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「当時ヌード写真集を出したばかりで…」キャラに悩んでいた小島可奈子(48)に泉谷しげるがかけた“適格すぎる言葉”「えっ、私の心をのぞきましたか?」

文春オンライン / 2024年9月15日 11時0分

「当時ヌード写真集を出したばかりで…」キャラに悩んでいた小島可奈子(48)に泉谷しげるがかけた“適格すぎる言葉”「えっ、私の心をのぞきましたか?」

小島可奈子さん 筆者撮影

〈 「フライデー」に載った1枚の写真を見てお父さんがカンカンに…小島可奈子(48)が語る、初めての水着グラビア撮影の“裏側” 〉から続く

 1996年にグラビアデビューすると人気を博し、その後バラエティー番組やドラマでも活躍した小島可奈子さん(48)。結婚後は地元である福岡に住まいを移し、美容ドリンクのメーカーを経営している。グラビア時代の葛藤から、ADHD(注意欠如・多動症)の娘への思い、16年ぶりとなる写真集「凪-NAGI-」で一糸まとわぬ姿を披露した理由まで明かしてくれた。(全3回の2回目/ 続きを読む )

◆◆◆

2冊組ヘアヌード写真集「Moon&Sun」誕生のいきさつ

ーー文春オンラインの取材でグラビアアイドルの方の話を聞いていると、人気絶頂期にもまともな給料が払われていないケースが多いです。小島さんはどうでしたか。

小島可奈子さん(以下、小島) 私は給料制できちんといただいてました。生活はもちろんできていましたし、ボーナスもいただいていて。なので、みなさんの話を読んでてびっくりしています。

ーーそれはよかったです。小島さんはグラビア、バラエティーなどで活躍された後、31歳になった2006年に2冊組のヘアヌード写真集「Moon&Sun」を発表されます。どういった経緯だったんでしょうか。

小島 私、20代の頃からさんざん脱ぐ、脱がないで悩んできたんですよ。ヌードのお話もいっぱいいただいていて。20代の頃は水着になって「もうお嫁に行けない」と泣くぐらいだったんですが、30歳になる直前に「私、30歳になるんだ」ってびっくりしたんですよ。歳をとるんだと思った時に、何か残しておこうと思ったんです。

 思い切ってヌードになるのであれば自費でやってみようと思って、銀座で4ヶ月アルバイトをして、カメラマン、メイク、スタイリストと全員女性のスタッフさんを自分で揃えて、沖縄で撮影しました。

 でも、甘くなかったですね。いかに今までプロフェッショナルの方に囲まれてグラビアの仕事をさせていただいていたのかということを実感しました。衣装からロケ場所、シチュエーションまで自分で全部やってみたら、本当に大変。やっぱりプロの方に作っていただくのと自分たちで作るのは違うと感じて、そこでできたのが「Moon&Sun」でした。

ーー「Moon&Sun」はカメラマンがそれぞれ違う珍しい2冊組の写真集でした。「Moon」は寒色、「Sun」は暖色で撮られ、対照的な世界観の作品になっています。

小島 自分の中で女性の陰と陽を撮りたいと考えて、出版社の方に伝えたんですが最初却下されたんですよ。カメラマンの一人の毛利充裕さんを出版社の方が連れてきてくださったんですが、私は最初から橋本雅司さんと決めていました。そこで出版社の方が「困った」となって、じゃあ2冊組にしようってなってできたのが、「Moon&Sun」でした。結果として表現をしたかった作品が出来上がってよかったです。

絶対に篠山先生で、という思いがかなった「隠花な被写体」

ーー2年後の2008年には、今年亡くなった篠山紀信さんの撮影でヌード写真集「隠花な被写体」も出版されます。

小島 「Moon&Sun」の橋本雅司さんは篠山さんのお弟子さんで、出版社の方に篠山先生で写真集を作りたいと言ったら「先生がお弟子さんの後に撮るってありえない。絶対無理」と言われたんです。それでも篠山先生じゃないと嫌だと思っていて、以前、篠山先生の「週刊現代」の連載を担当していた、五社英雄監督の娘さんの五社巴さんが先生に手紙を書いてくださって、会えることになりました。

 そこで私は「絶対に撮影してもらうぞ」と着物を着て、かなり意気込んで行ったのを覚えています。篠山先生は私の着物姿を気に入ってくださり「よし! ぜひ、和風で撮ろう」となり出来上がったのが「隠花な被写体」という作品です。

ーー2008年の映画「泪壺」で映画初主演もします。

小島 実はそれ以前に団鬼六先生の作品でお声がかかったこともあったんです。当時は杉本彩さん主演の「花と蛇」が大ヒットして、その後も団先生の作品の映画化が続いていたんです。でもその時は「団先生の世界観は私は表現できないです。私がベッドシーンをするんだったら渡辺淳一先生の作品がいいです」とお断りさせていただいて。そうしたら、数年後に渡辺先生の原作でお声がかかったので。私、待つタイプなんです(笑)。

