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キレイな自分は“偽りの姿”…美女コスプレイヤーが「67キロ」になって気づいた人生で“本当に大切なもの”「かわいいよりも『おもしろい』と言われたい」

文春オンライン / 2024年10月14日 11時10分

キレイな自分は“偽りの姿”…美女コスプレイヤーが「67キロ」になって気づいた人生で“本当に大切なもの”「かわいいよりも『おもしろい』と言われたい」

体重増加で彼女の人生はどう変わったのか? ©佐藤亘/文藝春秋

〈 「君なんか写真と違わない?」“無加工写真”が大炎上した美女コスプレイヤー→それでも好感度が「V字回復した理由」→「67キロになった理由」 〉から続く

「小さい頃から、人を笑わせるのが好きなんです。なのにキレイ系のコスプレイヤーとして認知されていたので、どこか“偽りの自分”みたいな感覚があったんですよね」

 意図しない体重増、67キロの姿を画像加工していたことがバレたことでの炎上…今年5月にそんな災難に見舞われたコスプレイヤーでグラビアアイドルの阿波みなみさん。ところがこの騒動を、彼女がポジティブに捉える理由とは?(全2回の2回目/ 前編 を読む)

◆◆◆

炎上でファン層が入れ替わった

――炎上をきっかけに新規ファンが増えたんじゃないでしょうか?

阿波みなみ(以下、阿波)うれしいことに女性ファンが増えました。「ダイエットを応援したくなった」とか「自分も体型に悩んでいる」とか共感してくれる方が多いですね。男女合わせて新規のフォロワーがたぶん2万人くらい増えたんじゃないかな。ただ、1万人くらい減ってもいるので、ファン層がけっこう入れ替わった感じです。

――炎上後からダイエット企画「#100日後に痩せる阿波みなみ」がスタートしました。上手くいかなかったときも正直に申告していて好感が持てます。

阿波 我慢できなかったときは、包み隠さず伝えています。ほどよく親近感が持てるんじゃないでしょうか。本気のダイエットもやろうと思えばできるんですが、結局リバウンドしちゃいそうなので、なだらかに体重を減らしていければいいなと思っています。

――5月現在、どんなダイエットをしていますか?

阿波 食事の面ではカロリーとタンパク質、糖質を気にしつつも、「これは食べちゃダメ」というのは決めていません。あとは筋トレをやるくらいですが、これだけでも2週間で3キロくらい減りました。後半で追い込みをかける可能性はありますが、ダイエット自体がイヤになっては元も子もないので、今のところは無理のない範囲でやっています。

――目標体重は決めていますか?

阿波 3年ぶりくらいに夢の40キロ台に戻れたらいいなとは考えています。ということは、100日間で17キロ以上減らすのか……やれるかな……(笑)?

――100日後に何か企画をやる予定はありますか?

阿波 動画を出すのか、リアルイベントを開催するのか、何かしらはやりたいです。今は体重を毎日報告していますが、結果発表に向けて、終盤はシークレットにするかもしれません。楽しみにしていてください!(編集部注:その後、ダイエット企画は中断。阿波さんは今も努力を続けている)

――阿波さんは過去にも大幅な減量に成功していると聞きました。

阿波 3年ほど前、コロナ禍のときですね。当時は50キロ台から10キロ程度の減量でしたが、2日に1度30分以上のランニングをして、1日の摂取カロリーも1000キロカロリーくらいに抑えて、わりとハードにやっていました。雨の日も風の日も台風の日もマスクして走っていたんですよ。かなりしんどい思いをしたぶん、今回は無理のないダイエットを心がけています。

――コロナ禍のときは、たしかまだ一般人ですよね。なぜダイエットに挑戦したんですか?

阿波 失恋ですね。「相手を見返してやりたい」みたいな気持ちでダイエットを始めました。ほかにも勤め先が潰れて親に借金することになったり、人生いろいろあった時期でした。

――それは壮絶な……。

阿波 いやぁメンタル強かったんでしょうね。初めは失恋きっかけでしたが、体重が減るうちに「痩せたら、憧れていたことができるんじゃないか」と夢が広がっていって、それでまた頑張れました。痩せてからゲーム実況やコスプレを始めたら、SNSがバズったりして、いろいろお声がかかるようになりました。昔からモデルやアイドルなど、人前に出る活動への憧れがあったんですよね。

――体型の変化で、周囲の反応は何か変わりましたか?

