「ジャニーズやめるか、SNSやめるか」炎上→謝罪が相次いで…ファンをザワつかせた“ある騒動”から見えたもの〈嵐・松本潤は「ファンとの距離を縮め」と語っていたが…〉
文春オンライン / 2024年7月15日 11時0分
![「ジャニーズやめるか、SNSやめるか」炎上→謝罪が相次いで…ファンをザワつかせた“ある騒動”から見えたもの〈嵐・松本潤は「ファンとの距離を縮め」と語っていたが…〉](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/bunshun/bunshun_71908_0-small.jpg)
2019年にSNS利用を“解禁”した嵐 ©文藝春秋
2019年より、SNSでの情報発信を次々と“解禁”したジャニーズ事務所(当時。現在はSTARTO ENTERTAINMENTがタレントのマネジメントを行う)。ファンとの距離が近づいた一方で、タレントの言動が“炎上”するなどトラブルも起きている。ファンは一体どのような心境なのか? ジャニヲタ・エヴァンジェリスト(伝道師)のみきーるさんが読み解く。(全2回の前編/ つづきを読む )
◆ ◆ ◆
2019年11月3日、「嵐」がデビュー20周年の節目にSNSでの情報発信を解禁しました。それまでデジタルメディアへの発信を規制してきたジャニーズ事務所(当時)のグループとしては初の試みで、解禁されたのはTwitter(現X)、Facebook、Instagram、TikTok、Weiboの5つ。
SNSの利用にあたり、松本潤さんは「ファンとの距離を縮め、リアルタイムでしか味わうことのできないスピード感を届けていきたい」と語りました。
今では全グループが公式SNSを運用
それから5年――。
今では同事務所に所属、もしくはエージェント契約を結ぶ全グループが公式のSNSを運用しています。
もはや「SNSを用いない芸能活動など成り立たない」と言っても過言ではありませんが、SNSの使いかたを誤ったがゆえ、炎上を招く事態も目立ってきました。
そのつぶやきがファンの胸を熱くする聖火となるか、心ならずも鬼火となるか――。タレントとSNSの歩みを振り返ってみたいと思います。
ジャニーズをやめるか、SNSをやめるか
「ジャニーズやめるか、SNSやめるか、どっち!?」
かつて、不適切なSNSの流出に激怒した故ジャニー喜多川氏は、うなだれるタレントたちを前にこう問うたのだといいます。
SNSを通じて好ましくないものが露見する度、同事務所ではタレントを対象としたコンプライアンス研修が行われていたそうですが、まじめに参加するのはそもそも倫理観の高い人が多く、心して聴くべき危うげな人たちは参加しなかったり、忠告を一蹴したりといったこともあったようです。
グレーのシルエットで表現されていた時代
旧ジャニーズ時代は、SNSどころかネットに所属タレントの写真を載せることさえ御法度とされ、主演ドラマの公式サイトや雑誌の表紙までも該当者の姿はグレーのシルエットで表現されていました。
当時、こうした対応には誰もが「やりすぎでは?」と首をかしげましたが、それほど徹底してネットと距離を取っていたのです。
ファンの距離は近づいた一方で、波紋を呼ぶケースも
今日、多くのタレントがグループとは別に個人SNSを運用し、情報発信やファンとの交流に役立てています。
それまでは一部の人しか参加できなかったファンイベントや誕生日祝いもインスタライブなどで共有でき、タレントとファンの距離はぐっと近づいたように思えます。
しかしながら、一見便利なSNSは諸刃の剣でもあり、ほんの少し扱いをミスしただけで波紋を呼ぶケースも珍しくありません。
推しのそばに異性が…SNSでファンがザワついた騒動
記憶に新しい例では、2024年6月、WEST.の中間淳太さんがライブスタッフとの親密なやりとりをSNSに投じ、ファンの心をざわめかせた件が挙げられます。
コンサートの舞台裏で、スタッフとも和気あいあいと過ごしている様子をファンに伝えたかったのであろう、その意図は理解できます。しかし、その相手が女性スタッフであると推察される情報までもがSNSを飛び交ってしまいました。
推しのそばに異性がいることを、心穏やかに受け止められないのはファンならではの心情です。それでも「関係者だから」「大切な彼の仕事仲間だから、こらえている」人も多かろうと思います。
だからこそ、SNSへの発信を含め、ファンが安心して応援できるよう態度を律することは、タレントと関係者に求められる基本的な姿勢と言えましょう。
よい環境をつくってくれる関係者に感謝を伝えたいのであれば、「いつもお世話になりありがとうございます」くらいの抑制的なやりとりに留めれば、火種にもならなかったと思います。
気持ちがはやるあまりに、アクセルを踏んでしまう
中間さんはまた、「電車の窓から見えた家のポストがミッキーで可愛かった」として、個人宅を撮影してSNSに投稿し、マナー違反を指摘されたこともありました(投稿はすでに削除され、該当のお宅には謝罪したとされています)。
本件も、先のライブスタッフとのやりとりも、「自分が見たもの、感じたことをみんなと共有したい!」との気持ちがはやるあまりの行動だと思います。一刻も早くファンに伝えたい思いが勝って、クルマで言えば安全確認をする前にアクセルを踏んでしまった……というような状態なのでしょう。
もとよりサービス精神旺盛な中間さんのこと、今一度SNSの使い方を見つめ直すことによって、今後はより的確な運用をしてファンを楽しませてくれることと思います。
一方、何の気ない返信が配慮に欠けるように見える考えをあぶり出してしまうこともあります。
〈 「まじ許せん」と激怒も…元ジャニーズのSNS利用に対するファンの“本音”〈生田斗真の「無痛おねだり」発言は…〉 〉へ続く
(みきーる)
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