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古川琴音(27)が「令和のジャニーズ御用達女優」になったワケ《フジ月9ドラマ「海のはじまり」出演中》

文春オンライン / 2024年7月22日 19時0分

古川琴音(27)が「令和のジャニーズ御用達女優」になったワケ《フジ月9ドラマ「海のはじまり」出演中》

フジテレビ『海のはじまり』(ドラマ公式Xアカウントより)

「いるよ。パパがいない子はいないよ」

 7月スタートのフジ月9ドラマ「海のはじまり」で、主人公に黙ってシングルマザーになることを選ぶ元カノ役を演じているのは、古川琴音(27)。テレビ、映画に引っ張りだこの若手女優のはじまりとは――。

◆◆◆

オファーが絶えない、令和のジャニーズ御用達女優

 古川は6月末に公開された映画「言えない秘密」にもヒロイン役で出演。さらに、7月12日公開の「お母さんが一緒」でも、主役の3姉妹の三女役を演じるなど、オファーが絶えない存在となっている。

「『海のはじまり』ではSnow Manの目黒蓮、『言えない秘密』ではSixTONESの京本大我と、旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)のタレントと共演。昨年は松本潤主演の大河ドラマ『どうする家康』にも出演し、北川景子や有村架純などに続く令和のジャニーズ御用達女優となった。古川が“あざとかわいい”アイドル系ではなく、同性から嫌われないタイプなのも大きいでしょう」(スポーツ紙記者)

 神奈川県出身の古川は幼いときからバレエを習うなど、舞台に立つのが好きな子だったという。

満島ひかりに憧れて

「私立の中高一貫校に進むと、友人と学校にかけあって、中等部になかった演劇部を立ち上げた。指導者は厳しい人でしたが、そこで演技のイロハを学び、野田秀樹などの戯曲を演じていた。大学は立教大学の現代心理学部映像身体学科に進み、英語劇のサークルに所属。バイトもせず演劇に打ち込んでいた」(同前)

 そして、周囲が就職活動をスタートする頃、古川が受けたのが、芸能事務所「ユマニテ」のオーディションだった。

「安藤サクラや門脇麦など演技派の俳優が多い事務所。古川は当時所属していた満島ひかりに憧れて受けたそうです」(芸能ライター)

 見事、合格した古川。そのキャリアの“はじまり”は2018年の沖縄市の観光PR動画「チムドンドンコザ」への出演だった。ミュージカル仕立ての8分あまりの動画では、ヒロインとして堂々と演じているが、現場では初々しい姿を見せていた。立ち会った沖縄市職員が振り返る。

プロ意識の高さも折り紙付き

「彼女は当時まだ学生さんで、事務所に入ったばかり。沖縄市での撮影は半日くらいでしたが、事務所の人に言われたとおりに動いていて、大人しい印象でした。でも、傍目でみていて、すごく良い子だなと思った記憶は残っています」

 このPR動画から短編映画が決まるなど、女優として古川が飛躍する契機となった。20年にはNHK朝ドラ「エール」、21年にはベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した「偶然と想像」と、キャリアを積み重ねる。役者としてのプロ意識の高さも折り紙付きだ。

役のため1カ月前から猛特訓

「『言えない秘密』では音大生役で、京本とのピアノの連弾のシーンが心を通わせる重要な場面になっています。京本とのやりとりに集中するために、ピアノを無意識に弾けるようにしなくてはならないと考え、子供の頃に習っていたピアノをクランクインの1カ月前から猛特訓した」(前出・芸能ライター)

 映画「偶然と想像」では濱口竜介監督、「お母さんが一緒」では橋口亮輔監督、9月公開の「Cloud クラウド」では黒沢清監督と、世界的な巨匠との仕事が続く古川。そのすべての“はじまり”となった実家を訪ねると父が応じた。

――娘さんのドラマは観ていますか?

「ええ、観てます。まぁ、おかげさまで本人も頑張っているんですけども」

 活躍の場は海のように広がっている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月18日号)

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