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《卒アル入手》“宝島夫妻殺害事件”全身イレズミの黒幕(32)と“夫妻の知人”不動産会社経営者(36)の接点は?「中学ではサッカー部、学芸会では主役の一人を…」【7人を殺人罪で起訴】

文春オンライン / 2024年7月18日 19時20分

《卒アル入手》“宝島夫妻殺害事件”全身イレズミの黒幕(32)と“夫妻の知人”不動産会社経営者(36)の接点は?「中学ではサッカー部、学芸会では主役の一人を…」【7人を殺人罪で起訴】

殺害された宝島龍太郎さんと妻の幸子さん

 今年4月、栃木県那須町で会社役員の宝島龍太郎さん(55)夫妻の遺体が見つかった事件。7月18日、東京地検は、夫婦の長女・宝島真奈美被告(31)、その内縁の夫であり首謀者の関根誠端(せいは)被告(32)のほか、実行役らあわせて7人を殺人罪で起訴した。

 7人のうち、宝島さん夫妻と関根容疑者との“共通の知人”であったのが、不動産会社を経営していた前田亮被告(36)だ。前田被告の素性を詳報した当時の記事を再公開する。(初出:文春オンライン2024年5月11日配信。年齢・肩書等は公開当時のまま)

◆◆◆

 栃木県那須町で夫婦の焼けた遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は11日、死体損壊容疑で逮捕した容疑者6人のうち1人を殺人容疑で再逮捕した。

「再逮捕したのは、6人の中で最初に逮捕した埼玉県越谷市の建設業、平山綾拳容疑者(25)。容疑は、仲間と共謀して、東京・上野で飲食店などを多数経営する宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)を殺害した疑い。勾留期限の関係で平山だけ先んじて再逮捕することになったが、平山が実行犯だという意味ではなく、他の5人も順次、殺人容疑で調べていく」(捜査関係者)

 事件は複雑な相関図を描く。

「これまでの調べでは、首謀者とみられるのは宝島夫妻の長女の内縁の夫・関根誠端容疑者(32)。関根が犯行を依頼したのが佐々木光容疑者(28)で、佐々木はさらにその指示を平山に“下請け”に。平山が仲介役となって、最終的には若山耀人(20)と姜光紀(20)の両容疑者が那須で遺体に火をつけたとみられる」(全国紙社会部記者)

 ところが、これまでに逮捕された6人のうち、1人だけこの“多重下請け構造”から外れている人物がいる。

「前田亮容疑者(36)です。関根と宝島夫妻との共通の知人で、不動産会社経営。遺体発見前夜の15日夜、4人は、前田が借りたレンタカーで上野から品川まで物件探しに行き、夜中に前田の会社が管理する空き家に向かった。捜査本部は、その空き家のガレージで夫妻が首を絞められるなどして殺害されたとみている」(同前)

 前田とはどんな人物なのか。

凶悪事件に関与した前田容疑者の“素顔”

 東京都足立区で生まれ育った前田。小学校1年生の最後の文集には母親からのメッセージが寄せられていた。

〈亮へ

 りょうが『おかあさん、一年ってすごく早いね。ぼく、もう二年生になっちゃうよ。』といったときには、『とても、大きくなったなァ。』とおもいました。

 おつかいや、おふろそうじ、おふとんをしいてくれたりと、おてつだいもとても上手になったからたすかっています。ごはんも、たくさんたべるようになり、元気におそとであそべるようになって、すごくうれしい。おべんきょうもがんばってるから、けいさんも、本よみもじょうずになったね。(略)これからも、なんでもさいごまでがんばってね。

 おかあさんより〉

 6年生の時には、学芸会で主役の1人を演じたという。作文でこう記している。

〈ぼくは、最後の学芸会で主役になってみたくてオーディションを受けてみました。(略)終わってから教室にもどったらいろんな先生にほめられました。そのときはすごく気持ちがよくてうれしかったです〉

 小中時代を知る同級生は振り返る。

中学ではサッカー部、人気があった

「中学ではサッカー部で、当時人気があったと思いますよ。明るくてスポーツもできて、交友関係が広かった。今では立派に不動産の会社を経営されていたはずなのに、なんで危ない犯罪の片棒を担ぐようなことをしちゃったんだろう……」

 大人になってからはゴルフも嗜み、公私問わず交友関係を広げていたようだ。高校時代からの付き合いがあるという友人は言う。

「あいつは巻き込まれただけだと思うんですよ。言われるがままに物件を紹介しただけだとしか思えない。あんなに仕事一筋で真面目な人間が事件なんて起こせるはずがない」

 前出の捜査関係者の話。

「前田は事件への関与を否認している。もっとも、前田の供述には不自然な点もあり、慎重に調べを進める」

 友人・知人から口を揃えてかばわれる前田。凶悪事件という舞台の上で、役の1人を演じさせられただけだったのか、それとも自ら巻き込まれていったのか。捜査は刻一刻と進展している。

(「週刊文春」編集部)

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