「意味の分からない涙が止まらなくなって…」出産後、不安定だった新井恵理那(34)を救ったこと「もう隠すことはやめました」
文春オンライン / 2024年6月29日 11時10分
![「意味の分からない涙が止まらなくなって…」出産後、不安定だった新井恵理那(34)を救ったこと「もう隠すことはやめました」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/bunshun/bunshun_71489_0-small.jpg)
©三宅史郎/文藝春秋
昨年10月に出産してから、少しずつ仕事へ復帰し始めたフリーアナウンサーの新井恵理那さん。しかし子育ては順調にいかないことも多く…。仕事と育児を両立させる忙しい日々を尋ねました。(全2回の前編/ 続き を読む)
◆◆◆
赤ちゃんが目の前に現れた瞬間、夫と号泣
――2023年10月に第一子を出産されました。お子さんが生まれたとき、まず、どんなことを思いましたか?
新井 普通分娩でしたが、赤ちゃんが出てきたのかよくわからなかったんですよね。イメージでは「ハイ、産んだ!」くらいハッキリわかるものかと思っていたんですけど、産んだっぽいな…くらいの感じで。長い時間、みんなで力を合わせて出産に臨み、出てきた瞬間は分からなかったのですが、自分のお腹の上に赤ちゃんを乗せてもらった瞬間にワァッと重みを感じて、とても実感しました。
――赤ちゃんと初対面したときは、どんな思いでしたか?
新井 あ、この子がずっとお腹の中にいたのかっていう驚きと喜びでしたかね。「やっと会えた」みたいな話をよく聞いていたんですけど、あんまりその感覚がなくて。
それよりも初めて会えたという感じで感動しました。お腹の中にいるときは、それはそれで共に過ごしていたわけですけど、やっぱり誕生して目の前に現れた瞬間に涙がポロポロと出てきました。夫も一緒に泣いていて「よく頑張ったね」と声を掛けてくれて、今思い出すだけでもちょっと涙が出てくるんですけど…。すごく喜んでいたし、言葉にできない感動がありました。
産後3カ月くらいは頭がぼんやり
――出産に向けて食事を考えられたり、ヨガに通って体の調子を整えたりしながら臨んだそうですが、イメージ通りいきましたか?
新井 予想外のこともいっぱいありましたね。想像以上に痛くてもどしちゃったりとか。夫も立会いましたが、痛みを和らげるために夫にテニスボールで痛い部分を押してもらうとかいろいろ準備はしていたんですけど、それどころじゃなくて。「痛すぎて動きたくない!」ととにかく呼吸に集中しました。健康に生まれてきてくれたので、何よりだったなと思います。
――その後、退院されて自宅での生活がスタートされましたが、心身の状態はいかがでしたか?
新井 出産して3カ月くらいは頭がボンヤリしていました。思ってることがうまく表現できないし、ずっと頭の中に霧がかかっているような感覚があって。でも、調べたら産後はそういう時期もあるらしいとわかって、あまり気にしないようにしました。
気持ちの面で楽をするために、全ての感情を家族とシェア
あと、意味の分からない涙が出てくることもありました。たとえば自分が子どもを抱えているんですけど、それまでお腹の中にいた子がいなくなっちゃったような気がして、寂しくなって涙が止まらなくなってしまったこともあったんです。でも、出産するまでは家族の前でも涙を流すのは恥ずかしいと思って隠していたんですけど、そういう感情も全部シェアしようと思って。私は夫と母と二世帯同居していますが、2人には、今、自分の気持ちも全部話しています。
――感情をシェアしようと思ったのはなぜでしょうか?
新井 隠してもしょうがないかって思ったんですかね。一番素直になるべきなのは家族に対してだし、一緒に子育てという新しいことをしていく上で知っていて欲しいし、洗いざらい出そうかなと思って言ってみたんですよね。2人ともそうかそうかと驚きすぎず程よく受け入れてくれて、ちょっと笑ってもらったり、こちらも泣きながら笑ったりして。産後は体にもダメージがあるし、メンタル的にも24時間ずっと心配な気持ちを抱えながら子どもを育てている状況なので、できるだけ気持ちの面では楽をしたいですし。
想像以上にハードな子育てに疲弊していないワケ
――子育てが始まると中には疲弊してくる方もいますが、新井さんからいい意味であまりその雰囲気を感じないのですが、ご自身ではどう思いますか?
