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16歳でシルビア購入→24歳でドリフト仕様のマジェスタを乗り回す…“平成タトゥーギャル”が改造車を愛すようになった“納得の理由”

文春オンライン / 2024年7月27日 6時0分

16歳でシルビア購入→24歳でドリフト仕様のマジェスタを乗り回す…“平成タトゥーギャル”が改造車を愛すようになった“納得の理由”

13シルビアに乗る父と、14アリストに乗る母の影響で車好きに

 たとえ何かを犠牲にしてでも、彼らには譲れない“スタイル”がある。ぶっ飛んだ改造でアイデンティティを表現する、カーマニアたちの素顔に迫る!

 今回は、マジェスタをドリフト仕様に仕上げる平成ギャル「らるくんだお」さんをご紹介。

◆◆◆

「ギャルいマジェスタ」で最高に輝く女性に

 昔から両親とも改造車に乗っていたので、自分にとってはそれが生活の一部って感じでした。私も自然とドリフトの方に行って、16歳の頃に15シルビアを買って、少しずつ仕上げ、サーキットデビューしたのが18歳ですね。

 このマジェスタもパッと見はVIPですけど、中身はドリフト用にエンジンとミッションを載せ替えているんですよ。最近ようやくセッティングが仕上がってきたので、早く走らせてバズりたいですね。

 でも、ここまで仕上げるにはいろいろありました。去年、イベントに出すために塗装をしているところで、脳梗塞で倒れてしまったんです。

 同居人が早めに気づいてくれて助かったのですが、しばらく半身マヒが残って、車も運転できず、仕事もドクターストップがかかっちゃって。

 倒れる前はトラックドライバーをやったり、魚屋さんでマグロとかを運んだり、車を運転できる仕事をしていたんですけど、今は車屋さんで車検関係の仕事をやっています。でも、もう普通にマニュアルの運転もできますし、トランスのイベントでも、ギャル仲間とパラパラを踊ったりしていますよ。

 そもそもギャルになったのは……中学生の頃ですね。小6の頃にはじめてメイクをして、『egg』の川端かなこちゃんに憧れて。当時からスタイルはほとんど変えず、平成ギャルとしてやってきたんですけど、周りにはルーズがギリ数人いたくらいなので、もうほんとに最後の生き残りみたいな感じですね。

 いつでもこの格好で街中を歩くので、普通に指さされて「化石じゃん」とか「ヤバい奴いる」とか。それでも自分で好きで通しているスタイルなので、崩す気はないかなっていう。

 友達のギャルは車のことはあんまり知らないんですけど、これを見たときは「超ギャルくね?」みたいに褒めてくれて。この車が「ギャルい」って、端から見ると謎ですよね。でも、ギャルって褒めるのが上手なので、そういうノリが大事なんですよ。

 左腕のタトゥーは10代の頃に入れたもので、鳳凰と天女です。あんまり意味とかわかっていないんですけど、鳳凰はなんかいいところに連れて行ってくれそうだなって。天女の方は、私自身が輝く女性になりたいから! VIPでドリフトするギャルとして、私も輝きたいですね。

〈 20万円で購入したボロボロの「エブリイ」をワーゲンバス仕様にDIYレストア…改造作業にのめりこむ父を家族はどう思っている? 〉へ続く

(鹿間 羊市)

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