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「やらせてくれる子たちを送って」女性2人を自宅に連れ込み…暴露され続けるK-POPスターSNSの“裏の顔”

文春オンライン / 2021年8月28日 20時0分

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2019年、警察に出頭したV.I ©AFLO

 8月、韓国では2人のK-POPスターのスキャンダルが大きな波紋を呼んでいる。性犯罪など数多くの凶悪犯罪で懲役3年を言い渡されたBIGBANGの元メンバーのV.Iと、性的暴行や麻薬投与、所属会社との法廷攻防に至るまで数々の事件で騒動を起こし続けている東方神起の元メンバーのユチョンに対して、社会的非難が殺到しているのだ。

きっかけとなった「バーニングサン事件」

 8月12日、韓国軍事裁判所は売春あっせんなどの疑いでV.Iに懲役3年と追徴金11億5000万ウォン(約1億1500万円)を言い渡した。2019年の「バーニングサン事件」をきっかけに続々と明らかになった犯罪容疑が、すべて有罪になったのである。

 2018年11月、ソウル江南区の高級クラブ「バーニングサン」で発生した集団暴行をきっかけに明るみになったバーニングサン事件。「バーニングサン」の代表取締役だったV.Iは騒動の中心人物となった。

 当初注目を集めたのは、富裕層が主な顧客である豪華クラブで、売春や性的暴行、麻薬流通などの不法行為が盛んに行われており、さらには管轄地域の警察がクラブ側と癒着して、その不法行為を庇護してきたという疑惑だった。

 しかし、V.Iに対する警察の捜査が始まると、メディアの関心は富裕層の犯罪や警察の不適切な行動よりも、V.I個人の犯罪へ移っていく。

睡眠薬を飲ませて女性を暴行、撮影した動画をグループで共有

 2019年3月には、別の事件も発覚。V.Iと親交の深いソロ歌手のチョン・ジュニョンが、V.IやFTアイルランドのチェ・ジョンフンらとグループトークで交わしたSNSメッセージが暴露されたのである。

 当時の報道によると、チョン・ジュニョンは複数の女性に睡眠剤を飲ませた後、性的暴行を行った動画や性行為の盗撮動画を仲間とのグループトークルームにアップして共有したという。

 これによって、チョン・ジュンヨンは集団性暴行などの疑いで懲役5年、集団性暴行に加担したチェ・ジョンフンは懲役2年6ヵ月の実刑判決が確定。グループトークのメンバーだったHIGHLIGHTのヨン・ジュンヒョンやCNBLUEのイ・ジョンヒョンは、チームを脱退して芸能活動を中止するなど、K-POPシーンに大きな衝撃を与えた。

 V.Iは集団性暴行や盗撮事件にはかかわってなかったものの、これを皮切りにバーニングサンの関係者らと交わしたグループトークの内容が続々と明るみに。ついには日本人実業家に性的接待を提供しようとした状況が盛り込まれた2015年末のSNSのメッセージが公開され、警察と検察の取り調べの結果、V.Iには売春あっせんなど9件の容疑がかかった。

 2020年1月、検察はV.Iを在宅起訴したが、同年3月にV.Iが電撃的に入隊したため、裁判は一般法廷ではなく軍事法廷で行われることとなり、1年7ヵ月後の2021年8月12日にやっと1審判決が下されたのである。

「お客さんが来た」「やらせてくれる子たちを送って」

 1審は、V.Iが2015年12月にバーニングサンの関係者らとやり取りした以下のSNSメッセージを根拠に、V.Iの売春あっせん容疑を認めた。

〈「女の子たちを呼べ。台湾からお客さんが来たみたいだ」「よくやらせてくれる子たちを(選んで)送って」「娼婦が2人来たら○○がホテルの部屋に案内して」(以上、台湾の投資家に対する売春あっせん状況内容)〉

〈「日本の方々に来週もまた来たいと言われるほどちゃんと準備しろ」「俺たちが知っている女性をもれなく呼ぼうぜ」「クラブに女の子が一人も残らないほど(みんな呼べ)」(以上、日本人投資家に対する売春あっせん状況内容)〉

 なお、V.I側はこれらについて「単純なミス」「打ち間違いだ」と否定していたが、それらの主張はすべて退けられた形だ。また、2015年12月に飲み屋で酒を飲んでいたV.Iが、自分たちの部屋を覗き込んだ一般人に対して暴力を振るうよう同業者に教唆したSNSメッセージも証拠となり、特殊暴行教唆の疑いでも有罪に。さらにはV.Iが自宅で売春を行ったという容疑も事実として認められた。

 裁判所は同業者がV.Iの家に売春女性を送った供述を指摘した上で、「女性がV.Iの家がどこか分からず、10分ほど迷ったため、V.Iが催促したメッセージ内容も確認した」「その後の供述でも、売春女性がシャワーを浴びた後、V.Iにコンドームをつけて性的関係をもったことが確認された」「2015年7月にも売春婦2人を自宅に連れて行き、それぞれ、部屋で売春をしていたという(売春あっせん女性の)供述も確保した」と説明している。

 ほかにも、米ラスベガスなどでの常習的な賭博や、賭博資金を海外へ不法に持ち出した容疑、バーニングサン資金の5億ウォン(約5000万円)相当を横領した容疑など、検察がV.Iにかけた9件の容疑のすべてで有罪判決を受けている。

