「若い女性の遺体を丸裸にして、局部を眺めていた」「それだけで終わらず…」滋賀の火葬場職員が行っていた“鬼畜すぎる所業”
文春オンライン / 2024年9月20日 6時0分
写真はイメージ ©アフロ
〈 「遺体から衣服と下着を脱がし、愛撫を…」自殺した若い女性に欲望の限りを尽くした火葬場職員(65)の“おぞましすぎる犯行手口” 〉から続く
故人のご遺体を火葬し、その人生を締めくくる場所「火葬場」。今でこそクリーンな運営をしている場所が多いが、かつては火葬場で陰惨な事件が起きていたこともある。いったい、どんな事件が起こっていたのか——。
ここでは、元火葬場職員・下駄華緒氏が、火葬場で起きた事件を徹底調査してまとめた書籍 『火葬場事件簿 一級火葬技士が語る忘れ去られた黒歴史』 (竹書房)より一部を抜粋して紹介する。(全2回の2回目/ 1回目 から続く)
◆◆◆
同僚が見かねて告発した「衝撃的な蛮行」とは
己の欲望を満たすため女性の遺体にひどい行為をする事件。およそ理解できないこの所業は、じつはほかにも起きていた。
昭和40年代、滋賀県のとある火葬場。そこで働いていた職員が、同僚の行為のひどさを見かねて告発し、その一部始終が当時の週刊誌「週刊読売」に掲載された。とても衝撃的だったので紹介しよう。
記事のなかでは告発者の職員はNさんとされている。彼は昭和46年(1971)から見習いとして働いていた。
その火葬場では周辺住民に配慮して夜間に火葬をおこなうことが多かった。したがって、昼に運びこまれた遺体を棺ごと火葬炉へ入れてもすぐには点火しない。鍵をかけ遺族に鍵を渡したあと、夜まで待つ。
この日は若い女性の遺体が運ばれてきていた。若い娘を亡くした父親や親族の方々が涙ながらに線香を手向ける。
最後のお別れが済むと、火葬炉に棺を入れて鍵をかけ、遺族は帰路につく。帰りはマイクロバス型の霊柩車で家まで送ることになっていた。
このとき遺族をバスへ案内していた霊柩車運転手のSという男が、そっとNさんへ耳打ちした。
「おれが帰ってくるまで絶対に火をつけるな」
これが何を意味するのか、このときはよくわからなかったという。
「遺体が着ていた下着を引き千切った」
しばらく経ったあと、遺族を送り届けたSが火葬場へ帰ってきた。
Sは火葬炉へ近づくと、鍵で火葬炉を開ける。鍵は遺族へ渡したはずだったが、合い鍵をこっそり持っていたのだ。
そのまま棺を引きだすと、今後はノミで蓋もこじ開けようとする。突然のことにNさんが慌てて止めようとすると、
「何か入っているかもしれないから、棺のなかを見る」
と言いながらバールに持ちかえ、そのまま力づくで開けてしまった。
棺のなかには安らかな顔の女性がいる。
するとSはおもむろに手を伸ばし、遺体が着ていた下着を引き千切った。
あまりのことに呆然とするNさん。しかし、Sの鬼畜ぶりが発揮されるのはここからだった。
あまりにひどいSの所業
Sは遺体の足を持って、両側へ割り開いた。
さきほど下着を剝ぎとられたので、下半身は丸裸である。足を広げると当然、隠すものなど何もない。
Sはしばらくそのまま遺体の局部を眺めていた。
これだけでも十分に人間の尊厳を冒とくしているといえるだろう。しかし、それだけで終わらなかった。
下腹部の毛を指でつまみ、思い切り引き抜いたのである。
さらに局部に指を入れ、好き放題にかき回す。
遺体で遊んでいるのだ。
あまりにひどい所業だ。
「マッチ貸せ」
指でいじくりまわしてしたSがおもむろに指示をした。煙草でも吸うのかと思いきや、そうではなかった。
火をつけたマッチを毛に当て、じりじりと焼いて遊ぶ。
ひと通り焼いたあとは、遺体を横向きにして、尻を何度も叩いた。
「また女性の遺体が運びこまれたとき…」Sの悪行が発覚した経緯
遺体を用いた許しがたい遊びは、その後も女性の遺体が運びこまれるたびにおこなわれたという。
ひどいときは、日本剃刀(かみそり)で肌を切りつけたりもしていたらしい。首筋や乳房、局部までも傷だらけにされることもあった。
また、先輩火葬場職員のKという男も、この蛮行を見ながら止めようとせず、むしろ遺体につけられていた指輪を外して横領したりなどしていたそうだ。
こうした悪行も長くは続かなかった。ある日、また女性の遺体が運びこまれたとき、偶然にも市役所職員が来たのだ。
このとき、例によって「おれが戻るまで火をつけるな」と言って、遺族を送りにいっており、ちょうど不在だった。
市役所職員は、ひとつの火葬炉だけが稼働していないことを疑問に思った。いくら夜間の火葬が多いといっても、混んでいたこの日はほかの炉には火が入っていたのである。そこでNさんが市役所職員へいままでの彼らの所業を報告して、事件は知られるところとなった。
物的証拠がない事件
その後、いったんは市が事件をもみ消そうとしたものの、告発テープが明るみに出ると、市は慌てたようにSを論旨退職にし、Kも戒告処分となった。
同時に市の助役もけん責、課長補佐を訓告処分になり、そして市長も自ら1か月のあいだパーセントの減給とするなど大事になった。
しかし、ふたりは刑事責任は問われることなかったようだ。死体損壊と横領という犯罪をおかしていたわけだが、目撃者はNさんだけ。
遺体も火葬してしまうので物的証拠がなく、棺の蓋を開けるのに使ったノミやバール、遺体を切りつけた剃刀も見つかっていない。
職員たちが次々と処分されていることからも信憑性は高いと思われるが、できればこんなことはなかったと思いたい記事である。
(下駄 華緒/Webオリジナル(外部転載))
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