新井 「あぁ、大変だなぁ…」とは思います。今朝は、オムツを替えようとしたら子どもがすごく暴れまわってスムーズにオムツがつけられなかったときに疲弊(笑)。「もう無理!」って思いましたけど。でも夫と母が横から「ほら、ほら」って子どもの機嫌をとってくれて、そんな些細なことで救われた気持ちになって、持ち直しましたね。
あとは夜泣きですね。最初の頃は3時間ごとに起きてミルクをあげていましたが、風邪をひいた1カ月が特に大変で、薬をあげても嫌がって泣いたり、ミルクごと全部吐いちゃって着替えさせたり、想定外のことが立て続けに起きるので、想像以上にハードですね。
カチンときたときは、すべてをぶちまける
――夜中はご主人さまも協力して下さいますか? 中には「私ばっかり…!」と仰る方もいるようですが…。
新井 夫が夜中に起きてくれないと、「私ばっかり…!」となるときはありますし、何回か怒ったこともあります。夜中に気持ちをぶつけても喧嘩になるので、なるべくしないようにはしてはいるんですけど…、最悪な状況になったことは何度もあります(笑)。
「寝ていて気づかなかった」と言われた時は信じられないと思いました。でも人間の本能というか、気づかないならしょうがないんでしょうかね。頭ではわかっているんですけど、やっぱりカチンとくるときも多いので、その場合はすべてをぶちまけます。
授乳中、夫に「ティッシュ持って来て」と起こしたら…
――なんて言うんですか?
新井「わたしだけやればいいの?」って(笑)。夫から「そういうわけじゃないよ。ごめんね」と言われるんですけど。でも、授乳もしているから自分が起きた方がスムーズだし、おっぱいのコンディション的にあげておいた方がいいときもあるんですよ。夫も「辛かったらミルクあげるから言ってね」と言ってくれるし、私も今は産休前に比べてバリバリ仕事をしているわけじゃなくて、夫婦で負担を考えたら私がやるか、みたいな気持ちではあるんですけど…。
でも、夜中に授乳しているときに、子どもの鼻が詰まっていることがあったんです。ミルクがすごく飲みづらそうだったので、自分は動けないから夫に「ティッシュ持って来て」と起こしたんですよ。そしたら夫から途中で起こされた感を出されたときに、「何その態度!」と怒ったこともあります。
――ご主人さまの反応は?
新井 無意識に動いてるけど、ほぼ寝たままの状態だから無理だと。態度が悪くなるのはどうしようもないと言われて、そりゃしょうがないか、と諦めて終わりました(笑)。
家事は得意な方が率先してやる
――そもそも、家事や子育ての分担はどうされていますか?
新井 できる人がやっていますね。夫はおっぱいはあげられないですけど(笑)、それ以外のことは全般やってくれるし、私もやるし。ご飯は、今日は私の仕事が控えめなので作っておこうとか。でも、基本的に夫がご飯を作る方が早いし美味しいから、任せちゃうことが多いですね。朝ごはんもチャチャッと用意してくれるし、本人も料理が好きみたいなので、そこはラッキー!と思ってます。
そのかわり、掃除や洗濯は苦手なので私がやるとか、得意な方が率先してやっています。
――今のお子さんの状態はいかがでしょうか?
新井 だいぶ大きくなってきて、離乳食も2回食を始めたところですね。つかまり立ちをしようとして、何となく立ったらこっちを見てドヤ顔する感じ(笑)。こんなに小さいのにドヤ顔するんだって驚きました。いろいろな表情が出てきて面白いですね。あと、いろいろなモノに興味を示すので、紙を食べようとするとか、一瞬目を離したすきにこの間まで行けなかった場所に行っているとか、油断もすきもないですよ。プレイルームを増設するとかして環境を整えながらですね。
子育てもあまり焦ることもなく、楽しみながらできたら
――今時点で新井さんまたはご主人さまに似ているなと思うことはありますか?
新井 体を動かすことが好きで、とても活発なんですよ。いろいろなことに興味を示したり好奇心旺盛、ちょっと注意散漫なんですけど、そういうところが私にも夫にも似ていますね。あと、結構おっとりしているところは私の性格と似ていますね。
――それは生まれてどれくらいで思いましたか?
新井 生まれて2日目くらいですね。でも私が勝手に言ってるわけじゃなくて(笑)、病院で看護師さんに言われたんです。沐浴の様子でなんとなく性格がわかるらしく、なんでも受け入れてみようみたいな、おっとりしている感じが似ていると言われました。
――新井さんはご自身でおっとりだと思いますか?
新井 だいぶゆっくりですよね。子どもの頃からかなりマイペースでしたし、だからといって気にして直そうとするわけでもなく…。
子育てもあまり焦ることもなく、楽しみながらできたらいいなと思います。
撮影 三宅史郎/文藝春秋
スタイリング 青柳裕美
ヘアメイク かんだゆうこ
〈 「たまに楽屋にいらっしゃるとドキッとしていました(笑)」超多忙だった新井恵理那(34)の仕事への向き合い方を変えた“尊敬するあのアナウンサーの一言” 〉へ続く
(松永 怜)
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