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嵐・二宮和也(41)「嵐のライブ、やるんじゃない? タイミング次第じゃない?」衝撃発言の“真意”とは

文春オンライン / 2024年8月11日 11時0分

嵐・二宮和也(41)「嵐のライブ、やるんじゃない? タイミング次第じゃない?」衝撃発言の“真意”とは

二宮和也 ©文藝春秋

 実は、嵐・二宮和也さんにとって今年はターニングポイントだらけの一年。

 現在、放送中の主演ドラマ『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)が高視聴率でヒットしている二宮さんですが、それだけでなくバラエティ番組、プライベート、グループ活動でターニングポイントを迎えているのです。

3年連続で日曜劇場に出演

 それぞれ俳優活動も活発に行っている嵐の面々ですが、なかでも演技力が高く評価されているのが二宮さん。

 映画ではクリント・イーストウッド監督作品『硫黄島からの手紙』(2006年)でハリウッド映画デビューを果たし、『母と暮せば』(2015年)で「日本アカデミー賞」最優秀主演男優賞を受賞するなど、国内外で結果を残しています。

 ドラマ主演作も多く、とくにここ3年は日本最高峰の民放ドラマ枠である日曜劇場で、存在感を示し続けているのです。

 2022年には娘が誘拐されてしまうところから物語が二転三転していった『マイファミリー』で主人公を熱演し、2023年には考察ブームを巻き起こした『VIVANT』でテロ組織の幹部役をミステリアスに演じ、今年は2018年にシーズン1が放送された医療ドラマ『ブラックペアン』の続編で主演中といった具合。

 この3作品はそれぞれ異なるジャンルのドラマながら、いずれもTBSの日曜劇場作品であり、大ヒットを飛ばしているのです。

シーズン2として連ドラで帰ってきたのは今作が初

 そんな二宮さんにとってドラマ主演自体は特段騒ぎ立てることではないですが、今回の『ブラックペアン シーズン2』はかなりチャレンジングで、ターニングポイントになりそうな作品。

 まず、二宮さんが主演した連ドラがスペシャルドラマで続編制作されたことはあったものの、シーズン2として連ドラで帰ってきたのは今作が初。それだけでも彼にとって新しい挑戦だということがわかるでしょうが、この続編はかなり特殊なスタイルが採用されているのです。

 世界観も舞台となる病院もシーズン1と同じで、竹内涼真さん、葵わかなさん、小泉孝太郎さん、内野聖陽さんといった主要キャストが前作と同じ役柄で再集結。ですがちょっとややこしいのは、主演は前作も今作も二宮さんながら、前作の主人公は渡海征司郎で、今作の主人公は天城雪彦。両者とも外科医という肩書きは同じで、腕は超一流ながら性格が屈折しているため「オペ室の悪魔」と呼ばれているところも一緒なのですが、それ以外はまったく別人のキャラクターとなっているのです。

前作の主人公とは別人であることが分かる演技

 二宮さんに求められているハードルが高いのは言わずもがな。

 同じ世界観で周囲の主要キャラも同じなのに、自分だけが新キャラ。しかも前作とは真逆のタイプの主人公像ならば演じ分けもしやすいでしょうが、“性格に難ありの天才外科医”というキャラクターのアウトラインは同じなので、ディテールでの差別化が必要というセンシティブな演技が求められているのです。

 ただ、そこはさすが演技派で知られるだけあります。

 今作の主人公・天城は「さあ、ショータイムだ」、「僕は悪魔だよ。神に愛されたね」、「だってオペは芸術だもん」といったアーティスティックな発言が多いキャラ。それらのセリフを二宮さんがいい意味で厭味ったらしく言い放つため、前作の主人公・渡海とは別人なのだと、すぐに視聴者に刷り込ませることに成功しています。

 また、天城の言動からはちょっと過剰なナルシシズムも感じられるため、役者の演技プラン次第では一歩間違えるとコントのように見えてしまうリスクもある役どころ。しかし、そのときどきで硬軟使い分ける二宮さんの絶妙な塩梅のテンションにより、シリアスな作風を成立させているのがすごい。

 今回の主演ドラマ『ブラックペアン シーズン2』が大ヒットのまま幕を降ろせば、二宮さんの新たな代表作となり、彼の役者人生のターニングポイントの一つに数えられるようになるのではないでしょうか。

冠番組『ニノさん』が今秋からゴールデンに

 役者として絶好調で主演中の連ドラが転換点となりそうな二宮さんですが、そのほかの出演番組も絶好調。

 トーク番組『だれかtoなかい』(フジテレビ系)では、今年2月から3月の短期間でしたが中居正広さんとのタッグMCで大きな話題を集めていました。また同じく短期間の番組ながら、今年4月から5月に全6回放送されたクイズ番組『クイズ 多い方が勝ち!』(日本テレビ系)でも、MCに抜擢されていたのです。

