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小池百合子都知事の実兄が告白70分「妹はカイロでたらいに水張って足突っ込んで勉強していた」「僕は政府転覆のためにモンゴルへ」

文春オンライン / 2024年6月26日 16時0分

小池百合子都知事の実兄が告白70分「妹はカイロでたらいに水張って足突っ込んで勉強していた」「僕は政府転覆のためにモンゴルへ」

都知事3選を狙う ©時事通信社

 東京都知事選(7月7日投開票)で3選を狙う小池百合子都知事(71)。カイロ大卒に関する学歴詐称疑惑が燻る中、小池氏の実兄・勇氏(74)が「 週刊文春 」の取材に応じ、約70分にわたって、カイロ大時代の小池氏の様子や本人とのやり取りなどについて明かした。

 小池氏の学歴詐称疑惑を巡っては、「都民ファーストの会」元事務総長で弁護士の小島敏郎氏(75)が6月18日、公職選挙法違反容疑で東京地方検察庁に刑事告発するなど、新たな展開を迎えている。

 小島氏は、小池氏の主張と食い違う点が卒業証書と卒業証明書に計7点発覚したとして、「長年にわたって虚偽事実の隠蔽をしてきた」などと主張。一方、小池氏は6月19日の共同記者会見で「大学側が卒業を認めている」とし、「選挙妨害と言わざるを得ない」などと反論している。

事務所内にはラクダの描かれた大きな布が壁に

 そうした中、小池氏の実兄・勇氏が6月21日、都内にある自身の事務所で「週刊文春」の取材に応じた。一般社団法人アフリカ開発協会の理事を務め、国際的なコンサルティング業務を長年手掛けてきたという。事務所内にはラクダの描かれた大きな布が壁に吊るされ、世界中の時間を示す時計も掛けられていた。以下は、勇氏との一問一答だ。

――学歴詐称疑惑について。

「カイロは、8年住んでました。妹とは3年間、カイロで一緒ですよ。ほとんど向こうで会ってないけどね。彼女は勉強、僕は仕事。で、学歴の問題、みんな、めっちゃくちゃ言うなと思うんですよ。彼女は『アラビア語やりたい』と言って、そのとき、親父と3人で、じゃあカイロ行くかって話をしてたもんね。1971年には彼女はカイロに行ってるはず。で、カイロのアメリカンスクールに入るでしょ。そこで、アラビア語を勉強したの、2年間。カイロ大学行くために。1976年に卒業しとるんだけど、1976年当時っていうと、コンピュータは無いわ、Excelなんかとても無いでしょ。ファイルしてあるだけや」

「細かいこと言うたら、あかんのよ。ざっくりやねん」

――お兄さんから見ると、学歴詐称はあり得ない?

「あり得ないよ。カイロって暑いんだよ、夏は。そんな中で勉強しよるんよ。エアコン無いやろ。貧乏やから。だから、お嬢さんやって言われるけど、お金の面はお嬢さんじゃないから。もう勉強するときに、たらいに水張って足突っ込んでやってたって。大変やったと思うんですよ。尊敬するよ、頑張り屋でしょう。まあ、あるとき、僕のカイロの事務所に妹が来て。『兄ちゃん通ったよ、卒業しました』って。僕は『そうか、良かったな』。だから、詐称なんてあり得ない」

――本当に1976年に卒業したと?

「細かいこと言うたら、あかんのよ。ざっくりやねん。要するに卒業証書の日付がどうのって言うてたけど、大体がゆっくりした国なんだから。ハンコが汚い? 今ならコピペでピピッとできるけど、昔はゴム判やで。汚いのが当たり前なんやから。日本国のことしか知らん人が、開発国のこと語れないでしょ。卒業証書、ここが間違ってるとか、そんなのエジプトじゃ当たりめえだろうって感じはするよ。日本の、あまりに生真面目な石橋を叩いて石橋を壊してしまうような、重箱の隅をつつくのが大好きな人たち。それで見ちゃダメだって」

――学歴詐称疑惑のことは何かアドバイスをされてきた?

「それは言ってるよ。『大学にきっちりさせてもらったらいい』って、昔から言ってた。だって、証明できるのは出した人でしょ。自分で証明はできないから。『それしかないんじゃないの』って」

百合子さんにおっしゃった? 「うん、メールでね」

――百合子さんは都知事になろうというのは、どの時期から考えていた?

「都知事になるのはね、安倍(晋三)首相の時に干されるんだよね。どっちかっていうとポジション下がった。まあ自民党だし、順繰りでポジション与えないといけないから、しょうがないんやろうけど。そうすると、自分が思ってることができないかもしれないと判断した。そんなもんと思うよ」

――最近は百合子さんと連絡している?

「あんまりないですね。あんまりというか、ほとんど(ない)。だって、僕は日本にいるのは年2カ月ぐらいですし。仕事が開発コンサルタント、要するに途上国の支援のためのプランナーやから。だからコロナの時とか、僕はプランナーやから、分かるわけよ。こうしたらいいとか。プランナーっていうのは、軍事上で言ったら参謀ですからね。データから見て、こうなんじゃないかと分析したらこうなるんや、とか。これは防疫だと。ほら、防衛大臣だったからその時の防疫のことを考えればいいんだと」

――それを、百合子さんにおっしゃった?

「うん、メールでね。だって今や世界で、これ、みんな俺の友達のとこやけど(世界時計を見せる)」

――そのアドバイスを妹さんは参考にされた?

「参考にしたかもしれない。なんか役には立ってんじゃないの」

「向こうへ着くと、現ナマ、使いようのないお金をくれるわけ」

 以前、モンゴルでビジネスを手掛けていたという勇氏。そのことについて尋ねると、「政府転覆のために行った」という物騒な言葉が飛び出した。

「1984年なんですね、モンゴル行ったのが。(政情は)真っ赤っ赤よ。政府転覆のために行ったの。いやほんとに、外務省から呼ばれて行ったのよ。向こうへ着くと、現ナマ、使いようのないお金をくれるわけ。北京からウランバートルまで列車に乗って28時間かかった。そんでモンゴル大使と、『もしここでODAが再開されるんだったら、こういうプランでやってった方がいいですね』って、10くらいプランをバーッと並べて。俺一銭ももらってないから。僕はプランナーだから、ここはこうする、『この国がもし西になると、一番困ることは、貿易です』と言って。それまでは貿易と言っても、バータートレード、羊1万頭と戦車2台とかでしょ。『どうしたらいいんですか』って、僕のところに来て。『アジア開発銀行と接触してその支援を得なさい』と。面白かったね、国づくり」

 そう往年の“武勇伝”を語る勇氏。スケールの大きな話をする姿は、顔立ちが似通っていることもあって、小池氏を彷彿とさせる。記者が「お兄さんは百合子さんと似てらっしゃいますね」と伝えると、「あ、そう。妹が聞いたら嫌がる。フフッ」と答えるのだった。

 6月26日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および6月27日(木)発売の「週刊文春」では、小池氏の実兄・勇氏との一問一答のほか、小池氏が学歴詐称疑惑について語った「新音声」や、蓮舫氏と実兄Aさんとの間の“骨肉裁判”に関する「新事実」、蓮舫氏の最側近が語った「共産党への感謝」などについて詳しく報じている。また、小池氏と蓮舫氏を追う存在として注目される前安芸高田市長・石丸伸二氏についての記事や、“ほぼ裸ポスター”を掲示板に貼った京大卒候補への直撃取材も掲載している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月4日号)

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