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「人と違うことは何も気にしない」「ただ一つ気にしているのは…」小島可奈子(48)がADHDと診断された娘に対して思うこと

文春オンライン / 2024年9月15日 11時0分

「人と違うことは何も気にしない」「ただ一つ気にしているのは…」小島可奈子(48)がADHDと診断された娘に対して思うこと

小島可奈子さん 筆者撮影

〈 「当時ヌード写真集を出したばかりで…」キャラに悩んでいた小島可奈子(48)に泉谷しげるがかけた“適格すぎる言葉”「えっ、私の心をのぞきましたか?」 〉から続く

 1996年にグラビアデビューすると人気を博し、その後バラエティー番組やドラマでも活躍した小島可奈子さん(48)。結婚後は地元である福岡に住まいを移し、美容ドリンクのメーカーを経営している。グラビア時代の葛藤から、ADHD(注意欠如・多動症)の娘への思い、16年ぶりとなる写真集「凪-NAGI-」で一糸まとわぬ姿を披露した理由まで明かしてくれた。(全3回の3回目/ 最初から読む )

◆◆◆

健康食品通販会社の経営を手がけながら両親と叔父を介護

ーー小島さんは現在、健康食品の通信販売を手掛ける「And you.株式会社」を立ち上げ、社長を務めています。どうして経営者の道を進むことになったんですか。

小島 もともとはある美容ドリンクのモデルとして誘われたんです。ただ最初に誘ってくれた方はいなくなり、従業員だけが残ったんですよ。商品自体もいいものだし、自分で商品を作りたいという気持ちもあって会社を立ち上げました。

 会社を立ち上げるとき娘は3歳で、主人は単身赴任中。なので子育てを母に手伝ってもらおうと思っていたんです。でも立ち上げと同時に母の末期がんが見つかって。そこから母を見送るまで2年。さらに父も慢性心不全でペースメーカーを入れていて、すぐに心臓に水がたまって呼吸困難になって危険な状態になってしまうんですよ。もう4~5回は危篤になっていて、そのたびに救急車を呼んで助かっています。今も一緒に住んではいないですけど、近所でいつでも手助けできるようにしています。

ーー小島さんはお父さんだけでなく、おじさんも介護されているそうですね。

小島 独り身のおじがいるんです。東京で60歳くらいまで働いていたんですけど、なにかに傷ついたらしく突発的に仕事を辞めて、ヒッチハイクで九州まで戻ってきたんです。それから、うちの実家にいたんですけど脳梗塞で倒れて、今は施設にいます。一般的に見れば社会性があまりない人ではあるんですけど、小さい頃に遊んでくれた優しいおじさんなので。

せめて隣にいる誰かのために

ーー社長業はいかがですか。

小島 向いてないです(笑)。一般的なかっこいい、頭の切れる経営者にはなれないなというのはわかりました。ただ、これからの時代の面白いところだと思うんですけど、今までのセオリー、マニュアルは通用しないと思うんです。今は会社を立ち上げて7年目ですけど、そういう意味での新しい形はできるかなと思っています。

 普通の会社を作りたいわけじゃないんですよ。いま、うちのスタッフにシングルマザーの子がいるんですけど、前の会社ではお子さんが熱を出して休んだらクビになっているんです。ご縁あってうちの会社に来てくれた人に「じゃあ、この子が会社にいるにはどういう体制にすればいいんだろう」と考える。せめて隣にいる誰かのためになるのが嬉しいです。

 きっと私が計算をするようになったらうまくいかないと思うんです。でも、この商品が好きで広めたいとそれだけを思っていれば、向こうからチャンスがやってくる。だから、運だけかもしれないですね(笑)。会社をやっていたからこそ、今の私を編集者の方が知ってくださって、今年出版したヘアヌード写真集の話にも繋がったと思います。

セミヌードではなくヘアヌードにした理由

ーー今年発売された16年ぶりの写真集「凪-NAGI-」はヘアヌード写真集ですが、もともとはセミヌードでもいいとの話だったそうですね。なぜ、あえてヘアヌードだったんですか。

小島 私の中身が九州男児なんですね(笑)。16年前に出した最後の写真集がヘアヌードで終わっているのに、16年後に出すのがセミヌードじゃかっこ悪いと思って。出版社からはセミヌードで布ごしに透けているくらいでいいとは言われたんですが、ヘアヌードにしました。

ーー社長がヌードになることが会社へのマイナスになるとは考えなかったのですか。

小島 むしろプラスに働くと思いました。48歳で綺麗でいることは、うちの会社の美容ドリンクをずっと飲んでいるからですし、飲み続けた結果がどうなるか一番わかりやすいと思ったので。

