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隣の家に引っ越してきた“高齢のドイツ人”の正体は…ヒトラーの南米逃亡説をベースにしたドラマ 「お隣さんはヒトラー?」を採点!

文春オンライン / 2024年7月30日 17時0分

隣の家に引っ越してきた“高齢のドイツ人”の正体は…ヒトラーの南米逃亡説をベースにしたドラマ 「お隣さんはヒトラー?」を採点!

©2022 All rights reserved to 2-Team Productions (2004) Ltd and Film Produkcja

〈あらすじ〉

 1960年のコロンビア。ホロコーストによって家族全員を失ったポーランド系ユダヤ人の老人ポルスキー(デヴィッド・ヘイマン)は、町外れの一軒家で孤独に暮らしていた。空き家だった隣の家に引っ越してきたのは、ヘルツォーク(ウド・キア)というアドルフ・ヒトラーに酷似した、高齢のドイツ人。ポルスキーはイスラエル大使館に隣人の正体はヒトラーだと訴えるが、「ヒトラーは15年前に自殺した」と取り合ってもらえない。そこで自ら証拠を集め始めるが、ひょんなことからヘルツォークとの距離は縮まっていき――。

〈解説〉

 ヒトラーの南米逃亡説をベースに、孤独な老人2人の交流をスリリングに描くヒューマン作品。脚本も手掛けたレオン・プルドフスキー監督の長編第2作。96分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★★南米コロンビアが舞台のナチス物。今までに無い物語設定。チェス、黒いバラ、「灰色がかった青い目」……。ほぼ喜劇。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★☆☆意匠倒れを危惧させる題だが、主演ふたりの粘りで意外に見せる。心理的ツイストに踏み込んでいかない脚本が歯痒い。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆ヒトラーか影武者か、恐怖を抱えつつ真偽を問わずにおれない諸々の場面が笑えて切ない。老いた2人の魅力たっぷり。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆定型的なシチュエーションコメディによる重い歴史のネタ消費。この粗雑な楽天性を希望や融和と呼ぶことはできない。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆ドイツの名優ウド・キアの眼差しと隣人役デヴィッド・ヘイマンの2人が牽引。ユーモアで包んだアドルフ南米逃亡説。

INFORMATIONアイコン

お隣さんはヒトラー?(イスラエル、ポーランド)
7月26日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開
https://hitler-movie.com/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月1日号)

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