1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「3兆円かけて、史上最低の内容…」「復興五輪はどこに?」“東京オリンピックは成功したかアンケート”結果発表 大会運営に“ダメ出し”連発《成功だったは18%》

文春オンライン / 2021年8月24日 11時0分

写真

野球で金メダルを獲得した侍ジャパン ©JMPA

「王、長嶋で喜ぶのは高齢者だけ」「まるで葬列…」“成功だった”はわずか18% 五輪開閉会式“バッハスピーチ”以上に批判が集まったのは?《東京オリンピックは成功したかアンケート結果発表》 から続く

 異例づくめのオリンピックを総括する、『「東京2020オリンピック」は成功だった? 失敗だった?』アンケート。前編の「開会式」「閉会式」についての結果発表ではどちらも「失敗だった」が過半数を占め、厳しい世論が浮き彫りになりました。後編は「競技」「運営」に対する回答結果を発表いたします。

 日本史上最多のメダルラッシュに日本中が盛り上がる一方で、感染対策の穴がたびたび報じられた今大会。果たしてどのような回答が寄せられたのでしょうか。

競技

 東京オリンピックの競技面について「成功だった」という回答は全体の55.4%。「失敗だった」が16.4%、「どちらともいえない」は28.2%でした。

「元気をもらった」「日本のメダルラッシュに盛り上がった」といった好意的な意見が多く見られました。スケートボードやスポーツクライミングなどの近年追加された競技も多くの人が楽しんでいることがわかります。

 一方で、日本のメダルラッシュの陰で、炎天下や行動制限などで海外選手がパフォーマンスを十分に発揮できなかったのではと、大会のフェアさを疑問視する意見もありました。

「成功だった」…55.4%

「過去最高の金メダル数と総メダル数だった。とりわけ、競泳の大橋悠依選手の金メダル2つ、卓球の伊藤美誠選手の金・銀・銅メダル計3つには、感動しました」(男性・72)

「日本が意外な種目でメダルを獲得して感動した。MVPはレスリングの須崎優衣。全試合テクニカルフォール勝ちで、1点も取られていない。吉田沙保里より強い」(男性・69)

「野球の稲葉JAPANの金メダルに感動した。また、スケートボード競技で未成年の子がメダルを取ったのにはびっくりした。その他各種目の選手たちがモチベーションをうまく保ちながら参加したのには尊敬に値する」(男性・44)

「卓球の水谷隼・伊藤美誠ペアの試合は、とてもはらはらする試合で見ていて面白かった。スケボーも最年少メダルということで、自分も負けていられないと感じたし、国民も勇気づけられたと思う。これからもアスリートの方々には頑張ってほしい」(男性・23)

「なじみの競技はもちろん、新種目も楽しく拝見しました。スケートボードは、これからの世代のスポーツだと感じ、特に女子の10代の活躍はただただ驚くばかり。経費のことを考えると単純に喜んでばかりもいられませんが、今は感動の余韻に浸っていたいです」(男性・51)

「史上最大のメダル獲得数だけではなく、卓球の混合ダブルスの最後まで目が離せない試合や、BMXなどの新競技が見ごたえがあってとても楽しかった」(男性・17)

「無観客のお陰で選手の息づかいやかけ声など、普段聞こえない音や声がダイレクトに聞こえて臨場感が増して面白かった」(女性・29)

「緊急事態宣言で外出自粛が呼びかけられている中、暑さを避けて家で楽しめる時間を提供してもらえた。無観客にしたことは残念だった。開催するのなら、数を制限してでも有観客にすべきだったのでは」(男性・66)

「近年の日本の8月と言えば、豪雨や酷暑などのアスリートにとっては厳しい環境だ。その様な環境の中にあった日本において、決して大勢の観客がいなくとも素晴らしい結果を残したアスリート達を大いに讃えたいと思う」(男性・45)

「選手の大半は選手村では規律よく過ごし、大きな問題も無く、クリニックや食堂でも非常に態度が良かった。ボランティアとしても気持ちよく活動でき参加できた事、光栄でした」(男性・62)

「選手たちは当然ながら本気で戦っていたし、競技後即マスク着用、写真撮影の際やインタビュー時などもコロナ対策がしっかり取られていたと思う」(女性・59)

「コロナ禍での開催の是非について、せめて閉会後には個々の選手たちが肉声で自分の意見をもっと語ってほしかった。競技に全力投球するだけでなく、社会や世界全体の問題にかかわってアスリート個々に精神的な『自立』を求めたい」(男性・68)