性的暴行、薬物問題…泥沼化するユチョン問題

 8月に非難を集めたもう一人が、かつてK‐POPボーイズグループの人気をBIGBANGと二分した東方神起の元メンバー、ユチョンだ。

 ユチョンは歌手兼俳優として旺盛に活動していた2016年に性的暴行の疑いで訴えられて以降、数年に渡って法廷闘争状態が続いている。

 きっかけは、2016年6月、高級ルームサロン(キャバクラ)の従業員Aが店のトイレで性的暴行を加えられたとしてユチョンを告訴したこと。1年後に証拠不十分としてユチョンの嫌疑は晴れたが、ユチョンがAを虚偽告訴で訴え返し、それが無罪判決となるや、Aはユチョンに損害賠償訴訟を起こす泥沼の事態に発展。

 2019年に裁判所はユチョンに5000万ウォンの賠償を命じたが、ユチョンは「個人の財産がない」として長い間返済せず、2020年にはAの要求で監置裁判(債務者が正当な理由なく財産明示期日に欠席したり財産目録の提出を拒否したりした場合に行われる裁判)が行われた。結局、ユチョンがAに対する損害賠償金と利子返済を済ませたのは、2021年になってからである。

 ユチョンの“罪状”はこれに留まらない。Aさんとの法廷攻防中の2019年4月にも、ガールフレンドのファン・ハナと覚醒剤を服用したとして検察から拘束・起訴された。ユチョンは当時、涙の記者会見を通じて無罪を主張したが、足の毛から麻薬成分が検出され、麻薬捜査を前に除毛を行うなど、証拠隠滅の疑惑も持ち上がった。

 2019年7月の1審裁判で懲役10ヵ月(執行猶予2年)を言い渡されて釈放されたユチョンは騒動を謝罪し、芸能界を引退する意思を明らかにしたが、半年後の2020年1月に撤回。タイや台湾、日本など海外でファンミーティングを行い、活動を続けてきた。

会社の法人カード使い込みも…

 ところが、今年8月になってユチョンと所属会社との対立が表面化。日本のメディアが、ユチョンが所属事務所のリシエロ代表のK氏を業務上横領・背任などの容疑で刑事告訴する準備をしているというニュースを伝えると、K氏は、「ユチョンが約定を違反し、日本の会社と二重契約を結んだ」と声明を発表。法廷での対決を示唆した。

「これまでパク・ユチョン氏が会社の法人カードを個人的な遊興費や生活費に使ってきたにもかかわらず、問題視せず、20億ウォン(約2億円)を超える個人的債務問題の解決まで助けてきた」

「パク・ユチョン氏の専属契約違反による損害はもちろん、人間的な裏切りによって深刻な喪失感を抱いていたが、そこにさらに名誉毀損の被害まで受けるようになったため、立場を表明せざるを得なくなった」(K氏声明より)

「友達をもう1人呼んで2対1でセックスできないか」

 さらに8月22日には、ユチョンがファンに性的関係を持ちかけたことが暴露され、セクハラ疑惑も浮上している。「キム・ヨンホ芸能部長」という元芸能記者のYouTubeチャンネルには、ユチョンの元ファンを名乗る情報提供者が被害を訴える様子が投稿されている。

 それによると、情報提供者がユチョンのインスタグラムにDMで応援メッセージを送ったところ、ユチョンがSNSで「友達をもう1人呼んで2対1でセックスできないか」と提案したという。動画内では情報提供者は当時のメッセージ内容を保管しているとも語っている。

 ユチョン側はこれを否定し、法的対応の準備を示唆。一方で、この“暴露”は韓国メディアでも広く報じられ、事の真偽は留保しつつ、さらなる疑惑が浮上したことを伝えて騒動全体の勢いは弱まる気配がない状態だ。

 スキャンダルはこれにとどまらず、25日にはリシエロの代表のK氏が、新聞とのインタビューで、「パク・ユチョンが過去、マカオやフィリピンで遠征ギャンブルをした」と暴露し、「証拠資料を捜査当局に提出するつもりだ」と説明。ユチョンは再び長い法廷攻防を繰り広げなければならない公算が高まっている。

ファンクラブからも“引退通告”

 人気を博したK-POPスターだった2人のスキャンダルで、無条件に応援を送っていた韓国のファンまでも背を向けている。V.Iの1審判決直後、V.Iのファンクラブの「DCインサイドV.Iギャラリー」は、「“事必帰正(万事は正しきに帰す、すべての過ちは必ず正しい道理に帰する)”という四字熟語を心の奥に刻みたい」「自らの過ちを省察するきっかけとなっただけに、裁判所の判断を謙虚に受け止めたい」とし、V.Iにも反省を促した。

 ユチョンのファンクラブは2019年に麻薬投与が事実と判明した時点でユチョンに対して「惨憺たる心情を禁じ得ない」と、芸能界引退を促す声明を発表した。その後、韓国のファンクラブは事実上の解散状態となり、ユチョンの活動の中心は韓国国外になっている。

 かつてはアジア全域で爆発的人気を誇り、韓国の青少年の「ロールモデル」として君臨したV.Iとユチョンだが、今では「反面教師のモデル」として、K-POPシーンでも “できれば思い出したくない存在”となってしまった。韓国社会では、2人の事件を契機に、成功だけを目標にひたすら無限の競争に明け暮れるK-POPのアイドル育成システムに対する反省や対策の必要性も上がっている。

(金 敬哲)

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