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Kep1erが9人→7人体制に…「K-POPでは珍しい立場」「NiziUマコの憧れ」日本人メンバー・マシロ(24)ら脱退後はどうなるのか?

文春オンライン / 2024年7月14日 11時0分

Kep1erが9人→7人体制に…「K-POPでは珍しい立場」「NiziUマコの憧れ」日本人メンバー・マシロ(24)ら脱退後はどうなるのか?

Kep1er ©時事通信社

 日本でも多くのファンを抱える9人組ガールズグループKep1er(ケプラー)が、まもなく7人体制で再出発する。元々2年6ヶ月の期間限定のプロジェクトユニットであったため、発表当時は7人の再契約とグループ存続を喜ぶ声と同時に、マシロとイェソの2名が去ることを嘆く声も多くあった。

 約2年半駆け抜けてきた9人の姿、Kep1erというグループが歩んできた道とは、一体どのようなものだったのか? 今、改めて振り返りながら、彼女たちの今後の展望についても予想してみたい。(全2回の前編/ つづきを読む )

◆ ◆ ◆

人気オーディション番組から生まれた多国籍ガールズグループ

 Kep1erは2021年に放送された韓国・Mnetのオーディション番組「Girls Planet 999:少女祭典(通称:ガルプラ)」から誕生した日中韓の多国籍ガールズグループだ。Mnetのオーディション番組といえば「PRODUCE 101」「PRODUCE 48」などで知られる“プデュ”シリーズが有名だ。

 Wanna One、I.O.I、IZ*ONEなどアイドルの登竜門としてブランド化しており、日本版のオーディション番組も制作されている。しかし、本国の“プデュ”は2019年に投票操作などの不正が発覚、プロデューサーが逮捕されるという事態に発展した。その後、新シリーズは制作されていない状況にある。そのため、「Girls Planet 999:少女祭典」は“プデュ”に代わるオーディション番組として大きな期待が寄せられていた。

 グループとしてのデビューは叶わなかったが、スー・ルイチー、フー・ヤーニン、日本でタレントとして活躍中の川口ゆりななど魅力的な参加者が多く、終盤は誰が受かってもおかしくない状況であった。そんな中、韓国からはユジン、チェヒョン、ダヨン、バヒエ、ヨンウン、イェソの6人、日本からはマシロとヒカル、中国からはシャオティンがKep1erとしてデビュー。

予定を覆し、異例の「グループ存続」に至った理由とは

 K-POPは現時点で「第5世代」まで来ていると言われ、ベテランからルーキーまで多くのグループが活動している中、Kep1erは「第4世代(2019年~2023年デビュー)」組に入る。この世代は絶大な人気を誇るIVEやaespa、LE SSERAFIM、そして日本でも大ブレイク中のNewJeansがおり、ここ数年続く「ガールズグループ戦国時代」を牽引するグループが名を連ねている。

 そんな状況下でもKep1erが着実にファン層を拡大、当初の予定を覆し異例の「グループ存続」に至った理由は一体何だろうか。

 一つは「目を見張る成長を遂げたこと」。個々のメンバーの魅力は大前提として、デビュー当時はこれまでのキャリア差もあってか、パフォーマンススキルのバラつきが見られたのも事実。最初から“ほぼ完成形”で出てくる大手事務所発の秘蔵っ子グループとは違い、オーディション番組出身グループの宿命でもある。

 しかしKep1erはその「避けられない課題」に真摯に向き合い、克服した。素人目にも分かるほど、カムバック(新曲披露)するたびにパフォーマンスのクオリティが向上していくのが目に見えた。「この先もずっと追って見たい」。そう思わせるアーティストに成長し、大きくなったファンの声がついに運営の意思を動かした。

 かつてはデビューを争うライバルであったにもかかわらず、ずっと練習生としての生活を共にしてきたかのような団結力と、メンバー間に流れる明るく柔らかな空気感もKep1erの魅力だ。

 長年SMエンターテインメントでスキルを磨き、ガルプラ1位に輝いた実力派ボーカルのチェヒョン、若くして場数を踏んできた“努力を続ける天才”ヒカル、可愛さとかっこよさ同時に持ち合わせたヨンウン、ビジュアル面で真っ先に目がいくグループの“華”シャオティン、年少メンバーでありながらダンスにおいては先導者となるダヨン、子役出身で最年少ながら芸能キャリアが長いイェソ、デビュー当初は「TOMORROW X TOGETHERのヒュニンカイの妹」としてあらぬ噂や中傷を受けつつも、それを跳ね返し、今や愛されるムードメーカーとなったバヒエ。多種多様なバックグラウンドのキャラクターが揃っている。

盤石なチーム体制を築いたリーダーと副リーダーの名コンビ

 だからこそ、9人をまとめる“リーダー”と“体制”に成功のポイントがあったと筆者は考える。まず、リーダーのユジンの“人柄”と”スタンス”に注目したい。CLCというグループで先にデビューを経験し、「HELICOPTER」という代表曲もある中で、新しい世界に飛び込んだ彼女。ガルプラの冒頭からユジンの実力と存在感は光っていた。

 それだけでもKep1erのリーダーとしてこれ以上ないほどの適任といえるのだが、年下のメンバーたちを後ろから励ましながら支えていくスタイルが功を奏したのではないだろうか。自らの芯は強く、しかし他人には寛大。そんなユジンのスタンスがKep1er全体の雰囲気を作っているように感じる。

「NiziUマコの憧れ」日本人メンバー・マシロが果たした役割

 加えてK-POPグループでは珍しい“副リーダー”という立場のマシロの存在も大きい。元JYPの練習生で、ITZYの候補生という彼女の経験はグループにとっても大きな財産だった。NiziUマコが憧れる先輩でもある。さらに彼女は日本での活動でも重要な役割を果たしている。

 リーダーと副リーダーの共通点は「一度大きな挫折を経験した」こと、そして「温厚でオトナな人格」。これらはバックボーンの違う個性派揃いの少女たちをまとめる上で上手く作用したのではないだろうか。ポジティブなリーダーと頼もしい副リーダーというベストコンビによるケミ(組み合わせによる化学反応・相乗効果)がKep1erの盤石な体制を作ってきた。

新生Kep1erと去る2人の今後はどうなる?

 そんな中、2024年8月以降はチームを引っ張ってきたマシロ、愛されマンネ(最年少)のイェソが脱退し7人組となるKep1er。6月30日、韓国の音楽番組「SBS人気歌謡」のHOTSTAGE投票で最新タイトル曲「Shooting Star」が1位を獲得し、9人揃ってのテレビ出演では有終の美を飾った。“完全体”に会えるラストチャンスは7月15日に横浜で行われる「Kep1er JAPAN CONCERT 2024 」だと見られる。 

 現在のファンクラブへの新規入会受付と継続更新は共に終了となっている。7人組で再出発となるKep1erについては別事務所への移籍が噂されるなど、様々な憶測が飛び交っているが、公式発表はまだ無い。ラスト公演で何かしらの発表が出る可能性もある。

 なお、今回卒業する2人は143エンターテインメントという同じ事務所に所属しており、先にデビューしたLIMELIGHTというグループに合流するものと見られている。LIMELIGHTにはガルプラに参加していた日本人メンバーがおり、日韓混合グループとしての活動を本格化させていく可能性が大きい。

 マシロとイェソ個人のSNSアカウントも開設済みで、新しいスタートへの準備が着々と進んでいるようだ。一抹の寂しさと、彼女たちの未来に対する無限大の期待。両方を抱えながら、今後の“吉報”を楽しみに待ちたいと思う。

〈 〈K-POPでは“異例”のグループ存続へ〉日本人メンバーの存在もカギに…「Kep1er」が選んだ“勝ち残り戦略”とは? 〉へ続く

(K-POPゆりこ)

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