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湿った音をさせるキス、男性の服を脱がせて「イエス!」、10年愛からの略奪婚…永作博美(53)の“リアル魔性”な女優人生

文春オンライン / 2024年7月19日 11時0分

湿った音をさせるキス、男性の服を脱がせて「イエス!」、10年愛からの略奪婚…永作博美(53)の“リアル魔性”な女優人生

永作博美 ©時事通信社

 6月25日に都内で行われたAmazonのオーディオブックサービス「Audible」の記者発表会に出席した永作博美(53)。青いフレンチスリーブワンピースにハイヒールという爽やかなファッションで登場し、会場を魅了した。

 その日は同サービスで配信中の短編集「サファイア」を朗読した彼女が、原作者の湊かなえと対談し、「50代とは思えない」と称賛を浴びていた。

 永作博美は1970年10月14日生まれの茨城県出身。18歳の時に『オールナイトフジ 女子高生スペシャル』(フジテレビ系)の美少女コンテストでベストパフォーマー賞を受賞。

 当時は芸能界に入る気などさらさらなかったというが、『田代まさしのオイシイじゃん』(フジテレビ系)に出演した後、ディレクターの強い勧めでアイドルユニット・乙女塾第1期生のオーディションを受けたところ合格。

 乙女塾メインのバラエティ番組『パラダイスGoGo!!』(フジテレビ系)のレギュラーになり、乙女塾の松野有里巳、佐藤愛子と3人で「ribbon」を結成してアイドル街道を突き進んでいく。

「えっ、なんで? いいじゃんいいじゃん」

 ribbon時代は『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)などにも出演した。当時何度か取材をしたが、印象深いのは特撮ヒロイン番組『有言実行三姉妹シュシュトリアン』の衣装をまとって主題歌を歌ったときのこと。

「これはものまねというよりコスプレでは……?」と思いつつ、収録後に話を聞いた。永作が「今度、このかっこうで自分たちの歌も歌いたいです」と答えると、他の2人が「え~ヤダ~~」と恥ずかしがった。しかし永作は「えっ、なんで? いいじゃんいいじゃん」と屈託がなかった。

 このときに受けた「仕事に貪欲で形を選ばない」という永作のイメージは当たっていたようで、その後、歌手業をはじめ女優、モデル、ナレーターと活躍の場を広げていった。

  22歳の時に「My Home Town」でソロ歌手デビューし、26歳にはぶんか社より初写真集「永作博美 写真集 UK.ASAGAN」(撮影・リュウ ハナブサ)を発売。セミヌードや扇情的な表情やポーズに果敢に挑戦してファンを驚かせた。

 永作のキャリアのターニングポイントとなったのが、23歳で出演したドラマ『陽のあたる場所』(フジテレビ系)。

 永作の本格女優デビュー作だが、元暴走族で前科一犯の恋人(松田圭司)の社会更生に尽くすホステスというヘビーな役柄。結局恋人は警官隊に射殺され、後追い自殺をはかるが……というデビュー作とは思えない難役を熱演して高い評価を得た。

  その後ドラマに主演することもあったが、実は明確な代表作はない時期がしばらく続いた。そんな永作が“魔性の女”に覚醒したのが、37歳で出演した映画『人のセックスを笑うな』。

 芥川賞候補にもなった山崎ナオコーラの小説の映画化で、永作は20歳下の恋人を翻弄する39歳の美術学校の講師役。これがじつに自然体のはまり役だった。

「松山君が服を脱ぐことを、本当に嫌がっていたんです」

 当時22歳だった松山ケンイチと繰り返し濃密なラブシーンを繰り広げ、アトリエで松山の服を脱がせていくシーンは自然なエロスに満ちている。恥ずかしがる松山をからかうように笑う永作の表情はまさに小悪魔。

 服を脱ぐ途中で永作が叫ぶ「おー、イエス!」というセリフは完全なアドリブだったという。それについて永作は、公開当時こう語っている。

「松山君が服を脱ぐことを、本当に嫌がっていたんです。ためらっていたし、恥ずかしかったと思います。大勢の前ですからね。周りからは『ユリのオニ!』とか言われちゃって(笑)。なので、ユリがちょっと上に立って、テンションを上げていかなきゃ!ってことからのアドリブなんです」

 初めてのキスシーンでも、立ち尽くす松山を、両目を見開いて品定めするように見つめ、何度も音を立てて唇を重ねる。このときのしめり気を含んだ“音”がなんともエロティック。

 全編を通して露出はさほどでもないが、彼女の完全リードで進み、下着姿で裸の松山と体を重ね合わせ、互いに愛撫する濡れ場はリアリティに溢れている。

  ベビーフェイスとのギャップもあいまって40歳手前ながら永作は一気にセクシーな役に開眼していく。

  前年に出演した映画『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』で、ブルーリボン賞助演女優賞など6つの賞を獲得しており、『人のセックスを笑うな』と合わせて遅れてきた大ブレイクを果たした。

ミスチルのドラマーとの10年愛、そして略奪婚…

 永作は私生活でも恋多き女として知られ、ロックバンド・Mr.Children(ミスチル)のドラマー・鈴木英哉とは20代半ばから約10年におよぶ交際が噂され、いっしょに自動車免許を取りに行く姿を撮られたこともある。結婚秒読みと言われていたが、破局。それが発覚したのは瑛太(現・永山瑛太)とのデート2ショットスクープだった。

 その後、永作は38歳のときに映像作家の内藤まろと結婚した。永作は結婚報告で「仕事を通じて知り合い、その後、お互い支え合うものを感じ、ここに至りました」と胸中を明かしたが、永作と内藤が知り合った時、内藤には妻がいたため2人の関係は略奪婚と言われた。

 それでも39歳で第1子の男児を、42歳で第2子の女児を出産。コケティッシュな雰囲気は変わらないが、母親業も充実しているようで、「大人のおしゃれ手帖web」(宝島社)のインタビューでは、子育てを楽し気に語っている。

「ときどき家で子どもたちと筋トレのカードゲームをしていて。カードに腕立て伏せ、腹筋、スクワット……とトレーニングの種類と回数が書いてあって、自分が引いたカードに書いてある筋トレをするんです。子どもと張り合うのは無謀かもしれないけど、負けられない! と競争心が湧いて、ついムキになってやってしまいます(笑)」

 この屈託のなさは、ものまね番組で特撮ヒロインのコスプレをしてひとりはしゃいでいた約30年前から変わっていない。

 近年はドラマ・映画への出演は少ないが、SNSを1つも運用していないことも含め、独特のポジションを獲得している永作。“魔性の女”の次の顔も見てみたい。

(岩佐 陽一)

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