「失敗だった」…16.4%

「コロナ禍で試合前の練習時間、環境等に日本人選手と海外選手との格差は歴然としてあった。海外では事前の予選に出場できなかった選手も多数おり、日本人選手が活躍するのは当然の状況なのに、マスコミは騒ぎ過ぎの感がありました」(男性・62)

「真夏の競技は選手に負担を強いて、余計に体力を消耗させる。本来の能力が発揮されなかった。またコロナウイルスの影響で、練習など充分に出来ず本来の能力を出せていなかったと思う」(男性・72)

「世界新記録やオリンピック新記録が少なかった。世界的にアスリートたちは準備不足だったのでは? 日本のメダルも階級別の競技やマイナーな競技に集中し、面白くなかった」(男性・71)

「知らない競技が楽しくなかった」(女性・44)

「いくつかの競技で前日に時間変更があった。ありえない」(男性・52)

「観客が入らない競技会は意味がない。暑さも問題。延期か中止すべきだった」(男性・71)

「私は札幌在住でしたが、マラソン・競歩ともに沿道の観客が多くて密でした。道外から来てる観客も多く、これで感染拡大したらどうするんでしょう?」(女性・49)

「結局はハグをしたり、マスクをしない人がいた」(女性・57)

「観客のいない競技場でプレーする映像はコロナ禍の象徴に見えた」(女性・27)

「国民の生命、健康、生活の安全を軽んじて、競技者だけを特別視する思想は五輪の基本的な理念と相容れない。『選手の活躍が国民を勇気づける』なんて言うのは、まさに上から目線の言い草で、国民をむしろ馬鹿にしていると思う」(男性・61)

「どちらともいえない」…28.2%

「卓球の水谷隼・伊藤美誠ペアや、体操の個人総合で金メダルを取った橋本大輝選手には、拍手を送りたい気持ちになりました。しかしベテランの内村航平の信じられないミス、可哀そうで仕方がありませんでした。陸上の桐生選手もリレーのバトンの受け渡しのミスで走れなかったことが残念で悔しかったです」(女性・64)

「日本の金メダルにわいたが、無観客のためか盛り上がりと一体感に欠けた。新しい競技ではスケートボードの選手達がお互いをリスペクトする姿には新たな時代と未来の可能性を感じた」(男性・54)

「メダルの数で日本的には成功だったが、観客もいないし、有力選手が不参加だったりで、本来の姿ではなかったと思う」(女性・42)

「コロナ禍で、荒んだ心に爽やかな風を送ってくれた。ただ、戦いの場としてフェアな環境であったか疑問が残る」(男性・64)

「国や選手ごとに練習条件がかなり制約されており、公平とは言えなかった。日本選手が宿泊場所や練習時間の点で有利だったと思う。主催国が競技種目を選べるだけではなく、このような環境もあって日本選手がメダルを多く取れたのかもしれない」(男性・62)

「コロナ禍で棄権する選手がいる中で、各選手がベストなコンディションで、その種目の世界一を競い合う試合になったとは思えない。金メダルの価値も疑わしい。日本人だけじゃなく、全種目において言えることだと思う」(男性・45)

「屋外競技は暑さ対策が不十分だった。テニスでは選手からクレームが出てから開始時刻変更になっていた」(女性・53)

「選手が満足していれば外野がとやかく言うことではないのだが、暑さ対策はもっとしてあげてほしかった。アスリートファーストというなら、開閉会式に多額のお金を費やすより、選手が全力を出せる環境を作ることにお金を投じたほうがいい」(女性・57)

「運営」

 東京2020オリンピックの運営に関しては「成功だった」という回答は全体の18.2%。「失敗だった」が54.1%、「どちらともいえない」は27.6%という結果でした。

 直前まで心配されていたボランティアスタッフたちの献身的な働きに対してねぎらいの言葉が見られた一方で、感染対策や弁当の廃棄など運営側には不満の声が多く寄せられました。

「成功だった」…18.2%

「ボランティアの方々は頑張っていたのではないかと思う。選手や記者のあげている選手村内の動画からも、彼らが頑張っているところが良く伝わってきた」(男性・17)

「海外のアスリートや記者たちが日本を絶賛してくれていましたね。元フェンシング日本代表・太田雄貴さんのオリンピック村の紹介は面白かったです。こんなに至れり尽くせりならそりゃあ選手達も喜ぶなと納得です。選手村で絶賛された日本商品は、今後海外で流行り、何倍もの利益になって返ってくるでしょう」(女性・39)

「ボランティアの弁当廃棄など問題もあったが、コロナ禍でほぼ時間通りに競技を行えたのは素晴らしい。日本人の真面目さが無ければできなかっただろう」(女性・54)

