「こいつ、すごくつまらない」「眉毛でテレビに出てる」“眉毛だけが有名だった”井上咲楽(24)が、ブレイク前に抱えていたコンプレックス
文春オンライン / 2024年7月20日 11時0分
![「こいつ、すごくつまらない」「眉毛でテレビに出てる」“眉毛だけが有名だった”井上咲楽(24)が、ブレイク前に抱えていたコンプレックス](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/bunshun/bunshun_72118_0-small.jpg)
井上咲楽さん ©山元茂樹/文藝春秋
〈 「中学生でそんなことも知らないの?」“栃木の山中にポツンとある実家”で育った井上咲楽(24)が、中学時代に初めて経験したこと 〉から続く
『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ・テレビ朝日系)を始め、数多くのバラエティ番組で活躍する、タレントの井上咲楽さん(24)。今年に入ってからは、NHKの大河ドラマ『光る君へ』への出演や、YouTubeチャンネルの開設、レシピ本『 井上咲楽のおまもりごはん 』(主婦の友社)の出版など、バラエティ以外での活動も注目されている。
15歳で芸能界デビューした井上さんは、特徴的な太い眉毛で一気に知名度を上げる。しかしその後は、思うように活躍できない日々が続き、悩むことも多かったという。いったい彼女は、どんな苦悩を抱えていたのか。“ブレイクスルー”できたきっかけとは――。(全3回の2回目/ 3回目に続く )
◆◆◆
デビュー後は眉毛だけで知名度を維持している状態
――15歳で芸能界デビューしたあと、太い眉毛とお団子ヘアで注目されていくわけですが、いろんな番組に呼ばれていく中で、何かしらの手応えは感じていたのですか。
井上咲楽さん(以下、井上) 眉毛が太くて、髪の毛をふたつ団子にして、衣装も派手だったんですけど、手応えとかはぜんぜんなかったですね。
それは、自分はおもしろくない、というコンプレックスを抱えていたからです。芸人さんみたいなおもしろさというより、人としておもしろくないし、話術もぜんぜん上手くならないし。
お仕事をいただいても、そのチャンスを活かし切れなくて。なんとか眉毛だけで知名度を維持している状態でした。
――顔と名前が世間に浸透しているな、という実感はあったのですか。
井上 それがデビューしてからしばらくは、本当に仕事がなくて……。でも、眉毛だけはどんどん有名になっていく。月に1本しかテレビに出ていないのに、「よく見るよ」と言われることもあって。
人の印象に残るのはすごくラッキーですし、タレントとしては本当にありがたい話なんです。でも、自分が番組に出ている回数といろんな方に「見ているよ」と言われる回数のギャップが大きすぎて、それがすごくつらかった。世の中をだましている気持ちになるというか、そのギャップをできるだけ早く埋めたいと思っていました。
成功体験を積み重ねることができず…
――そういう状態だと、収録に行く際、気持ちが乗らないこともあったのでは?
井上 もどかしい状態が続いていたのですが、仕事に行くのはすごく楽しかったです。バラエティの収録に行くと、たまにうまく話せることもあるので、そういう時は楽しいんですよ。だから次も絶対にうまくいくと思って別の番組に出ると、ぜんぜんうまくいかなかったり……。成功体験を積み重ねることができないので、なかなか自信を持つことができませんでした。
このコンディションの違いはなんだろう、前の収録ではいいタイミングで言葉が出てきたのに、今日はなぜ出てこないんだろう、と悩んでしまって。それは今もあるんですけど、当時はなぜそうなるのか、自分でもよく分からなくて……。
出演番組を見直しても次に活かせなかった
――バラエティタレントの方は、出演番組を見直して、次に活かすとよく聞きます。井上さんも番組を見直したりしていたのですか。
井上 私も見直していて、とくにバラエティ番組内での発言のタイミングや内容、自分の気持ちがどう乗っていくのか、というのを見ていました。
私は最初のオープニングでうまく話せて、最後までうまく行く時もあれば、途中からダメになる時もあって。
オープニングでスベってしまうと、それで頭の中がいっぱいになって、さらに変なことを言って終わってしまう。自分の中に成功の法則みたいなものがないので、番組を見直しても次に活かすのがなかなか難しかったですし、毎回、自分の気持ちをうまく乗せていくことができなくてすごく悩みました。
――バラエティ番組で、ほかの出演者を参考にすることもありましたか。
井上 しゃべるのがうまい人や、バラエティでの立ち回りがうまい人を見て研究していましたね。「あの人ができることを自分もやらないといけない」と思っていましたし、絶対に私もできるという気持ちを持っていました。
ただ、そういうあっぷあっぷの状態を芸人さんに見抜かれて、「もっと肩の力を抜いた方がいいよ」と言われたこともありました。でも、収録中は余裕がなくて。このチャンスを逃したらダメだ、これに私は賭けている、みたいな追い詰められた気持ちで収録に臨んでいたので、空回りばかりでなかなかうまくいかなかったです。
ターニングポイントになった番組
――当時はかなり悩んでいたのですね。
井上 私は「テレビに出たい」という気持ちが先にあって、そこにたどり着く手段とか武器とか何も考えていなかったんです。田舎の自然の中で育って、昆虫採集とかはうまかったですけど、ダンスとか何かを習うことはなかった。
目標も、「芸人になりたい」から始まって、その次は女優を目指して。ホリプロに入ってからは「バラエティやります」みたいになって、もうブレブレですよね。
ダンスも歌もできないし、おもしろいことも言えない。「周りには『眉毛だけで呼ばれているんだろうな、この人』って思われているんだろうな」と思っていました。
