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《収監直前に懺悔告白》特殊詐欺の“受け子”が明かした「高齢者から2000万円をだまし取る手口」指示役から「警察官のフリをしろ」と言われ…

文春オンライン / 2024年6月22日 7時0分

《収監直前に懺悔告白》特殊詐欺の“受け子”が明かした「高齢者から2000万円をだまし取る手口」指示役から「警察官のフリをしろ」と言われ…

©︎fotoco

 親族や公的機関を騙り、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、ATMから犯人の口座に送金させたりする詐欺——「特殊詐欺」の被害は近年、増えている。

 2021年5月に窃盗(後に詐欺)の容疑で逮捕され、その後の裁判で懲役5年の実刑が確定した20代男性が収監前に「 週刊文春 」の取材に応じ、自らの罪を語ると同時に、特殊詐欺の手口について詳しく明かした。

今年4月の特殊詐欺の認知件数は5605件

 取材に応じたのは、大久保優樹(仮名・20代)さん。6月20日に東北地方にある刑務所に収監された。

 統計によれば今年4月の特殊詐欺の認知件数は5605件、被害額は131.4億円にのぼった。前年比対で認知件数自体は減少しているものの、被害額は増加しており、いまなお多くの人々が特殊詐欺の被害にあっているといえる。

「逮捕、公判を通じ、絶対に許されないことをしてしまったんだと今では強く反省しています。その罪滅ぼしになるかはわかりません。ですが、もう二度と被害者が出ることのないよう、私が知る限りの詐欺の手口についてお話ししたいと思いました」

 そう語る大久保さんだが、かつては特殊詐欺に手を染めてきた。

 東京都内に住む高齢男性から現金2000万円をだまし取る。それが大久保さんの最初の犯行だった。

 指示役から被害者の自宅に向かうように指示されたが、事の重大性に気づきためらったという。

「『そんなことはできない』と拒否はしました。ですが、すでに私の個人情報は彼らに把握されていましたし、『家族にこのことを話す』と脅され、逃げ道はないと感じました。指示に従うしかありませんでした」

「『金庫の中の紙幣が偽札の可能性がある』と話せ」

 そして、指示されるがまま、大久保さんはターゲットの家のインターホンを押した。

 指示役から下されたのは、「警察官のフリをしろ」「『おたくの金庫の中の紙幣が偽札の可能性がある』と話せ」いう指示だった。

「自分が何を言っているのかも、相手が自分をどう見ているのかも、なにもかも分かりませんでした。ただ、震えた手で3階にあげてもらったことを覚えています」

 拍子抜けするほど簡単に家の中に侵入することができたという大久保さん。そして——。罪を懺悔しつつ、被害男性を騙した手口を明かし始めるのだった。

 現在、「 週刊文春電子版 」では「特殊詐欺『受け子の懺悔』」と題する連載を配信している。大久保さんがそして警察官のフリをして被害者の家に侵入した後に起こった出来事を始め、特殊詐欺のリアルな実態を詳しく報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春)

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