「猛暑の中、多くのボランティアの皆さんの頑張りに頭が下がります。海外の選手達からも感謝と称賛の声が聞かれ、誇らしい気持ちになりました」(男性・87)

「細かいスケジュールを組んでその通りに実施する事は日本人の得意とすることであり運営は大成功だったと思う。ただ女子マラソンのスタート1時間前倒しが、10時間前に決まったことは選手の調整を狂わせたのではと思う」(男性・72)

「ほぼトラブルなく運営されていたと思います。コロナ禍で、ここまで円滑に運営できる国は多くないと思います」(男性・51)

「食事は素晴らしかったらしいし、スムースに日程通りに進んだのは、スタッフの仕事が素晴らしかったからだと思う」(女性・66)

「競技後に金メダルを獲得した選手の家族や関わりのある人たちと中継を繋ぐ試みは選手の人も家族も嬉しそうだったし、その様子を見られていいと思った」(女性・36)

「自宅が選手村の近くなので、毎日選手の行き帰りを見に行きました。選手達に手を振ると嬉しそうに笑顔で手を振り返してくれて、バスからメダルを披露してもらうと今の嫌な状況を全く忘れることができました。心の中でarigatoとつぶやいておりました」(男性・63)

「失敗だった」…54.1%

「ボランティアをしていたが、会場によっては無観客で活動が無くなり、後日代替の仕事を割り振ると言われたまま放置されて最終日を迎えたボランティアも多くいた。中にはしびれを切らして会場に突撃し、活動させてもらった人もいた。運営側も混乱していただろうが、振り回されたボランティアもかわいそう」(女性・39)

「日本の自転車チームに所属している海外選手から、選手村の食事が不味すぎるとクレームが上がっていた。地元の知人や飲食店からこっそり出前や差し入れをしてもらうなど、バブルが崩壊していたのも気になる」(女性・56)

「頑張った選手たちには申し訳ないが、運営はぐだぐだ。マラソン競技のあと、札幌市のコロナ感染者は激増している。また、今回はSNSで複数の選手が中傷を受けた。中傷を受けた方たちのアフターフォローも運営がする必要がある」(男性・44)

「各国の選手がルールを破りマスクをしなかったり、連日トラブルがあった。運営スタッフの当て逃げなど事故が多く発生したり、大量の弁当を廃棄したりと聞いていて不信感を覚えることが多かったです」(女性・44)

「史上最高の費用3兆円で、史上最低の五輪内容だった。13万食の弁当破棄、1万着のユニフォーム塩漬け、学校連携観戦を無観客になっても取り下げなかったことなど、本当に腹立たしい」(女性・54)

「復興五輪というなら、福島の会場だけでも徹底的なPCR検査で安全を確認したうえで、地元住民だけを観客にするとか工夫をするべきだった」(男性・50)

「やるならやる、中止なら中止、どちらでも構わないが、もっとやれることがあったはずだった。MIKIKOさんなどクリエイターへの冒涜など、納得できなかった部分が大きい。人の命とスポーツ、絶対に人の命を選ぶべきだった」(女性・24)

「コロナ大爆発を誘発しました。飲食業界ばかりいじめないでロックダウンしてくれ」(女性・68)

「どちらともいえない」…27.6%

「何とかやり切ったという評価でしょうか。その反面、13万食のフードロス、全国の自治体に大会ユニフォームの新品在庫が大量に残ったなど、税金が浪費された」(男性・72)

「開会前の演出者らの過去の不適切言動が問題視され、辞任や解任があった中、開閉会式や競技運営は特にトラブルもなく無難に終わったと思える一方、無観客開催にもかかわらず、外出自粛を破り施設外に大勢の人が押しかけ密となったほか、首都圏の感染者が大幅に増加、医療危機を招くなど問題が残った」(男性・76)

「ボランティアの方々の献身的なおもてなしが、多くの海外メディアにも取り上げられた。世界の多くの選手たちから感謝の声がSNS上に寄せられていて、少しは日本の良さが伝わったのでは」(男性・58)

「コロナワクチンをボランティアの人に打てなかったのは失敗だと思う。しかし、この予測不能な状況下で運営だけが失敗とは言いづらい。責任は運営ではなくもっと大きなものにあると思う」(女性・34)

「オリンピックが原因で感染拡大をしたとは断定できないのは確かであると思う。しかし、大会関係者で何人か感染者が出ていたり、一部でバブルが機能していない報道があったのは事実なので、忘れてはいけない」(男性・23)

「大会のお偉方はともかく、この難しい状況下でささえて下さったボランティアの皆さまには敬意を表したい。運営が成功であったか、失敗であったかは、これから様々なことが分かってくるのではないかと思う。今はどちらともいえない」(女性・64)

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング