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「実力不足」名門からの“異例デビュー”に厳しい指摘も…aespa日本人メンバー・ジゼル23歳が韓国でみせた“意外な一面”

文春オンライン / 2024年7月3日 17時0分

「実力不足」名門からの“異例デビュー”に厳しい指摘も…aespa日本人メンバー・ジゼル23歳が韓国でみせた“意外な一面”

東京都出身のジゼル ©AFP=時事

 今年の6月下旬から7月上旬は、K-POPの大物ガールズグループの日本デビューが相次ぐ。6月21日のNewJeansに続き、7月3日に登場する大型グループが多国籍の4人グループaespa(エスパ)だ。

 所属事務所は名門・SMエンタテインメント。つまり系譜としてはかの「少女時代の後輩」ということになる。この4人組グループ、2020年の韓国デビュー以降、記録面でその人気を実証してきた。

 たとえば、デビュー曲の「Black Mamba」は公開から24時間以内でYouTube再生回数記録2100万回を突破。2023年5月に発売されたアルバム「MY WORLD」は発売初日で137万枚を売り上げた。

多国籍な4人のメンバーで構成

 グループ名の「aespa」は、“Avatar X Experience”を表現した「æ」と、両面という意味の英単語「aspect」を組み合わせて作られた。グループは多国籍の4人のメンバーで構成される。リーダーのカリナ、ジゼル、ウインター、ニンニン。

 このうち、韓国人メンバーのカリナとウインターは、デビュー当初から韓国のデータ会社が毎月発表する「タレント評価」でも上位の常連となる人気を誇っている。一方、今回の日本デビューでなんと言っても気になるのが日本人メンバーのジゼルだ。

 本名は内永えり。東京育ちの23歳で、芸名はデビュー前のレッスン中に「ヘアバンドを着けている姿が英語で“エレガンス”を意味する“ジゼル”っぽい」からついた。ジゼルは、グループのなかでもなかなかの存在感を放ちつつあるのだ。

「韓国語はかなり上手いと思います。少し話すのがゆっくり、という点はありますがイントネーションは完璧。日韓のミックスということもあって、韓国ではより親しみやすい外国人メンバーだといえるでしょう」(韓国メディア「スポーツ京郷」のハ・ギョンホン記者)

高校卒業後すぐにソウルに渡った目的は…

 2000年10月30日、ソウルで生まれた。父は日本人、母は韓国人で、現在は日本国籍となっている。

 育った場所は東京。渋谷区広尾のインターナショナルスクールに通った。それゆえか、本人の得意な言語は英語、韓国語、日本語の順なのだと言う。韓国語は母親との日常会話でずっと使ってきた。日本語は本人曰く「漢字が読めない」。

 それでも「アニメ好き」というところから日本との繋がりは感じさせる。特に好きなのが「東京卍リベンジャーズ」で、登場人物をネイルに描いていたこともある。

 高校時代は「音楽関係のアーティスト以外の職業は考えていなかった」という。2019年、高校卒業を待って、すぐにソウルに渡った。目的は一つだった。

「SMエンタテインメントの公開オーディションを受ける」

 FMラジオ番組の公開オーディションで後に先輩となる男性グループNCT127の楽曲を歌い、合格を勝ち得た。aespaの他のメンバーたちはスカウトを受けてオーディション受験したのだが、ジゼルは違った。自らその世界に飛び込んでいったのだ。

 ちなみにその公開オーディションは当然のごとく難関で、韓国メディアは「20年間で合格者は7人だけ」と報じている。ジゼル自身も「4回落ちた」と明らかにしている。

 その後、11か月という短いレッスン期間を経て、2020年11月にデビューを果たす。

「実力不足」「差別されている」と指摘されたことも

 一方で、デビュー前後から様々な本人像に関する噂や憶測も飛んだ。時には批判の矢面に立たされたこともあった。

 名門芸能事務所の初の女性日本人メンバーという存在感。そしてaespaは、その名門から6年ぶりにデビューするグループだという話題性。さらに本人のデビューまでの過程が「飛び込みオーディション」と異色だったためだ。

 事務所に所属してからの平均的な練習期間は3~4年と言われており、たとえばメンバーのニンニンには練習生期間に5年の歳月を費やしている。そのため、練習生期間が11か月のジゼルはその期間の短さから、やはり「実力不足」とも指摘された。

