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阪神とは真逆? 「絶対にけなさない・叱責より出場機会」で選手の心を完全につかんだ、広島・新井貴浩監督(47)の“令和型指導”

文春オンライン / 2024年7月21日 6時0分

阪神とは真逆? 「絶対にけなさない・叱責より出場機会」で選手の心を完全につかんだ、広島・新井貴浩監督(47)の“令和型指導”

V奪還すれば6年ぶり ©時事通信社

 7月14日時点で首位から4位までのゲーム差が僅か1.5と大混戦が続くセ・リーグ。開幕当初から外国人野手の不在というハンデを背負っていたはずの広島が、粘り強い戦いを続けている。

「首位巨人との差は0.5ゲームと、ピタリと追走しています。その背景には、新井貴浩監督(47)が打ち出した機動力野球に加え、新井監督を始め首脳陣の『絶対に選手をけなさない』という指導姿勢があります」(球団関係者)

叱責ではなく、出場機会を与えてモチベーションを保つ“令和型”

 選手や裏方、球団職員まで「家族」と称する新井監督。スタメンの選手のみならず、出場機会の減ったベテランに対しても、モチベーションを落とさないよう気を配っているという。

「その一例が、田中広輔内野手(35)です。田中は佐々岡真司前監督時代に定位置を奪われて二軍調整の日々が続き、『俺もクビが寒い……』と引退を覚悟していた。ところが新井監督就任後は再びスタメンで起用されるようになり、表情が確実に明るくなりました」(球団OB)

 松山竜平外野手(38)も代打の切り札として勝負どころで起用している。

「松山の一打でサヨナラ勝ちを果たすと、ベンチから若手が水やドリンクをこれでもかとぶっかけに来る。その様子は年齢差関係なく、選手同士のコミュニケーションが取れている証拠です。ベンチから頭ごなしに叱責するのではなく、出場機会を与えてモチベーションを保つ新井監督の姿は“令和型指揮官”の鑑とも言える」(同前)

「いまは“死んだふり”をしていれば良い」

 そんな新井監督を支えるのは、阪神時代のチームメイトでもある藤井彰人ヘッドコーチ(48)を筆頭に、朝山東洋打撃コーチ(47)、菊地原毅投手コーチ(49)といった、監督と同年代の面々。ともすれば“お友達内閣”と揶揄されかねない布陣だが、「役割分担を徹底し、誰ひとり越権行為をしないことが奏功している」(同前)という。

「例えば、攻守の細かな作戦立案を担っているのが藤井ヘッド。そのお陰で、新井監督は選手を鼓舞するという役割に専念できています」(前出・球団関係者)

 昨季は一時、首位に立った時期もあったものの、最終的には阪神に11.5ゲーム差をつけられた広島。

「その反省を生かして、藤井ヘッドは現在の順位にも決して浮かれず『いまは“死んだふり”をしていれば良い。残り40試合を切った8月中旬からスパートをかけよう』と新井監督に進言。全幅の信頼を寄せる名参謀の考えに、指揮官も賛同しています」(同前)

 阪神の“ふてほど指揮官”とは真逆のスタイルでリーグ制覇を成し遂げられるか。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月25日号)

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