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柔道「ズルーレット問題」はなぜ起きた?「決して民主的とはいえない手法で…」JOC山下泰裕会長が痛烈批判していた国際柔道連盟“カジノ会長”の正体

文春オンライン / 2024年8月7日 16時0分

柔道「ズルーレット問題」はなぜ起きた?「決して民主的とはいえない手法で…」JOC山下泰裕会長が痛烈批判していた国際柔道連盟“カジノ会長”の正体

柔道混合団体戦決勝、日本の斉藤立とフランスのテディ・リネール ©JMPA

 8月3日(現地時間)に行われた柔道混合団体決勝のフランス戦で、3勝3敗で迎えた代表戦の出場者を決める「デジタルルーレット」の結果が物議を醸している。

 この「デジタルルーレット」の導入を決めた国際柔道連盟(IJF)のマリウス・ビゼール会長に対し、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長がかつて、自身のホームページ上で〈違和感を覚えました〉などと厳しく批判していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

代表戦の階級が「男子90キロ超級」に決定

 柔道混合団体決勝では、「デジタルルーレット」の結果、代表戦の階級が「男子90キロ超級」に決定。フランスのこの階級の選手は今大会の個人戦でも金メダルを獲得した国民的英雄のテディ・リネール(35)だったこともあって、日本国内では抽選の不正を疑う声が上がり、SNSでは「ズルーレット」などと批判する声が相次いだ。

 試合は、リネールが日本の斉藤立(たつる)(23)に大内刈りで一本勝ちし、フランスが混合団体の金メダルを獲得した。

 運動部記者が指摘する。

「IJFは前回の東京五輪からコンピュータ抽選を取り入れ、パリ五輪からルーレット方式の演出を導入しました。キーマンは、IJFで17年間にわたり、会長の座にあるマリウス・ビゼール氏です」

「カジノ事業などで財を成し、豊富な資金力を武器に」

 柔道ロサンゼルス五輪金メダリストでもあるJOCの山下会長はかつて、ビゼール氏について自身のホームページ上で以下のように評していた。

〈ビゼール氏は、ルーマニアで生まれ、オーストリアに渡って苦労しながら事業(主にカジノの機材や葉巻等の販売など)を成功させました〉

〈私は、ビゼール氏の柔道に対する情熱を認めますが、資金力に物をいわせ、決して民主的とはいえない手法で運営し、反対する者は徹底して排除するというやり方に大きな違和感を覚えました〉

 全柔連関係者が補足する。

「山下氏とは折り合いが悪い面がありましたが、ビゼール氏がカジノ事業などで財を成し、豊富な資金力を武器に、IJFで実権を握り続けてきたのは事実です」

 8月7日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および8月8日(木)発売の「週刊文春」では、IJFの“カジノ会長”の詳しい人物像や、疑惑の判定を連発した女性審判2人の存在のほか、バレー男子の石川祐希、陸上女子やり投げの北口榛花、体操男子の岡慎之助、レスリング女子の須﨑優衣の知られざるエピソードについても取り上げている。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月15日・22日号)

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