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《動画入手》維新・伊東信久議員「マルチ商法業者」との関係で虚偽説明「私が監修・開発」

文春オンライン / 2021年11月17日 16時0分

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会見する伊東氏(左)と遠藤敬国対委員長

 日本維新の会の伊東信久衆院議員(57)が、いわゆるマルチ商法で行政処分を受けた業者に関連する講演を行っていた問題で、業者との関係で虚偽の説明をしていたことがわかった。この企業の商品について、伊東議員は「監修・開発していない」と説明しているが、「週刊文春」が入手した講演の動画では、伊東議員自身が「私が監修、研究させて頂いている」と明言していた。

 伊東氏は今回の衆院選で、大阪19区から3回目の当選を果たした。現役医師で、故・やしきたかじんの主治医を務めていたことでも知られる。

アイテックの全国大会や、議員会館でも関連講演を行っていた疑いが指摘

 問題の企業は、化粧品などのマルチ商法を全国で展開する「ITEC INTERNATIONAL(アイテック)」。消費者庁から今年8月、虚偽の説明で勧誘したなどとして、特定商取引法違反で6カ月間の取引停止処分を受けた。実質的オーナーの山口孝榮氏ら2名についても、6カ月間の業務停止命令を受けている。

 一方、アイテックのパンフレットなどでは、伊東氏が同社の化粧品「DDS MATRIX エキス」の監修者や開発者として紹介されていた。さらに、アイテックの全国大会や、議員会館でも関連講演を行っていた疑いが指摘されている。

 伊東氏は11月8日、「週刊文春」の取材に対し、「伊東が、アイテックの化粧品製品『MATRIX』の監修者・開発者として活動したことはありません」などと回答していた。

 だが、実際はどうだったのか。

「私が監修、研究させて頂いている」と講演で口にしていた

「週刊文春」は、伊東氏が2019年7月10日、名古屋国際会議場で行われたアイテックの全国大会で講演する様子を収めた動画を入手(テロップなどは「週刊文春」が作成)。登壇した伊東氏は以下のように挨拶した。

伊東 「皆さんこんにちは。本当にたくさんの皆さんにお集まり頂きまして、本当にアイテックの総会、全国からたくさんお集まり頂きまして、本当に私もお慶び申し上げます」

 ここから、伊東氏はスライドを使って講演を進めていく。まず強調したのが、京都大学iPS細胞研究所・山中伸弥教授の存在だ。繰り返し山中氏とiPS細胞について触れた後、次のように述べた。

伊東 「iPSのiというのは、iPodのiなんですね。これが大文字であれば、I・TEC(アイテック)のIになるんですけども。Pは多能性、Sは幹細胞ということで、このステムセルの幹細胞が一つ、ネックとなります。あっ、そうそうそうそう、私が本当に皆さんと一緒に監修、研究させて頂いている、おかげさまでDDSのMATRIXすごい売れ行きみたいで、本当に皆さんありがとうございます」

 明確に、「私が監修、研究させて頂いている」と口にしたのだ。

山口オーナーを「素晴らしい」と絶賛

 さらに、アイテックの山口オーナーについても、絶賛を重ねていく。

「皆さんと私たち医療が手を組むことによって、本当に本当に再生医療というのは大きな広がりを見せます。今年の9月に、この後も、ちょっとお話あると思うんですけども、Aiクリニックというね、体性幹細胞を使ったクリニック、山口オーナーね、やられるんですね。素晴らしい」

 さらに、大阪大学国際医工情報センター招聘教授の肩書きを持つ伊東氏は、同大学にアイテックの寄付講座を設ける計画などについて言及した。

「アイテックさんと一緒に、大学の中に研究室を作ろうと思っている」

伊東 「厚労省と、文科省と、経済産業省で、本当にそれぞれ分野が違うから、皆さんがつくっているDDSとかは、経産省とかの分野やけども、厚労省とか文科省とかが、あの言ったりとかします。これを何とか打破したいということで、これもまた、本当に山口オーナー天才ですね。私、あの大阪大学の招聘教授ということで、国際医工情報センターという大きな、さっき言ったハイブリッドの心臓作っている澤教授のもとでやってますけど、それを今度は、寄付講座ということで、アイテックさんと一緒に、大学の中に研究室を作ろうと思っている。こういう試みが来年の春に向けて、やっています」

 大阪大学国際医工情報センターに事実関係の確認を求めたところ、以下のように回答した。

伊東氏に事実関係の確認を求めたが、回答せず

「伊東信久氏に対して、平成27年度(2015年度)より大阪大学国際医工情報センター招へい教授の称号を付与しており、本学から伊東氏に招へい教授として依頼している業務は本学における講義(年間2時間)のみです。

 また、本センターとアイテック社は何の関係もなく、寄附の受入れや研究室の計画もございません」

 伊東氏にこの日の講演での発言などについて事実関係の確認を求めたが、回答しなかった。

党として更なる調査を行うのか注目される

 一方、日本維新の会本部に、伊東氏とアイテックの関係などについて、確認を求めたところ、以下のように回答した。

「党員のプライベートな活動に関する事項であり、問題があるのであれば第一義的に本人が対応説明すべきものです。それでもなお政治倫理に反する行為ということであれば、党として厳正に対応します」

 1日(10月31日)の在職期間にもかかわらず、衆院議員に10月分の文書通信交通滞在費100万円が支給された問題について、「世間の常識とかけ離れている」として、党で徴収して寄付する方針を明らかにした日本維新の会の松井一郎代表。伊東氏とマルチ商法業者の関係については問題視しないとしてきたが、新たな講演動画の存在を受け、党として更なる調査を行うのか注目される。

 11月17日(水)16時配信の「 週刊文春 電子版 」及び11月18日(木)発売の「週刊文春」では、名古屋国際会議場での講演動画の詳細に加え、伊東氏の発言に対する京都大学iPS細胞研究所の説明、複数の元アイテック会員の訴えなどについても取り上げている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年11月25日号)

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