 しかしこうした批判の声は「3カ国語でのラップ」を披露したことなどで、次第に収まっていった。

 2022年秋ごろからは、広告や韓国の音楽番組のSNSで4人のうちひとりだけ写真が抜けていたり、写真や動画の撮影背景が雑といった声が日本のファンからもあがった。理由は「日本人だから」だと。

 また韓国では「(ジゼルは)とんでもない金持ちの家系で育った」という噂もあった。なんでも「祖父はゴルフ場を60か所、リゾートやホテルを多数所有しており、両親は10億円レベルのマンションに暮らしている」というものだった。

 この、「実家が大金持ち説」については、本人が2023年11月25日のテレビのバラエティ番組と同月30日のYouTubeインタビュー番組出演時に否定している。「家計が苦しいということはないけど、事実ではない。それくらいに余裕があればどれだけいいでしょうか」。

「日本人メンバーだから韓国での扱いがよくない」説の真偽

 また「日本人メンバーだから韓国での扱いがよくない」という説については、前出のハ・ギョンホン記者がこう説明する。

「TWICEから始まった日本人メンバーのK-POPグループ加入はいまや韓国では日常的になっています。だからジゼルの国籍がどこであるかとか、もはやその点への関心は希薄になっています。

 たしかにグループではリーダーのカリナ、メインボーカルのウィンターという韓国人メンバーの人気が高く、ニンニンは中国という大きなマーケットと繋がっている。アピールする上で、多少優先順位が下がることもあるでしょうが、それが日本人だから、ということは決してないと思います」

ジゼルが韓国で確立したキャラクター

 そういった注目度の高さゆえの苦悩を乗り越え、ジゼルは韓国であるキャラクターを確立しつつある。

「流ちょうな韓国語を駆使した、おもろキャラ」

 韓国人2人と、中国人の間に存在する「日韓ミックス」のメンバー。その存在感が絶妙なのだ。昨年11月末の多数のバラエティ番組へ出演した時期には、韓国語でのトークにも慣れた様子を披露。その存在感が韓国でも認知され始めている。

 2023年11月25日には現地有名コメディアンによるYouTubeトーク番組にメンバーのウィンターとともに2人で出演した。そこでウィンターがジゼルの人物像をこう話している。

「外国人のお姉さんみたい。話が上手くて、面白くて、かっこよくて」

 外国人メンバーでありながら、姉貴分。そういう意味だ。

華やかに見えるキャラクターに隠された“ギャップ”

 大富豪の子、と噂されるほどに、韓国では華やかなキャラクターにも見られてきた。広尾のインターナショナルスクール出身のトリリンガル。長い脚でも知られるルックス(日本のファンは脚長えりとも呼んでいるらしい)。韓国のとある美容整形外科のYouTubeではその顔立ちをこうも分析されている。

「目が大きく、少し吊り上がっているため高貴でありながら、顔が少し丸型で、鼻がやや短いためかわいらしい印象も。まるでかわいい猫」

 しかし、本人の自己分析ではまったくそんなことはないらしい。2021年5月26日に韓国の超人気バラエティ番組「週刊アイドル」に出演した際、番組にセルフプロフィールを寄せた。そこにはこんな自己分析が記されていた。

〈性格:せっかち~~~!

長所:クールでホット〉

 確かにそういった面があるようだ。昨年の11月23日、グループで韓国のYouTube有名トーク番組に出演。この時メンバーのカリナが、「じつは自転車に乗れない」というエピソードを明らかにした。一方で運動が大好きなジゼルは自転車に好んで乗るため、乗り方を教わっていたそう。その時のやりとりが明かされた。

「とにかく、(ジゼルには)『まずは乗ってみて』って教えられて……」

 そんなカリナの発言に、司会者がここでツッコミ。

「乗ってみろって、教えてることになるんですか?」

 ジゼルは笑いながら答えた。

「だって、まずは乗ることが大事じゃないですか」

 せっかちは本当か。3か国語を使いこなす存在感だけでなく、こういったギャップの魅力も見せるジゼルは、K-POPでの新たな日本人メンバー像を築いていきそうだ。

(吉崎 エイジーニョ)

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