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平日続きの6月に休日をつくるとしたら…池上彰さんが「6月23日」を挙げる理由

文春オンライン / 2024年6月23日 6時0分

平日続きの6月に休日をつくるとしたら…池上彰さんが「6月23日」を挙げる理由

今年のゴールデンウィークは、3日間休暇を取得できれば最大10連休が可能だった ©AFLO

Q  平日続きの6月に、もし休日をつくるとしたら?

 6月には国民の祝日がなく、「一度くらい3連休があったらな」と思ってしまいます。6月に新たに休日を設けるのは難しいのでしょうか?(10代・男性・学生)

A 祝日の多さは世界トップレベルではありますが…

 実は、日本の祝日の多さは世界トップレベルです。フランスやドイツの労働者のように堂々と一か月の夏休みを取るような国ではないので、国が音頭をとって祝日を増やし、「せめて祝日には休んでね」と呼びかけてきたのです。

 しかし、まとまって休みを取る人は、まだまだ少ないのが現実です。ですので、「6月に休日を」と要求したくなる気持ちはよくわかります。

 では、いつにするか。6月23日という手もあります。この日は「沖縄慰霊の日」。1945年の6月23日に沖縄の守備隊の隊長だった牛島満中将が自決して日本軍の組織的抵抗が終わりました。

 本土では8月15日が「終戦の日」ですが、沖縄では6月23日なのです。この日は沖縄では休日になります。この際、休日を全国に広げる手もあるでしょうね。沖縄でどれだけの被害が出たか、いまでも米軍の負担が大きいのはなぜか。せめて沖縄の人たちの負担を軽減するには、どうしたらいいのか。全国で考える一日にするのです。

(池上 彰)

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