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「芸能界をやめて、地元へ帰ろう」小泉今日子が美しい髪をバッサリ《ベリーショート事件の真相》

文春オンライン / 2024年8月24日 17時0分

「芸能界をやめて、地元へ帰ろう」小泉今日子が美しい髪をバッサリ《ベリーショート事件の真相》

かつて「美しい髪」をバッサリと断髪し、ベリーショートになった小泉今日子さん…。彼女に何があったのか?(写真:時事通信社)

 1980年代、アイドルとして期待の星だったにもかかわらず、なぜ小泉今日子はその美しい髪をバッサリ切ったのか? 「ベリーショート事件」の真相を、構成作家のチャッピー加藤氏による小泉今日子の研究本『 小泉今日子の音楽 』(辰巳出版)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◆◆◆

「決意のベリーショート」

〈 デビューしてからも、流されるままここに立っちゃったけど、私にはその資格がないというか、みんな本気でがんばっているのに申し訳ないな、という気持ちが強かったですね。「なんでピンクの服を着ているんだっけ、私?」みたいな思いもありましたし。(サイト『花椿』GIRLS ROCK BEGINNINGS Vol.06 小泉今日子[前編]2021年7月30日より)〉

 軽い気持ちで送った『スタ誕』への応募ハガキ1枚で、人生が激変してしまった小泉。

「面倒くさいことになる」とわかっていながら芸能界に飛び込んだのは、どんな世界なのか、ちょっと中を覗いてみたいという、持ち前の好奇心もあったからだ。

 幸運なことに曲もヒットし、ベストテン番組にも出演できたが、そのうち小泉は、こんな生半可な気持ちでやっていていいんだろうか? と自問自答するようになった。と同時に、ふと気づく。「なんでアイドルってみんな、同じような髪型をしてるんだろう?」

 傍から見ると順風満帆にしか見えなかったが、そんなモヤモヤが最高潮に達し、小泉はこの頃、「もう芸能界をやめて、地元(神奈川県厚木市)へ帰ろう」と思っていたそうだ。

 ただし、どうせやめるにしても、その前に1つだけやっておきたいことがあった。それは「素の自分のままで、やりたいことをやる」ことだった。

〈 ヒラヒラした服を着たままやめて、厚木に帰ってからグレるというのも、あんまりよくないなと思って(笑)。どうせなら先に芸能界でグレてから、地元の友だちに「まあ、よくやったよ」「がんばったよ」と言われながら帰りたいというか(笑)。(前同)〉

 この“芸能界でグレる”を最初に実行に移したのが、あまりに有名な“ベリーショート事件”である。小泉が「事務所に“無断で”突然髪をバッサリ切った」と言われているこの一件、音楽には直接関係のないことだが、自分の意思をはっきり示し、やりたいことをどんどん実行していく小泉の原点なので、あえて行数を割くのをお許しいただきたい。

どうやって事務所を説得したのか?

 この“断髪”、小泉はそもそもなぜ思い立ったのか? 当時、ジョジ後藤という日系3世のモデルがいて、健康的なショートカットで人気を集めていた。彼女はキリンレモンのCMに出演。小泉はそれを観て「すごく可愛い!」と思った。

「そうだよ! 自分もこういうことがしたかったんじゃないの?」

 で、バサッとやったわけだが、実際は“無断”ではなかった。ここが小泉のクレバーなところで、事務所の社長に「これから美容院に行ってきます。ちょっと短く切ってきますね」と事前に告げている。答えは「ああ、いいよ」だった。全然“ちょっと”どころではなかったのだが、小泉にしてみれば「言いましたよね、私?」である。

 事務所に戻ってきた小泉を見て、社長は驚いてソファから立ち上がり、腰をガクッとさせてよろめいたという。短くしていいとは言ったが、まさかそこまで切ってくるとは……。 小泉はその姿を見て「人間って、驚くと本当に腰抜かすんだ」と知ったそうだ(笑)。

〈 「キョンキョン、何があった?」歌番組の衣装がまるで似合ってなくファンは大慌て…それでも“ベリーショート”を押し通した「小泉今日子17歳の先見性」 〉へ続く

(チャッピー加藤/Webオリジナル(外部転載))

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