泉谷しげるさんの言葉に「えっ、私の心をのぞかれましたかって」

ーー小島さんはバラエティー番組「有吉反省会」で、泉谷しげるさんとの仕事ばかりやっていると取り上げられたことがありましたが、泉谷さんとはいつお知り合いになったんですか。

小島 ちょうどその頃ですね。2009年のドラマ「警官の血」で初めてご一緒したんですけど、当時私はヌード写真集を出したばかりで、今後どういうキャラでやっていけばいいか悩んでいました。

 泉谷さんにお会いした初日、唐突に私に向かって「泉谷しげるっていう人間はな、泉谷しげるってこういう人間だよなってイメージして、そこに近づいていったんだよ」と仰って。えっ、私の心をのぞかれましたかって。泉谷さんってそういう動物的な勘がある方なんです。

 その現場で「ネット番組をつくるから一緒やんないか?」と言われたのが、「泉谷しげるのコラコラ放送局!」です。泉谷さんが自費で作ったインターネット放送局の番組で、全国各地の町おこしをしようというもので、泉谷さんがそのイベントでライブをして、私は司会をさせてもらっていました。泉谷さんの姿を近くで拝見して、私は芸能人には向いていないと思いましたね。

ーーそれはどういう点ですか。

小島 泉谷さんはイベントで手描きのグッズとかを売っていたんですよ。朝まで寝ないで絵を描いてグッズを作り、それからイベントに行って炎天下の中でライブをして、その後にサイン会をしている途中で目が白くなってパタって私の横で倒れて、救急車で運ばれたんです。熱中症でした。次の日もイベントだったんですが、開催されるのかなと思って現場に行ったら、もう泉谷さんが仕事をされてたんです。それを見た時に、これこそスターさんなのだと。

ーー昭和のスターは違いますね。

小島 泉谷さんは全部を楽しんでらっしゃるんですよね。誰かに言われて嫌々とかでなく、ご自分の楽しいというエネルギーで、全力で寝ずにお仕事されているんです。それを見た時に、私はそこまでできるだろうかと自問自答しました。

 一緒にイベントをさせていただいてる時は、私の喋り方も泉谷さんみたいになってしまって。ライブ前に泉谷さんのファンの方から「早く泉谷出せよ!」と言われた時には「ちょっと待てよ!」とつい言っちゃったり(笑)。泉谷さんにお会いすると、血が騒ぐんですよね。

「潮時だな」と感じて結婚、フェードアウトするつもりで福岡へ

ーーその後、小島さんは芸能界から離れるわけですが、突然そうしようと思ったそうですね。

小島 ある時まで芸能の仕事が大好きだったんですよ。現場が一番好きで、こんなに楽しいことはないなと思っていたんです。でも、ある2時間ドラマで川上麻衣子さんに橋から落とされ浴衣姿で死ぬシーンを炎天下で撮っている時に「私が、東京の芸能界でやるべきことは全部終わった」と唐突に思ったんですよ。

 撮影が終わると控室に行くんですが、今までだったらすごく楽しかったのに、急に楽しくなくなっちゃったんですよね。潮時だなって。恋の終わりと一緒ですよ。もう次に行く時なんだなって。

 その撮影の翌年の2011年には今の主人と結婚しました。私は17年間ぐらい芸能のお仕事をさせてもらったんですけど、事務所を移籍したり色々ありましたが仕事が途切れたことは一度もなかったんです。でも結婚したら、3・11が来て、ピタッと仕事もなくなったんです。初めて仕事がゼロになったんですけど「やっぱりそうか、終わるときが来たんだ」と思いました。

ーーそして2012年にご主人の仕事の都合もあり福岡へ移住されます。その時には完全に芸能活動は辞めると決めていたんですか。

小島 主人が福岡に行くとなった時に、フェードアウトする気持ちでこっちに来ました。ただブログがありましたし「芸能界を引退します」と宣言するようなタレントでもないので、そうした大袈裟なことはしませんでした。

ーー芸能界を離れた後、戻りたくなったことはありませんでしたか。

小島 もう結婚もしたし、不妊治療しながら子供を望んでいたので、そっちに頭がシフトチェンジしていました。もともと芸能の仕事をやりたい自分と、一般的な奥さんになりたい自分がいて、奥さんの方のラインに来たので、芸能はもういいかなって思ってました。

〈 「人と違うことは何も気にしない」「ただ一つ気にしているのは…」小島可奈子(48)がADHDと診断された娘に対して思うこと 〉へ続く

(徳重 龍徳)

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