母は三雲孝江アナ! NHKの“夜の顔”星麻琴アナ(32)、民放不採用時に発揮された「親バカ」とは
文春オンライン / 2024年9月2日 7時0分
NHKの星麻琴アナ
「入局当初は原稿を読むのが下手で、言い間違えることも多かった。『彼女には読まれたくない』なんて言っている記者もいましたね。それが今では夜の顔ですから、相当努力したのでは」(NHK関係者)
NHK「ニュースウオッチ9」に出演中の、星麻琴アナ(32)のことだ。
◆◆◆
新元号発表では、落ち着いてリポート
4月から「ウオッチ9」のキャスターを務める星アナは、2014年に入局後、岡山、札幌放送局を経て、19年に東京アナウンス室へ。東京での最初の3年間も「ウオッチ9」で、全国各地を飛び回り取材をするフィールドリポーターを務めていた。
19年4月1日、新元号発表の際に星が取材した東京の古書店・大屋書房の纐(こう)纈(けつ)くりさんが振り返る。
「星さんは、店主を務めるうちの父と一緒に、新元号発表をテレビで見ていました。新元号が令和で、それが万葉集を由来としているとわかると、私や父が大慌てで『万葉集』を探したんです。幸い売りに出されておらず、十分くらいで見つかりました。星さんはそれを手に持って、落ち着いてリポートしていた」
“新元号報道”のバトンをつないだ母娘
元TBS関連会社プロデューサーの父と、「TBSの竹下景子」と呼ばれた人気アナウンサーの三雲孝江を母にもつ星。じつは三雲も1989年、昭和天皇崩御や新元号が「平成」に決まったことを伝える特別番組に出演している。
平成から令和へ、“新元号報道”のバトンをつないだ母娘。そんな星は、三雲が50時間超にも及ぶ難産の末に出産した愛娘だ。三雲の母が当時の取材に、三雲について、
「もう親バカになっています。美人の娘にふさわしい名前をつけてやろうと思案中です」(『女性自身』91年10月8日号)
と“親バカ”ぶりを明かすほどだった。
順風満帆ではなかった、アナウンサーへの道のり
母の愛を一身に受けた星は、慶応中高を経て、慶応大学に進学。大学在学中に芸能事務所に所属することもあったが、結局、母の背中を追いかけるようにアナウンサーを目指した。だが、その道のりは順風満帆ではなかったようだ。
「星は大学時代、複数のアナウンススクールに通っていました。それでも就活では、母の古巣であるTBSをはじめ、民放からの内定が得られなかった。最後に受かったのがNHKでした」(星の知人)
相当ショック、三雲の“親バカ”が発揮
じつはここでも、三雲の“親バカ”が発揮されていたという。
「民放が軒並み不採用だったことが、三雲さんには相当ショックだったらしい。アナウンススクールで星さんを指導していた旧知の人物にわざわざ電話して『あなただから安心して預けていたのに、なんで落ちたの!』とクレームを入れたそうです」(三雲の知人)
猛母の威光はNHKに入局してからも発揮されていたようで、
「星さん自身は地味な印象で、自分の主張をあまりしないし、押しも強くないタイプ。それでも初任地の岡山放送局時代には『あの人は三雲さんの七光りだ』と陰で言われていて、記者たちから腫れ物扱いされていた」(入局当初を知る関係者)
「結構です(笑)」
そんな苦節を経て夜の顔となった愛娘を、両親はどう見ているのか。実家を訪ねると、父が戸口で対応した。取材趣旨を伝えると、
「結構です(笑)」
そう固辞するも、最後には「よろしくお願いします」と、丁寧に頭を下げて自宅に戻っていくのだった。
母を超え、アナウンス界の一番星になれるか。
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年8月29日号)
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