1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

ゴルフ・倉本昌弘会長が解任要求 問題視された巨額損失トラブルと、ワンマン体質

文春オンライン / 2021年12月5日 6時0分

写真

“ポパイ”の愛称で親しまれている倉本昌弘

「現在、20人のプロゴルファーが連名で、会長に辞任を要求するための臨時の社員総会を開くよう迫っています。しかし、会長は応じようとしません」

 そう憤るのは日本プロゴルフ協会(PGA)の幹部だ。

◆ ◆ ◆

問題視されていた「協会の私物化」

 PGA内部で解任請求されているのは、倉本昌弘会長(66)ら理事3名。この“内紛劇”の火種となったのは、2017年からPGAが始めたIT事業にまつわるトラブルである。

「組織のIT化を目指すPGAは、アマゴルファーのレッスン予約や決済をウェブ上で行うシステム開発を進めていました。ところが、その事業を副会長の家族が経営する会社に発注していたため、『協会の私物化だ』と昨年から問題視されていた。さらにはその会社が廃業してしまったため、システム開発自体を断念することになったのです」(同前)

会長ら理事3人に解任要求

「週刊文春」は今年4月、内部資料を基に一連のトラブルの内容を報じた。現在、PGAでは弁護士を入れた第三者による調査を進めている。

「結局、システム開発の頓挫により、約2200万円もの巨額損失を出していたことが分かりました。文春の報道後、副会長は自ら職を辞しましたが、理事としては名を連ねたまま。PGAは公益社団法人なので税制面でも優遇されており、経営には高い透明性が求められる。今年9月には内閣府の公益認定等委員会から、IT事業の取引について疑義が生じたとして、事情を報告するよう要求がありました」(協会関係者)

 PGAは14年にも、元理事らが暴力団幹部と交際していたことが問題になり、公益認定等委員会から「勧告」を受けている。

 今回の事件を放置すると、公益認定が取り消される可能性もあると危惧した協会の理事や代議員は、10月15日に行動を起こす。倉本会長、元副会長ら理事3人に対し、利益供与問題の説明不足や監督責任を問い、理事解任を求めたのだ。

会長に就任してからワンマン体質に

 倉本氏といえば、82年の全英オープンで日本人選手として過去最高の4位となったゴルフ界のレジェンドだ。2014年からPGA会長に就任している。

「社交的でトークも達者。会長に就任してから、組織改革にも積極的に取り組んできた。しかし近年は『私のおかげで試合数が増えただろ』などと周囲に自慢げに話すなど、ワンマン体質に。先日、自主隔離期間中にゴルフをしていたことが報じられた石川遼選手は、自ら選手会などの役職を辞任しました。今後、石川選手にはPGAとしても処分が検討されるはずですが、そうなると倉本さんは辞任しないのかとの声が再び高まるでしょう」(同前)

「我々の不徳の致すところだと思っております」

 この騒動について、倉本会長は電話でこう答えた。

――解任請求に対して、どう受け止めているか。

「(社員総会の開催を)拒否しているわけではなく、私に議決権がないのです。もちろん、会にとって良いことではなく、真摯に受け止めなければいけないと思います。ただ、公益認定等委員会からの報告要求を受けたことで理事の資質を問われていますが、報告要求とは正常な会を運営するためのもので、罰則を伴うものではありません。であるなら、解任にあたらないと思っています」

――解任すべきとの声が多数ある現状については?

「今回の対応を含め、我々の不徳の致すところだと思っております。理事会や総会で説明はしていますが、理解を得られなかったところがあるのかなと。決して(会長の)地位に拘っているわけではなく、責任があるのであれば取らざるを得ないと思っています」

 前出の関係者が嘆く。

「実は理事や代議員による会長の解任請求は今年の夏以降、二度も出ています。こうした混乱を招いていること自体、組織運営が正しく行われていないという証拠だと思います」

 コース外の“泥仕合”。ホールアウトは遠そうだ。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年11月25日号)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

ミッション中・・・

10秒滞在

記事を最後まで読む

10秒滞在

記事を最後まで読む

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください