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「今季もBクラスであれば…」新庄剛監督(52)の命運を握る24歳のキャッチャーとは《日本ハムはオールスターでは9部門をジャック》

文春オンライン / 2024年7月13日 6時0分

「今季もBクラスであれば…」新庄剛監督(52)の命運を握る24歳のキャッチャーとは《日本ハムはオールスターでは9部門をジャック》

送球に“ゆあビーム”の愛称もある田宮 ©時事通信社

 7月2日に発表された、オールスターゲームのファン投票結果。新庄剛志監督(52)率いる日本ハムがDH以外の9部門でトップを飾り、“ジャック”した。

「今年の球宴は、7月23日の第1戦が日ハムの本拠地・エスコンフィールドで開催されることから、日ハムファンがこぞって投票した。いずれも打率2割台前半の二遊間・上川畑大悟と水野達稀まで選出されていることに批判はあるが、新庄監督は就任時に『7人のスターを作る』と宣言しており、その言葉通り若手育成に成功した結果でしょう」(スポーツ紙記者)

 その筆頭が、今季から一軍に定着した捕手の田宮裕(ゆ)涼(あ)(24)。ファン投票に加えて選手間投票でもW選出され、実力でも評価されていることが証明された。

「体力面で不安がある。1年間起用し続けるには…」

「田宮は千葉・成田高出身。甲子園出場経験はありませんが、2018年にドラフト6位で日ハムに指名され、現在プロ6年目です。入団当初は『肩も強いしバットコントロールのセンスもよいが、身体ができていない』との評価でした」(球団関係者)

 20年9月の一軍初昇格を経て、今季、自身初の開幕スタメンを勝ち取った。だが、一軍起用には反対論もあったという。

「春季キャンプ中から球団内では『良い打ち方をしている。一軍で使うべきだ』という声もあがっていましたが、球団内で重要視されているデータ分析部門が『体力面で不安がある。1年間起用し続けるにはまだ早い』と、ストップをかけていた」(同前)

今季もBクラスなら新庄監督の続投は怪しく…

 そんな中、反対を押し切って抜擢したのが新庄監督だった。

「その結果、規定打席にはわずかに到達していないものの、現在の打率は3割2分超(7月8日時点、以下同)。規定打席に達していれば首位打者の近藤健介(ソフトバンク)に次ぐ2位という目覚ましい活躍を見せています」(同前)

 だがチーム成績に目を転じると、好調だった5月までとは一転して現在5位。新庄監督は就任3年目の今季が節目とみられている。

「開幕前は軒並みBクラス予想をされた戦力ながら、前半戦ではリーグ2位に食い込んだ時期もあり、ここまでは善戦している。今季もBクラスであれば、次期監督として稲葉篤紀二軍監督の昇格説や外部招聘説が囁かれていますが、Aクラスに入れば、来季の続投も視野に入る」(前出・記者)

 田宮は現在、球団内で「チームで一番打てる。使い続けるべきだ」と評価されているといい、

「新庄監督の去就は田宮の肩にかかっていると言っても過言ではない」(同前)

 秘蔵っ子は新庄監督を救えるか。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月18日号)

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