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化学廃棄物のせいでアワビが死滅…収入を失った海女さんたちが計画した“儲け話”とは 「密輸 1970」を採点!

文春オンライン / 2024年7月16日 17時0分

化学廃棄物のせいでアワビが死滅…収入を失った海女さんたちが計画した“儲け話”とは 「密輸 1970」を採点!

© 2023 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved. 配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス

〈あらすじ〉

 1970年代半ば、韓国西海岸の漁村クンチョンでは、化学工場の廃棄物で海が汚染され、アワビが死滅するなどの被害が発生。収入を失ったジンスク(ヨム・ジョンア)率いる海女たちは、仕方なく海底から密輸品の箱を引き上げる仕事を請け負うが、沖合での作業中に税関に摘発され、刑務所送りに。ただ一人チュンジャ(キム・ヘス)だけが逃亡に成功した。

 2年後、チュンジャはソウルから村に戻り、出所したジンスクたちに新たな儲け話を持ちかける。その計画には密輸王のクォン(チョ・インソン)、チンピラのドリ、税関のジャンチュンらの思惑が複雑に絡み合っていた。

〈解説〉

 海底の金塊を巡るクライム・アクション・コメディ。『モガディシュ 脱出までの14日間』に続くリュ・スンワン監督作。129分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆海女たちによる密輸品回収というのは新味だが、話の展開やディテールはスマートとは言えず。そこが評価の分かれ目?

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆庖丁さばきや盛付けは粗いが、切り身の厚さで勝負する海鮮丼のようだ。新東宝や第二東映の、奇怪な娯楽作を思い出す。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★★性的な映像はないのに日活ロマンポルノを思い出し、構図、音楽、女たちの化粧や衣装に魅了された。海の怖さも絶妙。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆70年代の韓国歌謡がディープに鳴り響く海女モノの再構築。尺は長めだが、昭和のプログラムピクチャー感がたまらん。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆四方に漲る爽快感。密輸で海女モノでこうくるか! 関本郁夫や鈴木則文を想起、言語の壁を越えた面白さ。キム・ヘスに☆。

INFORMATIONアイコン

密輸 1970(韓国)
7月12日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
https://mitsuyu1970.jp/index.html

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月18日号)

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