1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

山岳地帯に暮らすゲリラ組織の少年少女が…『蠅の王』の系譜に掲げられた“最尖鋭の旗” 「MONOS 猿と呼ばれし者たち」を採点!

文春オンライン / 2021年10月25日 17時0分

写真

© Stela Cine, Campo, Lemming Film, Pandora, SnowGlobe, Film i Väst, Pando & Mutante Cine

〈あらすじ〉

世間から隔絶された山岳地帯で、ゲリラ組織に所属する8人の少年少女が暮らしている。“モノス”(猿)というコードネームを与えられた彼らは、人質のアメリカ人女性“博士”(ジュリアンヌ・ニコルソン)の監視と世話を任されている。ある日、組織の支持者から貸与された大切な乳牛を、メンバーのドッグが不注意で射殺してしまう。リーダーが責任に押し潰されて自殺したことで、モノスに軋轢が生じ、秩序が乱れ始める。敵の襲撃を受けたため、博士を連れてジャングルの奥地へと移動すると、博士に続き、メンバーのランボーにも脱走されてしまう。

〈解説〉

コロンビア内戦を下敷きにしたサバイバル・スリラー。演技未経験の若者やゲリラ組織の元司令官らが出演している。監督・脚本は『コカレロ』のアレハンドロ・ランデス。サンダンス映画祭など世界各国の映画祭で30部門を受賞。102分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★堂々の衝撃作。頭に灼きつく残酷場面。人間というより「ヒト」という生き物の話か。案外、端正な画面作りも効いている。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★むごい映画だが、悪夢のような臨場感が図抜けている。高地の廃墟と湿地の密林を対照的に撮った映像も眼に焼きつく。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆未成年者が銃器をかかげ騒ぐ姿が怖い。雲海が広がる山岳地帯が美しいだけに、話の分からなさに羽交い絞めにされた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★南米の前衛作家が変異させた『ハンガー・ゲーム』か? 呪術的な音響の凄さ。『蠅の王』の系譜に掲げられた最尖鋭の旗。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★次世代の地獄の黙示録かアギーレか蠅の王か。若きゲリラの通過儀礼。崩壊した世界へ放置された気分。サントラに☆。

INFORMATION

『MONOS 猿と呼ばれし者たち』(コロンビア、アルゼンチンなど全8カ国合作)
10月30日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
http://www.zaziefilms.com/monos/

 

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年10月28日号)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング