

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