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「36歳で余命6年と宣告されて、もう寿命」内山信二(42)がタバコも酒も白米も減らす生活を始めたワケ「結婚してなかったら今頃…」――2024年5月の読まれた記事3位

文春オンライン / 2024年6月27日 17時0分

「36歳で余命6年と宣告されて、もう寿命」内山信二(42)がタバコも酒も白米も減らす生活を始めたワケ「結婚してなかったら今頃…」――2024年5月の読まれた記事3位

©松本輝一 /文藝春秋

2024年5月、文春オンラインで反響の大きかった記事5本を発表します。第3位はこちら!(初公開日 2024年5月18日)。

*  *  *

『あっぱれさんま大先生』への出演をきっかけに人気子役として活躍したタレント、内山信二(42)。

 現在、2人の娘を持つ父親でもある彼に、芸能界へ入るきっかけとなった父親の死、肺年齢66歳・余命6年を宣告されるまでに至った生活習慣、現在の子役たちが置かれている環境などについて、話を聞いた。

◆ ◆ ◆

ーーお父さんは、いつ頃にお亡くなりに。

内山信二(以下、内山) 僕が25歳の時なので、18年前の2006年です。

ーーご病気で?

内山 お父さんは職を転々として、最終的にトラックの運転手をやってたんですよ。で、信号待ちをしてる間に心筋梗塞で意識を失って、ブレーキが足から外れてコツンと前の車に突っ込んじゃって。ぶつかったトラックの運転手が出てこないから、前の車の人が「おかしいな」と思って見に行ったらお父さんが意識を失っていて。

 その方が救急車を呼んでくれたおかげで一命を取り留めるんですけど、入院した病院で肺炎になって1カ月後ぐらいに亡くなったんです。

ーー兆候というか、どこか悪そうなところはあったのですか。

内山 お父さんは、糖尿で高血圧だったんですよ。だけど、病院が大嫌いな人だったんで、行かないとダメになるのはわかってたけど病院には行かなかった。病院に行ってれば、もうすこし生きられたんじゃないかなと思いますけど。

「36歳で余命6年って宣告されて、今年で42歳でしょ。もう寿命なんですよ(笑)」

ーー内山さんは、健康的には問題なく。

内山 僕もいろいろ数値が高いんですよ。けど、奇跡的に血圧だけは普通で、上が大体110から120ぐらいで、下が大体70から80なんで普通ぐらいで。

 でも、結婚してなかったら今頃ヤバかったんじゃないですかね。結婚して、すごい良かったって思いましたもん。

ーー結婚するまでは、健康とか気にせず。

内山 結婚するまでは、わけの分からない持論を持っていて。健康の一番の敵はストレスだと。「これを食べちゃいけない」「あれをやっちゃいけない」ってストレスを抱えるから体がおかしくなるんだと。まあ、結婚できないと思ってたので好き勝手やってましたね。

ーーヘビースモーカーだったそうですね。

内山 いまはだいぶ本数は減りましたけど、1日3箱を吸い切ってましたね。最初はセブンスターから入って、ハイライトをずっと吸ってて、いまはラークの5ミリ。家族と一緒の時は、電子タバコにしてます。

ーー健康番組で肺年齢が66歳、余命6年と診断されたぐらいですから、相当ですよね。

内山 肺年齢66歳は『主治医が見つかる診療所』、余命6年は『名医のTHE太鼓判!』で言われました。36歳で余命6年って宣告されて、今年で42歳でしょ。もう寿命なんですよ(笑)。

 ああいった番組でヤバい診断が出た芸能人って、その後ちゃんと気をつけることが多いんですけど、僕はまったくやめなかったもんで。それが結婚してから1日1箱になりましたから。あと、麻雀とか飲みの席で吸ってたんですけど、どっちも全然しなくなっちゃったし。

ーー食べる量も減りましたか。

内山 気を付けてはいます。こっちに関しても、お酒を飲まなくなったことが大きいですね。独身の時は飲んだら、夜中なんだろうと何だろうと、必ず締めにラーメンだの寿司だの食ってましたから。酔っ払ってると満腹中枢が壊れちゃうから、すごい量を食うじゃないですか。

  いまは白米は茶碗1杯って決めていて、1人の時には絶対に食べなかったような、ほうれん草のおひたしとか食べるようになったし。妻がそういったものをいろいろ作ってくれるので、おいしくいただいてます。

ーー家族が出来ると、健康が大事になりますね。

内山 長生きしたいなって。50歳あたりまで生きてればいいかなと考えてたけど、2年前に長女が生まれて、今年3月に次女が生まれて。2人目が20歳になったら、僕は63歳ですもん。さすがに70歳までは生きないと。

ーー39歳で結婚した妻の琴さんは、健康管理に厳しいですか。

内山 うまくやってくれてますよ。ただ、禁煙宣言をして8時間後に破った時は、ものすごい勢いで怒られました。「できもしないこと言うな!」って。

「内山君のことが大好きだって子がいるんだけど、会ってみない?」

ーー琴さんと結婚したきっかけは。

内山 2017年に付き合うようになって、2019年に結婚ですね。妻は『主治医が見つかる診療所』で、草野仁さんのヘアメイク・アシスタントをやってたんですよ。といっても局メイクではなく、草野さん付きのヘアメイク・アシスタントだったので、まったく会ったことがなくて。

 妻は僕を見た時に「王子さまって、本当にいるんだ」と思ったらしく、番組の台本で「ゲスト:内山信二」って載ってるのを目にして「嬉しい」って大喜びだったそうなんですよ。ちょっと変わってますよね(笑)。