ーー写真集を拝見しましたが、もちろん年齢から来る体型の変化があると思うのですが、非常に綺麗でした。

小島 48歳の綺麗を出したかったんです。若い子ってみんな綺麗なんですよ。弾けるような美しさがあるじゃないですか。でも、それを出したいわけじゃない。積み重ねた年輪を感じないものであれば、若い子やAIだっていいわけじゃないですか。

 私の世代ってちょうど女性が変わってきちゃう年代。女性の閉経って50歳が平均で、それを前にして、これから先も女性でいられるかという思いがある。そういう年齢でヌードを出すからこそ意味があるのかなと思ってます。

 高校時代は女子校だったんですが、仲のいい子たちのグループラインに「写真集を出したよ!」って送ると、みんな「すごいね!」って言ってくれて。みんな、すごい応援の声を送ってくれました。女性の方が見てくださって、頑張ろうと思ってくださったら嬉しいですね。

ADHDの娘に「人と違うことは気にしない」

ーー2013年にはお子さんが生まれましたが、ブログでADHD(注意欠陥・多動性障害)であることを公表しています。

小島 最初は自閉スペクトラム症と診断されていました。ただ成長するまで判断がしにくいので、学校に上がるまではグレイゾーンでした。

 小学校に上がる際も「普通のクラスか、特別支援クラスのどちらにしますか」と言われました。義母は普通クラスがいいんじゃないかと話していたんですが、最終的に特別支援クラスにしました。特別支援クラスは8人以下の生徒に対して先生1人なのでよく見てくださって。勉強もその子のペースでさせてくれる。私から見て、娘の性格上どちらが過ごしやすいかなと考えて、特別支援クラスにしました。

ーー娘さんが発達障害ではないかとはいつ思いましたか。

小島 もともと歩くのが遅かったんですよ。あと生後半年の追視検査で動くものを目で追わなかったんです。それで先生から「ちょっと遅いかも」とは言われていました。ただ私は娘については全然気にしてないんですよ。語弊があるかもしれないけれど芸能界って変わった人、人とは違う人の集まりでそれが面白かった。だから人と違うことは何も気にしないんですよ。むしろ、私はそこを魅力に思っちゃうので。

 ただ一つ気にしているのは、私は気にしないけれど、成長した娘本人が気にしないかということだけ。今のところ、周りの皆様がサポートしてくださるのもあってうちの娘は堂々とやんちゃしています。

ーーブログでも娘さんとの日々をつづっていらっしゃいますね。

小島 娘は私から見ても面白い子だなと思います。娘は鈴木亮平さんが好きなんですけど、この間2人で写真を取ろうとしたら「ママ、ちょっと待って。鈴木亮平と一緒に写る」と鈴木亮平さんの写真が映ったスマホを出してきて、一緒に撮りました(笑)。この子はどんな世界を見ているのかな、面白いなっていつも思います。羨ましくもあるんです。娘は私のなりたい、ありのままの姿で生きているので。

 私はみなさん一人ひとりが個性を持って、役割を持って生きている。必要とされているから生きていると考えているんです。そうなると娘も必要だから生まれてきている。だから、どんな風に生まれたとしてもなんとかなるようにできていると思うんです。実際、大概のことはなんとかなります。私も東京に出て、事務所がなくなってもなんとかなったんで(笑)。基本、人生ってそんなもんじゃないかな。

パワフルにセクシーで可愛く(笑) 、もっと楽しく自由に

ーー小島さんの明るい笑顔を見ていると、すごく説得力があります。

小島 20代はネガティブマインドが強くて悪い方にばかり考えていたんですけど、ある時「もう苦しむのに飽きたな」と思ったんです。今だって大変なことはあるんですけど、そこにはまってネガティブには考えません。

 年をとって視野が広がっているとも思います。娘が毎日同じ会社に通勤するような仕事ができなくても、今は表現する仕事、自分を発信する仕事があるわけじゃないですか。実際、娘は「ママ、YouTubeを撮って」と言ったり、そういうことが好きだし、向いていると思うんです。娘の個性に合わせた何かは絶対あるから、だから何も心配はしていないです。

ーーありがとうございます。最後に今後について教えてください。

小島 私はグラビアアイドルとしてずっと男性にコミットしてきて、グラドルである自分を無意識に作ってきました。写真集では裸にはなったけれど、今はもう全部取っ払って、今後の人生ありのままの自分に、心もそんな風になっていけたらと思っています。

 そして、これからはたくさんの女性と一緒にコミットし、介護だったり、発達障害の子供を持つ親として学校のことや生活にどう向き合うか、また乗り越えていくかなどを、少しづつ私も学びながら、生の声を伝えたいなと考えています。

 女性の社長さんも知り合いにいますが、男勝りで恰好いい方も多い。これからは、パワフルに加えて、セクシーで可愛く(笑)、そしてもっと女性が楽しく、自由に活躍できる場所を作れればと思っています!

(徳重 龍徳)

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