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親戚の農場で酷使され、日雇い労働者として働くように…孤児として育った男の“苦難の人生” 「ある一生」を採点!

文春オンライン / 2024年7月15日 18時0分

親戚の農場で酷使され、日雇い労働者として働くように…孤児として育った男の“苦難の人生” 「ある一生」を採点!

© 2023 EPO Film Wien/ TOBIS Filmproduktion München 配給:アット エンタテインメント

〈あらすじ〉

 1900年頃、オーストリアのアルプス。孤児の少年アンドレアス・エッガー(イヴァン・グスタフィク)は、渓谷に住む遠い親戚の農場に引き取られる。安価な働き手として酷使され、虐げられた彼の心の支えは、老婆のアーンル(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)だけだった。

 成長したエッガー(シュテファン・ゴルスキー)は、農場を出て、日雇い労働者として生計を立てるように。最愛の女性マリー(ユリア・フランツ・リヒター)と結婚するも理不尽な運命に翻弄される。

 時代は過ぎ、老境に入ったエッガー(アウグスト・ツィルナー)は、観光客で賑わう渓谷で人生の終焉を迎える。

〈解説〉

 ローベルト・ゼーターラーの世界的ベストセラーを実写化。監督は『アンネの日記』のハンス・シュタインビッヒラー。激動の20世紀をアルプスに生きた、ある男の80年を描く。115分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆孤児として育った男の苦難の人生。一見、淡々とした描写だが、胸の奥深くに滲みる。親代わりの老婆と、妻という救い。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆苦手な匂いを感じたが、奇妙にストイックな味わいに引っ張られて、残さず食べ切った。ただし、過大評価はしたくない。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆幼いエッガーの体験も恐ろしいが、手に入れた生活が消滅する恐怖が鮮烈。そして老いる……誰もが己を振り返りそう。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆受難と粘り強さに焦点を当て、朴訥な男の人生を古風なタッチで堅実に描き出す。大自然と人間の対比が良く効いている。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆山の景色、そこに時代を生きる人物を配置した映像がとても美しい。説得力ある俳優の演技。ウェルメイドな仕上がり。

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ある一生(独・オーストリア)
7月12日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
https://awholelife-movie.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月18日号)

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