1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. カルチャー

《新選組異聞》「寝込みを襲い、愛人もろとも」土方歳三が初代筆頭局長を粛清した時の“スゴい手口”

文春オンライン / 2021年9月18日 11時0分

写真

 大河ドラマや映画でいま注目の新選組は、幕末動乱期の京都の治安維持を任務として結成された。集められた浪士や町民らを鉄の規律で統率し、最強の剣客集団に鍛え上げたのが「鬼の副長」こと土方歳三だった。

 時代が風雲急を告げる中、新選組を諸藩や公家衆と対等の立場に置きたい土方にとって、最大の障害が初代筆頭局長の芹沢鴨だった。水戸藩攘夷派の出身で、無類の剣豪だが、素行の悪さも天下一品。酔っては刀を振り回し、豪商を脅して御用金を巻き上げ、大坂で相撲取りを殺傷、と狼藉の限りを尽くした。

 芹沢を野放しにしておけば、新選組そのものが無頼漢の集まりだと思われてしまう。近藤勇と土方は、芹沢暗殺を決意する。その凄まじい手口とは──。

 司馬遼太郎原作 『新選組血風録』 コミカライズ版から、新選組ができるまでの経緯と、近藤派と芹沢派による熾烈な主導権争いを描いた「芹沢鴨の暗殺」をご紹介する。

【マンガ】『新選組血風録』第1話はこちらから

人を大根のように斬る男

 近藤勇、土方歳三、沖田総司ら試衛館の面々は幕府の浪士募集に応じ、一路京都へと向かう。一行の中に「ガハハハ」と豪快に笑う男がいた。「人を大根のように斬る」剣豪として知られる芹沢鴨だった。

 京都に到着した浪士団だが、滞在わずか20日にして関白の命により江戸に帰ることになった。それに応じなかったのが、近藤派の8人と芹沢派の5人だった。

 京都守護職である松平容保会津藩主の力添えにより、近藤派と芹沢派の13名は京都の治安維持を任務として法的地位と経費を与えられることになった。新選組の誕生である。初代筆頭局長には芹沢がついたが、土方は近藤勇こそが新選組の将にふさわしいと信じていた。

芹沢VS 近藤 一触即発の危機

 筆頭局長となった芹沢の、傍若無人な振る舞いが目に余るようになる。ある日、料亭で酔った芹沢が「亭主を呼べ!」と暴れ出した。同席した土方が機転を利かせて亭主を逃がしたが、それを察知した芹沢は、土方の首に刃を向ける。

 新選組結党から5か月目、芹沢派が途方もない「いたずら」をした。会津藩から借りている大砲を持ち出し、豪商の下に押しかけて蔵に鉄の玉を打ち込み、御用金1万両を脅し取ろうとしたのだ。

 大坂に巡察に行った時のこと。酔った相撲取りが新選組一行に通せんぼをした。芹沢は制止する近藤を振り切り、力士を一刀両断にしてしまう。その後、怒った仲間の力士40~50人が仕返しに現れ、新選組との大乱闘に発展してしまう。

 芹沢は商人・菱屋太兵衛に多額の金を借りていた。菱屋は借金の催促をするために、妾のお梅を新選組屯所に遣わす。お梅の美貌は隊内でも評判になったが、芹沢はお梅を手込めにしてしまう。ところがその後、お梅は芹沢の寝所に通うようになり……。

ついに粛清のときが……

 ついに近藤は、芹沢粛清を決断する。討手は土方、沖田総司ら腹心の仲間4名で固めた。料亭での酒宴後、酔いつぶれた芹沢の寝所を襲うというものだった。「ところでその夜、お梅さんが寝所にいたらどうします?」と聞く沖田に、土方は「斬る!」と宣告する。そして決行の夜、忍装束の沖田を先頭に、一行は芹沢の寝所へ忍び寄る──。

【マンガ】『新選組血風録』第1話はこちらから

 続きは、コミック 『新選組血風録(一) 』でお楽しみください。「芹沢鴨の暗殺」の他、天才剣士・沖田総司を主役とした「沖田総司の恋」「菊一文字」、長州藩のスパイとして新選組に入隊した男の悲哀を描いた「長州の間者」の計4編を収録しています。

(文春コミック/文春コミック)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング