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「自分の友達や仲間にいたら嫌(笑)」 話題アニメの主人公は何が“怖い”のか

文春オンライン / 2024年8月17日 17時0分

「自分の友達や仲間にいたら嫌(笑)」 話題アニメの主人公は何が“怖い”のか

田村睦心さん

〈 「人喰い猿が怖すぎる」と話題に!アニメ『烏は主を選ばない』新章の楽しみ方 〉から続く

 NHK総合で毎週土曜日に放送中の アニメ『烏は主を選ばない』 。7月20日(土)に放送された第14話より、新章「黄金(きん)の烏」編がスタートした。宮廷を舞台にしたきらびやかな世界から一転して、冒頭の襲撃シーンに「やだ、怖い」「予想外すぎる」と視聴者から大きな反響を呼んだ。そしてついに8月17日(土)に、第15話が放送される。

「黄金の烏」編の本格的なスタートを記念して、主人公の少年・雪哉(ゆきや)役の田村睦心さんにお話を伺った。

◆◆◆

「自分の友達や仲間にいたら嫌(笑)」

 雪哉の「愛情深い」ところが大好きです。家族をまっすぐに愛しているのが伝わってきます。物語が進むにつれて、彼の主である若宮も、雪哉の親愛の対象になっていくのが面白く、ひねくれている部分もあるのですが、大事な人のためなら一生懸命になれるところが素敵です。

 あと、雪哉は器用ですね! アニメではさりげなく描かれていましたが、雪哉が谷間(※)で人質にとられていたとき、遊女のお姉さんにすごく気に入られていたりするんですよね。どこにでも上手く馴染んで、自分の仕事はしっかりやりつつ、手を抜けるところは抜く。あんなに小さくて若いのに、できる男だな、と思います。

※『烏は主を選ばない』の舞台・山内にある、遊郭や賭博が認められた裏社会

 彼が怖いのは、手段を選ばないところ。自分を犠牲にするのを厭わないというか……自分の友達や仲間にいたら嫌ですよね(笑)。「自分を犠牲にするなんてやめろよー!」と言って止めたくなります。もちろん、敵にも回したくないキャラクターです。

 そんな雪哉の賢さを演技で出すのは難しいですね。

 特に「息芝居」が大変です。「ハッ」と何かに気づいたり、「ん?」と違和感をもったりする、ちょっとした息遣いをする演技のことです。ただ音を発すれば良いわけではなくて、雪哉がどこで気づきを得たか、それがどんな気づきだったのか、を考えながら演じています。

あせびは「調理実習で洗い物をやらない」タイプ

 雪哉のことは大好きなのですが、「黄金の烏」編でハマったキャラクターは、若宮の兄である長束様です。かっこいい長束様が好きな方には申し訳ないのですが、とにかく可愛い! 実は抜けているんですよね。

 アニメの最初の方では配下の路近と並んで怖い印象をもっていました。でも、だんだん「優しいお兄さん」のイメージになっていって……「黄金の烏」編では急にポンコツっぽくなりましたね(笑)。問題なく育ったボンボン感が、もはや愛おしいです。キャストさんとの会話の中でも、長束様の話で盛り上がることが多かったですね。

 一方で、お后候補の一人だった「あせび」には第1話から違和感を抱いていたんです。ああいうタイプの子って、面倒事をさりげなく押し付けてくる印象があって……。例えば家庭科の調理実習だったら、あせびは洗い物は一切やらずに、味付けをやろうとしますよね。それで結局美味しく出来上がって、彼女だけが手柄を総どりするイメージです。

「でも、きっといい子だよね。が、頑張れ~!」と言い聞かせながら観ていたら、第13話を見て「ああ、やっぱり……」と。最初の違和感が間違っていなくて、ほっとしました(笑)。

「黄金の烏」編は、お后選びのきらびやかな世界から打って変わって、血みどろの世界へ……という感じなのですが、若宮と雪哉のバディが奮闘しているので、ぜひ応援しながら観てみてください。かなり怒濤の展開なので、1話見落としただけで「何が起こったの!?」と思うかもしれません。毎週観ていただけると嬉しいです。

【放送情報】NHK総合 毎週土曜23:45
【配信情報】VOD | アニメ「烏は主を選ばない」 公式

(田村 睦心/文春文庫)

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