――苦しい時間が続いた中で、ターニングポイントになった番組はありますか。
井上 2020年12月に出演した『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)の3時間スペシャルです。その時、「眉毛を剃ってみませんか」とお話をいただいたんです。
どうせ仕事もないし、中途半端な知名度のまま続けても何も変化が起こらないなら、一か八か眉毛を剃って、1回でもいいから話題になりたい、この状況を脱したいと思って。眉毛が細くなってほかの番組に出られなくなったらその時はその時だと考え、藁にも縋る思いでその提案に飛びつきました。
――眉毛を剃ったことで、具体的にどのような変化が生じましたか。
井上 眉毛を剃って、1年ちょっとで『新婚さんいらっしゃい!』が決まって、そこから27時間テレビの100キロマラソンの話が来たりとか、いろんな番組から声がかかるようになりました。眉毛を剃って4年目になりますが、こんなにうまくいくとは思っていなかったですね。
周囲の見る目がちょっと変わった
――『新婚さんいらっしゃい!』のレギュラーを持つことで自分の評価、周囲の見方なども変わってきましたか。
井上 大きく変わりました。レギュラーが決まって、そのニュースが出た翌日に番組の収録があったんです。共演者の楽屋に挨拶へいくと、みなさん「おめでとう」と言ってくださって。廊下ですれ違う方からも「おめでとう」と声をかけていただいたんです。
それまでと接し方が違う……という言い方をしていいのか分からないですけど、周囲の見る目がちょっと変わったかな、とは思いました。
それに『新婚さん』をやるようになってから、地方に行くとおじいちゃん、おばあちゃんにしゃべりかけてもらう機会も増えましたね(笑)。そういうのを経験していくと、やっぱりテレビの影響力はすごいなって改めて感じました。
フラットな状態で収録に臨めるように
――『新婚さん』以外の番組に出演する際の気持ちにも、変化が生じたりしましたか。
井上 以前は、バラエティ番組に出る際、こんなにおもしろい人たちの集まりに私なんかが入って申し訳ない、みたいな気持ちがあったんです。その不安が顔に出ていたから、共演者の方に「この子、大丈夫?」みたいに思われたこともあったと思います。
でも、『新婚さん』が決まってからは、「『こいつ、すごくつまらないのになんでここにいるだよ』って思われているかもしれない」というネガティブな感情や激しい思い込みが取り払われて、フラットな状態で収録に臨めるようになりました。
『新婚さん』に出ているという事実が、おもしろい人たちの中にいても、自分が堂々としていられるお守りみたいになったんです。
――ネガティブな感情が取り払われたことで、不安も薄れていったのですね。
井上 ネガティブな感情って、やっぱり足を引っ張るんですよ。何かのエピソードを話す際、いつも「自分は所詮おもしろくない」という卑屈な感情を持っていたので、話が尻すぼみになったり、変なテンションになったりして、周囲の人がうまく拾えない、みたいな感じになっていたんです。
でも、レギュラーという確固たるものができて、それまで自分を支配していた変な感情がなくなったので、すごくやりやすくなって。そういう意味でも『新婚さん』は、私にとっては、大きなターニングポイントになりました。
撮影=山元茂樹/文藝春秋
◎衣装情報
・ワンピース‥‥MARIA(MARIA JAPAN GROUP)
問い合わせ先:info@mariajapangroup.com
・靴‥‥MANA(コンコルディア)
問い合わせ先:info-concordia@mana-l.com
〈 「昔から、向上心のない人が好きなんです」「結婚願望が全然なくて…」井上咲楽(24)が明かす、意外な恋愛観《『新婚さん』MCが話題》 〉へ続く
(佐藤 俊)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「昔から、向上心のない人が好きなんです」「結婚願望が全然なくて…」井上咲楽(24)が明かす、意外な恋愛観《『新婚さん』MCが話題》
文春オンライン / 2024年7月20日 11時0分
-
「中学生でそんなことも知らないの?」“栃木の山中にポツンとある実家”で育った井上咲楽(24)が、中学時代に初めて経験したこと
文春オンライン / 2024年7月20日 11時0分
-
神田愛花、バラエティで大活躍も苦手意識「向いてない」 自分らしさや「早く50歳になりたい」願望も語る
マイナビニュース / 2024年7月17日 11時0分
-
井上咲楽、ドミノピザへ業態変更のススメ「私の眉毛に続いて」
ORICON NEWS / 2024年7月16日 11時32分
-
「井上咲楽のひと口コラム」あいがけカレーを食べながら考えた“私のやるべきこと”
エンタメNEXT / 2024年7月15日 17時0分
ランキング
-
1「思ったより中居くんだった」藤本美貴のすっぴんが“男性アイドル”と激似で話題
週刊女性PRIME / 2024年7月19日 19時25分
-
2Snow Man佐久間大介、シルバーヘアへのイメチェンに反響殺到「さっくん髪色」トレンド入り
モデルプレス / 2024年7月19日 20時52分
-
3【笑うマトリョーシカ】“謎の女”高岡早紀の正体判明「えぇ~!」ネット混乱「じゃあ真飛聖が…」
スポーツ報知 / 2024年7月19日 23時7分
-
4小田さくら「モーニング娘。人生で写真集をもう出せないんじゃないかと思っていた」理由とは【SAKURA FLOW】
モデルプレス / 2024年7月19日 20時30分
-
5ジャンポケ斉藤慎二のイケメン長男にネット衝撃「めちゃくちゃ美男子」「将来が楽しみ」妻が写真公開
スポーツ報知 / 2024年7月20日 5時37分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)