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斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ告発後に死亡…元局長が受けていた“個人攻撃” 告発文書で名指しされた“4人組”を直撃した

文春オンライン / 2024年7月18日 11時55分

斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ告発後に死亡…元局長が受けていた“個人攻撃” 告発文書で名指しされた“4人組”を直撃した

斎藤知事 ©︎時事通信社

 今年3月に斎藤元彦・兵庫県知事の違法行為等を西播磨県民局長のX氏が告発した問題は思わぬ展開を迎えた。7月7日にX氏が生家で遺体となって見つかり、12日には片山安孝副知事が辞職願を提出。県庁を揺るがす事態となり、波紋を広げている。

知事+4人組は「牛タン倶楽部」

「文書には、『知事のパワハラは職員の限界を超え、あちこちから悲鳴が聞こえてくる』『知事の自宅には贈答品が山のように積まれている』など、7項目にわたる疑惑が記されていました」(地元記者)

 じつは告発文書の中で言及されているのは斎藤知事だけではない。文書の中には片山副知事、県職員の総務部長、産業労働部長、若者・Z世代応援等調整担当理事の4人への言及がある。

「この“4人組”は、みんなもともと人事課出身。2013~16年に当時総務官僚だった斎藤知事が宮城県に出向していたころ、東日本大震災の復興関連で、兵庫県も職員を派遣することが多かった。するとこの4人組と斎藤知事は仲良くなり、いつも仙台でつるんでいた。兵庫県庁では知事以下5人を『牛タン倶楽部』と陰で呼んでいます」(県職員)

X氏への個人攻撃、そして…

 県庁周辺では、こんな目撃談がある。

「人事課を管轄する総務部長が、大きなカバンを持ち歩くようになった。中には大きな2つのリングファイルに綴じられた文書が入っており、県職員や県議らにその中身を見せて回っていたようです。リングファイルの中身は、3月下旬に押収したX氏のPCの中にあった私的な文章。どうやらその文章は、4人組によって、県議や県職員の間に漏れていたようです」(前出・県職員)

 X氏は告発文書の発表以来、陰に陽に“個人攻撃”を受けつづけ、ついに自死を選んだ。Ⅹ氏を追い詰めた4人組を連続直撃した。

4人組、それぞれの回答

 まずは産業労働部長。直撃すると、逆に質問された。

「週刊文春さんだよね。いろんな情報もってはると思うんですけど、彼が自分の命を絶ってまで守りたいプライバシーって何なんでしょうね。なんか見せてもらってないんですか?」

 次に、若者・Z世代応援等調整担当理事に聞くと、淡々とこう答えた。

「(告発文に)書いていることは事実ではない。私自身はそう思ってます」

 総務部長は県庁広報課を通じ回答。X氏の極めて私的な文章を県議に注進して回るなどした「事実はない」とした。

 そして、副知事を辞したばかりの片山氏は「X氏のプライバシーが流出している件について」と記者が質問したところ、こう言い放ったのだった。

「そういうのが出てるの?」

 では、斎藤知事は一連の疑惑にどう答えるのか。7月18日発売の「週刊文春」および現在配信中の「 週刊文春電子版 」では、斎藤知事からの回答に加え、別の県職員の自死や維新県議からの“圧力”、そしてX氏の告発を抑え込もうとした裏側などを詳しく報じている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月25日号)

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