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「虎に翼」で話題のライアン判事 エロ“男爵”から“子爵”になった沢村一樹のフェロモンが届いていた意外な相手

文春オンライン / 2024年6月21日 7時0分

「虎に翼」で話題のライアン判事 エロ“男爵”から“子爵”になった沢村一樹のフェロモンが届いていた意外な相手

役どころは”殿様判事” (ドラマ公式Xより)

〈うさんくさい……〉

 NHKの連続テレビ小説「虎に翼」で、伊藤沙莉演じるヒロインの寅子の肩に手を置いた瞬間、心の声でこう評されたのは、司法省の幹部を演じる沢村一樹だ。

 平成の御世では、エロ男爵として名を馳せた沢村だが、はて? 令和では?

◆◆◆

現場ではスマートな紳士ぶりを披露

 沢村は司法省の寅子の上司で、アメリカかぶれの裁判官・久藤頼安、通称ライアンを演じている。久藤のモデルは、東京家庭裁判所所長などを歴任し、学習院院長も務めた内藤頼博だ。江戸時代には信州高遠藩3万石を治めた内藤家の15代目当主。「殿様判事」と呼ばれた実在の人物で、子爵でもあった。

  男爵から子爵に、爵位が一つ上がったことになる沢村。現場ではスマートな紳士ぶりを披露していた。劇中で久藤に「ハーシー」と呼ばれる裁判官で、寅子の大学時代からの同級生・小橋浩之役の名村辰が語る。

「沢村さんには、僕ら若手の役者にも分け隔てなく接していただきました。現場の空気を和ませてくれる方でしたね。ある時、エッグタルトを差し入れしてくださって、それがとてつもなく美味しかったのをよく覚えています」

 差し入れで現場の心をつかむ沢村は、爵位ならぬ肩書を替えながら芸能界を巧みに渡り歩いてきた。

NHKのコント番組で「セクスィー部長」を怪演し話題に

 鹿児島出身の沢村は高校卒業後に上京すると「メンズノンノ」の専属モデルとして活躍。俳優に転身したのは、30歳を目前にした頃だった。

「そのころ、すでに人気モデルとなっていた沢村さんは、高収入を得ていたこともあり、俳優業に進むのを悩んだらしい。ですが、元々、俳優を目指して上京した原点を思い出し、演技の道に入る決意をしたそう。駆け出しの頃は、同じ事務所の江角マキコらのバーターで、『ショムニ』などに出演していました。転機となったのは、2000年に2時間ドラマの浅見光彦シリーズの主役に抜擢されたことです。ただ、大きな役でキャリアに箔がついたのは良かったのですが、好青年のイメージが付いてしまい、役者として伸び悩むのではと自分の今後を心配もしていました」(沢村の知人)

 さらに沢村を脅かす5歳下の後輩も現れた。

「メンノンのライバル誌の『メンズクラブ』出身の谷原章介が沢村と同じように、司会もできるいい人キャラの俳優として頭角を現しました。そんな中、沢村が埋没しないよう、自らのキャラとして掘り起こしたのが『エロ』だったそうです。のちに、谷原の存在があったからキャラ変できた、と周囲に語っています」(同前)

 バラエティー番組で下ネタトークを解禁した沢村は、2006年にNHKのコント番組「サラリーマンNEO」でさらなる当たり役に出会う。強烈なフェロモンを武器に相手を骨抜きにして難題を解決し、ビジネスを成功させる「セクスィー部長」を怪演し演技の幅を広げた。以後、ドラマや映画に引っ張りだこの俳優になった。

“下半身暴走”の過去も「バックでしました」

 そんな沢村は、プライベートでは2000年に5歳年下の元モデルの女性と結婚。3人の男子が生まれている。成人した2人は父と同じように、芸能界に進んだ。

「2人ともメンズノンノのオーディションに合格して、モデル活動を行っています。二男の野村康太は同じ事務所で俳優としても活動しており、沢村に自分の出演作を見てもらってアドバイスをもらうこともあるそうです」(スポーツ紙記者)

 仕事も家庭も順調な沢村だが、時に下半身が暴走したこともあった。

 2013年にバーで知り合ったOL宅に深夜通う姿を「週刊文春」がスクープした。記者の直撃取材に1時間以上応じ、「いやもう、してたでもいいですよ。バックでしました」と、否定どころかキャラを突き通した。

「スキャンダル直後に主演ドラマ『DOCTORS2~最強の名医~』がスタートする最悪のタイミングだったのですが、このさばけた対応が逆に大成功。宣伝のためのテレビ出演も問題なく稼働できた。ドラマも平均世帯視聴率18.3%と前シリーズ以上のヒットとなりました」(事務所関係者)

 その後も、映画やドラマの会見で自ら“エロ男爵”を名乗り、下ネタを披露してきた沢村。

「下ネタNGの女優さんがいる場合には…」

 しかし、世は厳しいコンプラ時代。最近はキャラ運用にも微妙な変化が起こっているという。

「下ネタNGの女優さんがいる場合には、スタッフから事前に一言お伝えしています。そうすると、沢村さんは『わかった、わかった』とエロ男爵キャラを自粛してくれる。機転も持ち合わせていますし、裏表のない人柄なので、スタッフも『沢村さんは良い人』という意見で一致しています」(民放関係者)

 特技を封印気味の沢村だが、意外な相手の心を射抜いていた。前出の名村が打ち明ける。

「沢村さんはメイク室では職人のように凛と佇まれていた印象です。いざ撮影が始まったその瞬間に、瞳に茶目っ気が溢れて……。先輩に対して失礼になってしまったら申し訳ないのですが、心がキュンとときめきました」

 エロ男爵改め、“フェロモン子爵”? 沢村は新たなるキャラ変をみせていたようである。

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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