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「モアイ像」と「モヤイ像」の違いって!? 渋谷だけではない…東京各地の「モヤイ像」を巡ってわかった“意外な史実”

文春オンライン / 2021年9月4日 6時0分

写真

聖徳記念絵画館 撮影:山出高士

 東京タワー、浅草寺、皇居、両国国技館……。日本の首都・東京には数多くの名所が存在する。

 そんな中から、知名度にとらわれず、東京の「多様性」「歴史の多層性」に着眼し、よりよく楽しむための「視点」を紹介した一冊が、ライター・編集者の岡部敬史氏による『 見つける東京 』(東京書籍)だ。ここでは同書の一部を抜粋。写真とともに、意外と知らない東京の魅力的なスポットを紹介する。(全2回の2回目/ 前編 を読む)

◆◆◆

神宮外苑で「国会議事堂?」と思うのは「聖徳記念絵画館」。

 イチョウ並木で名高い神宮外苑(正式名称「明治神宮外苑」)を歩いていると「あれ国会議事堂?」と思う建物が目に入る。

 実際、そう勘違いしている人もいるが、これは「聖徳記念絵画館」である。明治天皇が崩御されたのち、内苑となる明治神宮と外苑となる神宮外苑が造られたが、この外苑の中心施設として建造されたのがこの絵画館。館内には、幕末から明治の終わりまでを、明治天皇の生涯を軸として描かれた80点の巨大壁画が飾られており、誰でも見学することができる。建物が完成したのは1926年(大正15年)で、建物の設計図図案は公募され集まった156点から1等図案を参考に造られた。

 一方、国会議事堂の建物が完成したのは1936年(昭和11年)。こちらも建物の図案が公募されたが、完成したのはその当選図案とは大きく異なり、誰が設計したかは特定されていないという。どちらも左右対称の建造物であるが、大きく異なるのは中央の塔の部分、聖徳記念絵画館はドーム型であるのに対して、国会議事堂はピラミッド型になっている。

東京でモヤイ像があるのは渋谷だけではない

 スマホを所持するのが当たり前になった現在「待ち合わせ場所」という概念もなくなりつつあるが、一昔前、東京・渋谷の待ち合わせ場所といえば「ハチ公前」か「モヤイ像前」が定番だった。あまりにそのイメージが強く「モヤイ像=渋谷」と認識している人が多いだろうが、東京にモヤイ像があるのは、渋谷だけではない。ここで紹介するのは、すべて東京にあるモヤイ像である。

 上の写真はモヤイ像発祥の地である新島のもの。新島では「舫う(もやう/助け合う)」ということばが今でも使われており、同地の作家がイースター島の「モアイ像」を真似た像を作りこれを「モヤイ像」と命名して島に飾るようになった。

 そしてこのモヤイ像が、1978年に新島の東京移管100年を記念して竹芝と渋谷に、その後、蒲田駅前やお台場などに寄贈されるようになったのだ。

 なおモヤイ像は、新島で採掘される抗火石という軽いうえに加工しやすいという特徴をもつ珍しい石で作られている。

【前編を読む】 下町情緒たっぷりの「坂道」、渋谷ではない「スクランブル交差点」? 意外と知らない“東京名所”を探訪すると…

(岡部 敬史)

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