 そして、これから大きなターニングポイントを迎えるのが冠バラエティ番組。個人では初の冠番組として2013年にスタートした『ニノさん』(日本テレビ系)です。

 栄枯盛衰が激しいバラエティ業界において、12年目に突入している人気番組で、現在は日曜午前中に放送されています。

 そんな『ニノさん』が10月から金曜夜のゴールデン帯に進出するのです。

 グループでは『VS嵐』(フジテレビ系)、『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)といった冠ゴールデン番組を持っていましたが、二宮さん自身の冠番組のゴールデン化というのは、感慨深いものがあるのではないでしょうか。

 ただ、だからといって一切気負ってるわけではなさそうなところが、実に彼らしいところ。

『ニノさん』はゲストが気軽に遊びに来られるようなアットホームなバラエティで、番組の主役である二宮さんもいい意味でいつもユルユル。そのため、ゴールデン化すると決定した際の番組公式サイトに掲載されているインタビューでは、そのユルさを大事にしようとするスタンスが伝わってくるコメントが並んでいました。

 たとえば、番組の魅力を尋ねられると二宮さんは、

〈魅力!? あまり魅力自体を自分たちから意識して押したこともなかったので、改めて聞かれると難しいんですが、そんな風に感じられる「自由なところ」かなと思います。「とにかく楽しくやってること」じゃないですかね〉

 と答え、放送時間が変わっても変えたくない部分を尋ねられると、

〈それは全部ですね! ゴールデンタイムで肩に力が入りすぎてしまって変に変えていくと、良さがなくなっちゃうんだろうなって思いますし、僕らも今のまま楽しんでいきたいです。〉

 と答えるなど、とにかく肩肘張らず、これまでのリラックスできる番組の雰囲気を守っていきたいという心意気がわかるというもの。

 俳優活動と同じくバラエティ番組も絶好調ゆえに、ポジティブなターニングポイントを迎えようとしているのでしょう。

二宮の“家族仲”がわかるエピソード

 二宮さんは、昨年10月に長年所属していた旧ジャニーズ事務所からの独立を発表しましたが、その後に個人の公式サイトについて、Xに次の投稿をポスト。

《てか、今後仕事をする為にもホームページってどう作るんだろう?と思ったら、私簡単のなら作れるけど?って姉が言うんでこれから姉弟で作る事になりました笑》

 二宮さんクラスのタレントであれば、いくらでも手を挙げるサイト制作会社やデザイン事務所がありそうなものですが、実姉に制作を依頼したとのこと。穿った見方をするのであれば、セルフブランディングとして庶民派アピールをしたとも考えられますが、多くのファンからは良好な家族仲がわかる微笑ましいエピソードとして受け入れられていました。

 さて、二宮さんと言えば2019年11月に元アナウンサーの女性と結婚。長女が2021年3月、次女が2022年11月に誕生しており、新たな家族のエピソードも聞こえてきます。

 今年6月、「週刊女性PRIME」が報じたところによると、お受験対策が実を結び、長女が志望していたカトリック系の有名私立幼稚園に見事合格。今春から通い始めているそうです。

 報道によると、二宮さん一家がその幼稚園を選んだのは、俳優仲間で親友でもある西島秀俊さんのお子さんがその幼稚園に通っていたことが大きかったといいます。いずれにしても、今年は愛娘がエリート幼稚園に入園したということで、二宮家としてもターニングポイントを迎えていたことがわかります。

 そして、最後に忘れてはいけないのがグループ活動のターニングポイント。

 1999年11月にCDデビューを果たした嵐。今年11月でちょうどデビュー25周年となるため、再始動がまことしやかに囁かれていましたが、今年4月にはメンバー5人の連名で「株式会社嵐」の設立を発表。

 STARTO ENTERTAINMENTの公式サイトに掲載された会社設立のコメントは、《この度、我々嵐は5人で会社の設立を致しましたこと、ご報告申し上げます。》という一文から始まります。

 今年が25周年であることや、これまで以上に主体的に行動したいということ、ファンに嵐をより近くに感じてもらいたいといったメッセージが語られたうえで、《そんな想いから5人で何度も何度も話し合い、会社を設立致しました。》と綴られており、再始動への期待が高まっていました。

Snow Manから嵐でライブをしないのか尋ねられ…

 そんななか、二宮さんの口から衝撃発言が飛び出したのは7月5日。

『「二宮孝太郎」×「それSnow Manにやらせて下さい」合体SP』(TBS系)にて、後輩グループであるSnow Manとお酒を酌み交わしながら本音で語り合うトークコーナーが放送されました。

 このなかでSnow Manメンバーから嵐でライブをしないのかと尋ねられ、二宮さんは次のように答えたのです。

「いや……やるんじゃない?」

「タイミング次第じゃない?」

 過去にも再始動が匂わされることはたびたびありましたが、ライブなどの活動について、嵐メンバー本人の口からここまで具体的な言葉が出てきたのはおそらく初。

 嵐リブートとなれば、二宮さんにとってまた別の大きなターニングポイントになることは間違いありません。

 今年、数々のターニングポイントを迎えている二宮さんですが、どれもこれも前向きなトピックばかり。ファンとしては、まずは役者としてのターニングポイントとなっている『ブラックペアン シーズン2』を大ヒットのままフィニッシュしてもらい、再始動という形でのグループのターニングポイントの発表を期待して待ちたいところでしょう。

(堺屋 大地)

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