阿波 細いときは、男の人からの扱いが全然違うんですよ! 「かわいいね」とか「きれいだね」とか褒められる。でも太ってからはイジられキャラに……。最初は傷ついていましたが、最近は慣れてきて、「私、ドラえもんなんで!」とか自分から乗っかっています(笑)。

“偽りの自分”みたいな感覚があった

――今回の炎上の顛末もそうですし、“人を楽しませよう”という意識が高いですよね。

阿波 小さい頃から、人を笑わせるのが好きなんです。なのにキレイ系のコスプレイヤーとして認知されていたので、どこか“偽りの自分”みたいな感覚があったんですよね。画像加工に3時間くらいかかることもあったので、そういう意味では、今回の炎上をきっかけに楽になりました。

――以前から、かわいい系のコスプレの合間に様子がおかしい感じのコスプレ写真も投稿してはいますよね。白塗りメイクで『鬼滅の刃』の玉壺に扮したりとか……。

阿波 もともと変なコスプレが好き(笑)。最初にバズったのは、ガレリアのパソコンのコスプレでした。大きい造形物を作るのって楽しいんですよね。パチンコの来店イベントをやれるようになったのも、こういう変なコスプレがきっかけです。

 来店イベントのお仕事がしたくて、有名な会社さんに「私はグラビアをやっているんですが、ちょっとおもしろいコスプレもできます」って自分からDMしたんですよ。とりあえず面接を受けられることになったので、ジャグラーの筐体を作って持って行ったら、ありがたいことにウケてくださって、そこからご依頼いただけるようになりました。

――プライベートでもパチンコ店に通っているそうですね。始めたきっかけはなんだったのでしょうか?

阿波 大学の友達がパチスロ好きで、誘われて試しにやってみたら、ビギナーズラックで14万円ほど当たったんですよ。「短時間でこんなにお金がもらえるんだ」と衝撃を受けました。しかも運が良いことに3回目くらいまでは大勝ちしていたので、なんでみんながパチスロ打たないのか意味がわかりませんでした。「こんなに儲かるのに?」って(笑)。

 まぁ結局それからの人生で見ると、普通にマイナスですけどね。去年とか数百万くらい失っている気がします。ギャンブルって上手いことできていますね……。

「一番勝ったのは28万」「一番負けたのは…」

――これまで一番負けたとき、勝ったときについて教えてください。

阿波 一番負けたのは1日で14万円、一番勝ったのは28万円です。28万勝ったときは、朝からおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に並んで開店を待って、「12月18日生まれだから18番のところに座ろ~」となんとなく台を選んだら、7万発出ました。途中でどんなにトイレとかで席を立っても当たるので、夕方まで打ち続けました。そういうときってたまーにあるんですよね。脳汁出まくって大変でした(笑)。

 完全にオカルトなんですが、パチンコだったら、お金は1000円ずつ入れます。「この人、お金ないのかな? 当ててあげよう」ってパチンコの神様が優しくしてくれる気がして……。あとはスロットだったら、レバーを下から叩きます。上からのほうが叩きやすいんですが、下から叩くほうが、上がっていくイメージでなんか縁起良さそうじゃないですか(笑)。

――「かわいいね」と「おもしろいね」、どっちのほうが言われてうれしい言葉ですか?

阿波 「おもしろいね」です(即答)。私のことをグラビアとかXで知ってくださった方は、たぶん「かわいいグラドルの子」というイメージを持っていたと思うんです。でもゲーム実況などでもう少し昔から私を知ってくれていた方は、オモシロキャラの印象を持っていたと思うんですよね。だから、今のダイエット企画とかはむしろ「いつもの阿波ちゃん」という感じで見てくれているんじゃないでしょうか。

――なるほど。ファンの中でも「かわいい阿波みなみ」というイメージを持っている人と「おもしろい阿波みなみ」というイメージを持っている人で分かれていたんですね。

阿波 なので、どういう方向で活動すべきか、ちょっと難しい状態が続いていたんですよね。オモシロ系の動画やコスプレを出しても、「そういうのは別にいらない」みたいな反応で不発に終わっていました。

「かわいい阿波みなみ」というイメージを持ってくださっていた方は今、もしかしたら「事務所にやらされているんじゃないか?」と心配してくれているかもしれませんが、実はこれが本性です……!

――では今は活動していて楽ですか?

阿波 楽ですね。以前は動画撮影のとき、カメラが正面固定だったんですよ。横を向くと加工のフィルターが外れるから(笑)。でも本当の姿がバレた今、どの角度からも撮れるようになったので、企画がやりやすくなりました。「いつか素の自分でおもしろいことをやりたい」とはずっと思っていたので、それがいよいよできるんじゃないかと感じています。

これからの目標は…

――今後やってみたいことを教えてください。

阿波 まずはオモシロ系のコンテンツを本格的にやっていきたいです。女性ファンが増えたので、女性向けの企画にも挑戦したいですね。あとは、自分が頑張るのは前提として、頑張っている子を応援するような活動もやってみたいです。

 今はプロのコスプレイヤーさんが増えましたが、駆け出しのコスプレイヤーって、アルバイトしながら土日に衣装を作りつつイベントに出演しつつで、本当にお金がないんですよ。そういう子を応援できる何かができたらいいなと思っています。

(「文春オンライン」編集部)

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