iPhoneの音量をより細かく調整、画像のテキストを一括コピペ…実は知らない人が多い、7つの「iPhoneの名もない便利ワザ」たち
文春オンライン / 2024年7月26日 17時0分
今回はiPhoneの「名もない便利ワザ」を7つ紹介します
iPhoneにせよAndroidにせよ、スマホではアップデートによって新機能が追加されることはよくあります。
もっとも、これまでにない斬新な新機能がキャッチーな名前付きで華々しく登場するのならまだしも、既存機能の一部が改良されて使いやすくなったという程度であれば、その機能自体を指す言葉がないこともあって、それがいかに画期的な改良でも話題にならないことはしばしばです。
スマホにはこうした、いつの間にか追加されたもののイマイチ普及に至っていなかったり、逆に当たり前すぎて取り上げられる機会の少ない、名もない便利機能が数多く存在します。今回はiPhoneを対象に、ここ何年かのうちにアップデートで追加された、知る人ぞ知る「名もない便利ワザ」を7つ集めてみました。
その1:バッテリー残量をパーセンテージで表示するワザ
iPhoneは上部中央に黒いダイナミックアイランドが表示されるようになって以降、アイコンを表示する左右のスペースが狭くなり、バッテリー残量はアイコンでしか表示されなくなりました。目分量でしか残量を把握できないことから、まだまだ余裕があると思っていたら残りほんのわずかだったというトラブルも起こりやすくなっています。
こうした場合、設定からパーセンテージを表示できるようにしておけば、正確な残量が常に把握できるようになります。知っている人にとっては基本中の基本ですが、実は意外と設定している人が少ない便利な機能のひとつです。
その2:音量をもっと細かく調整するワザ
iPhoneの音量調整には一般的にはサイドボタンを用いますが、実はサイドボタンで調整できる音量は16段階と、かなり大雑把です。
16段階ということは1段階あたり6.25%。つまり最小音量は6.25%とそれほど小さくなく、そこからサイドボタンでもう一段階下げると途端に0%になってしまいます。
より音量を細かく制御したければ、画面を上から下へとスワイプして呼び出すコントロールセンター上で調整するのがオススメです。
こちらであれば音量を1%刻みで変更できるので、聞こえるか聞こえないか分からないほど小さな音量でBGMを流したい場合などに重宝します。このほか、Siriを使って音量をパーセンテージで直接指定する方法もあります。
その3:フォルダにまとめたアプリそれぞれの通知件数を知るワザ
さまざまなアプリをひとつのフォルダにまとめていると、各アプリの通知件数が合算で表示されてしまいます。どのアプリから通知が届いているかを確認するために、毎回フォルダを開くのはちょっと不便です。
この場合、フォルダを長押しすることによって、それぞれのアプリごとに通知の有無を知ることができます。個別の件数までは表示できませんが、フォルダを毎回タップして開き、また閉じるという操作を繰り返すよりは簡単なので、特定のアプリで連絡が届くのを待っているようなケースでは重宝します。フォルダでアプリを分類している人は知っておきたい機能のひとつです。
その4:情報表示系のウィジェットをロック画面にも表示するワザ
iPhoneのロック画面といえば、ふだんは日時が表示されているだけですが、実はウィジェットを配置できることはご存知でしょうか。
天気の表示など、情報表示系のウィジェットをここに表示しておけば、ホーム画面に配置しておくのと異なり、わざわざロックを解除しなくとも情報を参照できるようになります。
またこのウィジェットからそのアプリを直接開けるようになるため、利用頻度の高いアプリを登録しておくことで、ショートカットとしても役立ちます。Googleマップのほか、PayPayもロック画面へのウィジェット配置に対応していますので、使わない手はありません。
その5:読み方のわからない漢字を入力するワザ
漢字の読み方が分からないせいで、入力できずに困ってしまうことはよくあります。当てずっぽうに読み方を入れて変換してみるというのでは、いつまでかかるか分かったものではありません。
こうした場合に手っ取り早いのは、手書き機能を用い、実際にその漢字を画面に書いて入力するという、電子辞書などに搭載されているのと同じ方法です。
iOS 16からは、手書きに対応した日本語キーボードが新たに追加され、これらの方法が可能になりました。キーボードの種類がひとつ増えることで切り替えに一手間かかるようになるため、常時有効にするのはあまりおすすめしませんが、存在を知っておくといざというときに役立つはずです。
その6:コピペ不可のテキストを読み取るワザ
撮影した写真からテキストを抽出してコピペできる機能は、近年iPhoneに追加された数々の機能の中でも、かなり革命的な機能といえます。
カメラロールにある画像から取り込むのはもちろんのこと、カメラをかざした状態で写真を撮らずにテキストを抽出することもできますので、電話番号やURLなどを抜き出すのに活躍します。
このほか、企業サイトによくあるコピペ不可のために画像化したお詫び文なども、いったんスクリーンショットを撮ってカメラロールに保存することで、同様にテキストの抽出が可能になります。著作権には留意する必要はありますが、お詫び文に含まれる単語からさらにウェブ検索するといった用途であれば問題ないでしょう。
その7:画面上に表示されているQRコードを読み取るワザ
ここ数年ですっかり日常的な操作の一つになったのが、カメラを使ってのQRコードの読み取り。もっとも、操作方法を知らないと迷ってしまうのが、画面上にすでに表示されているQRコードの読み取りです。カメラを使って撮影しようにも、表示されているのが画面上なので、読み取りようがないというわけです。
この場合は、いったんその画面をスクリーンショットに撮ってカメラロールに保存し、それを写真アプリから開いて長押しすれば、QRコードに埋め込まれているURLを見ることができます。前述のコピペ不可のPDFもそうですが、迷ったらいったんスクリーンショットに撮り、カメラロールに保存する癖をつけておけば、たいていの場合は対処できます。
(山口 真弘)
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