ーーそこから、どのように発展を。

内山 共通の知り合いがいて、「内山君のことが大好きだって子がいるんだけど、会ってみない?」「いいよ」となって。5月31日ってウガンダ(・トラ)さんの命日なんですけど、毎年その日って僕や松村(邦洋)さん、石塚(英彦)さんたちがメンバーの「デブ会」が「カレーを飲む会」ってのを開いてるんですよ。で、デブ会の皆とカレーを飲んだあとに、六本木で会ったんです。

 お会いして「きれいな人だな」と思って、何回かご飯に行って「気も合うな」ってことで、「お付き合いしましょうか」と。

ーー琴さんは6歳年下ですが、かつては年上好きを公言していましたね。

内山 お父さんがスナック大好きで、子供の頃から連れられて行ってたんですよ。スナックのお姉さんが奥からケーキを出してきて、「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってくれるのが、お誕生日だと思ってました。

 スナック通いもあって、年上好きだったところはありますね。そういう体験が刷り込まれてるから、しゃがれた声の女性、パーラメント吸ってる女性、香水の香りが夜っぽい女性とか大好きで、17歳くらいの頃はお付き合いする女性がすべて年上。10歳以上離れてた方もいました。

ーーそんな内山さんも結婚されて、家族ができて。いまの子役たちが置かれた環境に対して何か思うところはありますか。

内山 置かれている環境をどう思うかって、本人次第じゃないですか。僕はあの時代で子役やってて良かったと思えるし、この時代に子役だったら窮屈で駄目になっちゃうと思います。

  ただ、今の子役ってしっかりしてますもん。僕らの頃とは、全然違う。子役って呼び名だけが同じで、別のものって感じがしますね。

「最近の子役の親はちゃんとしてるから、お金を稼いでも崩れない」

ーー具体的に言うと、どんなところが。

内山 昔もいたけど、今は自分からなりたいって子が多いですよね。しかも親がちゃんとしていて、しっかり仕事も持っている。そういう、いいとこの子が子役をやってる印象なんです。

 僕らの頃って、全員とは言わないけど、どっちかというと貧乏で「子供で一発当ててやろう」って親にやらされてる子が多かった。最近の子役の親はちゃんとしてるから、お金を稼いでも崩れない。

 しっかり稼いでる親だったら、子供が稼ぐ金なんてあぶく銭じゃないですか。だから、子供のために貯金してあげるっていう。

ーー午後9時から午前6時までの間、子役を働かせてはいけないとか、就労可能時間も決まってますよね。

内山 いまは、義務教育終了前の子が夜8時まで、18歳未満が夜9時かな。夜8時になる前にスタジオを出なきゃいけないから、実質夜7時とか7時半までなんです。

 僕らは、ギリ夜10時でしたね。でも、そんなに守ってなかったですよ。夜中1時とかでも収録してました。

 ギャラも単価が決められてるはずですよ。それも、その子や親がおかしくならないような配慮で。昔は青天井で、積まれて断って、積まれて断って、みたいな。

ーー2人の娘を持つ元子役としてお聞きしたいのですが、彼女たちが芸能界に興味を持ったら応援しますか?

内山 正直やめてほしいですね。自分から「やりたい」って言い出したら、「しょうがない」っていうか、やりたいことは応援してあげたいっていうのはあるんですけどね。やっぱり、子供ですから。でも、できることならやめてほしい。

ーーなぜ。

内山 すごく魅力のある仕事なのは確かですよ。ただ、売れても大変だし、売れなくても大変なんですよ。それは、僕が身をもって知りましたから。売れたら売れたでその状態を持続するのは並大抵なことでないし、売れずにオーディションも落ち続けると、「自分って、ダメな人間なのかな」って思ってしまう子もいるんです。そういった子もいっぱい見てきましたしね。

 習い事の一環みたいにやれるぐらいだったらいいけど、やるからには売れたいし、売れてほしいものじゃないですか。

ーー子供の頃に芸能界に進むのは勧められないと。

内山 大人になって、女優やタレントになりたいと目指すのは勝手だし、「どうぞ」って話ですよ。でも、子供の頃は普通に子供でいてほしい。ただでさえ繊細な時期に、仕事に恵まれなかったら自己肯定感下がりまくりですもん。

「どうかしてたけど『いい時代だったな』としみじみしちゃうことがあるんですよね」

ーー「やりたいことは応援してあげたい」とおっしゃいましたが、親のそうした気持ちが良くも悪くも影響しそうですしね。

内山 自分の子供以上に、親の自分がのめり込むんじゃないかって怖さもあるんですよ。

 なまじ業界を知ってるじゃないですか。自分の子供が子役になって「◯◯って番組で落とされた」なんて聞かされたら、どこのスタッフなのか調べようと思ったら調べられちゃうし、「なにー!」ってなってしまうのも怖い。そうなったら、子供も振り回されるじゃないですか。

ーーでも、親が芸能人ですと子供も芸能界に興味を抱きそうな気もしますが。

内山 今まさに恐れてることがあって。僕、平愛梨ちゃんと祐奈ちゃんの姉妹や吉田沙保里さんと仲がいいんです。こないだも家に遊びに来てくれて。でも普通に芸能人が家に来るのって、普通のことじゃないじゃないですか。まだ娘はそんなことわかりっこないですけど、すこし大きくなってそれが当たり前だと勘違いしないでほしいですけどね。

 とりあえず、芸能界を目指しても目指さなくても、娘たちが小学校の高学年になったら、どうかしていた時代を生きた僕の経験を踏まえた話をしたいと思ってます。

 でも、どうかしてたけど「いい時代だったな」としみじみしちゃうことがあるんですよね(笑)。どん底も味わったけど、間違いなく楽しいこともあったんで。

(平田 裕介)

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